雪の降る街の景色を
音だけで感じている
悴んだ手が赤くなり
サクサクという音が
足元から立ち上って
靴底から垂直に体の
芯を冷気が掴んでは
私の細い心臓を震え
あがらせているの ....
交差点、分かれ道?
そこで目撃したのは過去でした。
ベッドの下、子猫の喉めがけて夜が鳴る
なにが始まる?
ビルが消える、君のマフラー、きわどい足
詰まる声は誰を思った?
選 ....
わたしたちは
とても慎重に
おたがいの気持ちや
ふたりを限定することばを
言わなかった
べつに
逃げていたんじゃない
たしかに
たまに寂しいけど
そういうのはわりと
へ ....
顔を見たくて写真を見たら
余計にさみしくなりました
涙で溺れはしないでしょうけど
半身浴ならたぶんできます
水紋を囲む風紋に
午後の陽紋は打ち寄せる
灰の路地をさらう羽
刺しては刺され 路につもる羽
砂と氷を指で梳き
髪とうなじを確かめている
ざらざらとかき分け
埋 ....
心臓がわりに林檎を胸に嵌め
黒い帽子をかぶって初冬の街を歩いてゆく
馬鹿だな
そんなの
笑えないよ
慈しみ
育んで
偽りの
儀式のように
虜になる
いつまでも
足掻いた
掴んだ
払った
逃げた
代償
知ら ....
成り成りして成り合わないところと
成り成りして成り余っているところを
刺しふさぎて
行きめぐりの天の御柱
妹よりさきに
褒めそやし
美しき言葉
ミトノマグハヒ
が
....
おどけたピエロ
みんなに笑われても
おどけたピエロ
踊り続けるだけ
おいらは嫌われ者の道化役
いつも誰かの尻拭い
おもしろおかしく踊って見せて
愚か者の拍手を得るのさ
おどけた ....
窓の外は
透明のゼリーで埋まっていて
燃える煙とエラが開くたびに気が付く
体の綺麗なカーブは重たい体と悲しい彼女の顔を隠すためにある
ゼロ角度のカーブ
スローカーム
....
人間はいらない
ロボットの方が純粋だから
何故生きている
優越感より大事なものを知らないくせに
人の手は器用に動く
それがどうした
人の知能は高い
それがどうした
人は言葉 ....
息を吐くと
白い揺らめきが目の前に生まれ
灰色に少し混じる冬の匂いを
肺へ入れる。
心に溜め込んだ
あの日々の想いとか
全て白い揺らめきへ込めて
吐き出したなら
わたし ....
透明な水を見ている
結んでは
ほどけてゆく
深い約束を
水の中に沈めて
透明な水を見ている
僕らまで
溶けこんで
しまわないように
憎悪でベタベタのベロ。
使い捨てられたピストル。
僕の心臓、時計の針が無い。
ネジ曲がったパーティ。
桃太郎が土下座する。
娼婦のかぐや姫。
ハイネケンの瓶でボウリングしあうタヌキとウ ....
洒落た言葉で
君の夜が過ぎていくのなら
体を時々
すきま風が吹くだろう
飾り付けた言葉は時々
心を装うよ
夜にはそんなイミテーションだって
必要だったりするよね
僕 ....
星をたくさん数えた
あれがヴェガ あれがアルタイル
星をたくさんおぼえた
そうして星をたくさんつなげていけば
いつかきっと
きっと
出会えると
数えきれぬ星のしたで
....
息が白くなったら
アンタの湯たんぽになったげる
なんて、ないしょ、ないしょ、
鋼鉄のブリザード ザン ザン ザン
とレールの上をすべるように走りきて
重いこころ重いからだ思い 思い 残
しばらくして夕凪のような沈黙に抱きすくめられる
微笑して降る冬の夜の霧雨
寒さ ....
あなたから
ことばがとどき
かえしうた
あなたから
詩集が届き
ひもといて
活字の黒と
余白に酔える
あなたから
おもいがとどき
詩を書いて
おもいつおもえ
おもわれし ....
僕は言葉ひとつ
夢にできたらと 声に出す
僕として
僕に対して 断定している
詩んしな人たち
詩たがる人たち
あしたあいつにことばちあたれ
なんのために詩を書いているんだい?
理屈はないか
詩るべなき道に咲いているのは
詩くらめん
いわゆる
{ルビ詩=う ....
元気が出る
脳をいつもと違うように使える
冒険の話しでっす
小さな恋のピエロ
おしゃべりな小鳥がささやいてくれる歌の詩は、
自然の季節が 巡る 喜び
うれしい話を集める コ ....
職場で叱られそうになって
動悸がしても
南無南無南無と口ずさむと
意識が現場から逸れて
少し楽になる
幼い頃に
母に連れられて寺に行き
大きな仏壇の前で
毎日題目を唱える
そうい ....
このまえ見た夢の話だ
二日続けて同じような夢を見た
ひとつめの夢は
小五の息子が妻とタバコを吸っていた
それをとめようとドキドキしながら叱ろうとしていた
ふたつめの夢は
信頼してい ....
世界は汚い
人間は醜い
だから毎日が嫌い
嫌い嫌い全て嫌だ
つまらないし
せつないし
孤独だし
でも
汚かったのは周りじゃなくて
きっと自分
....
{引用=
私はいっつも赤いマフラーして
私はいっつも赤いヘッドフォンして
そんで黒い服ばっか着とるんやけど
それはなんでかってきかれても困ってしまう
赤はずっときみの色やし
....
幾等泣いたら、
君を傷付けずに済むの?
夢のような言葉を吐いて、
ゆらゆらとたゆたう。
どれ程言葉を削ったら
君を泣かせずに済むの?
待って欲しいなんて云える筈無くて、
涙に溺れた。 ....
お元気ですか
私はとても元気です
私の住んでいる街は今
イチョウがキレイです
上を向いても
下を向いても
黄色です
これで歩いている人が
黄色だったら笑えます
前 ....
輝く人に、憧れて。
それでも私には、何も無くて。
何も無いまま、こんな所まで来てしまっていて。
これからの私に、何が出来るだろう。
ごちゃごちゃと、色んな想 ....
頼みごとをする前に
ちゃかすのはやめてよ
頼みごとをした後に
抱くのはやめて
どうせいなくなるんでしょ
どうせ出て行くんでしょ
止めようなんて思わないから
黙って出て行って
最 ....
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