気付かない振りしてるだけで
わたし、とっくに気付いているんだ
夕食後の洗い物とかしている最中
わたしのバッグのなかを探っているのを
縁起良いからと買い求めたガマグチから小銭抜いたでしょ ....
いつか
音は
静けさに
消え入り
香りも
宙に失せ
色は褪せ
光沢はくすみ
そして
形も崩れる
いつか
一杯の酒は
飲み干され
グラスにも
ひびが入り
砕け粉々となり ....
新皮質 と辺縁系 の戦い
十一月の雨垂れの音
洗い流せ
俺の
ちぢむ テロメア
老いていく自分 に
絶望
を告げる 鏡
戦う
新皮質 ....
カット詩集(文芸雑誌やハンカチ、茶碗などの片隅にそっと添えておく詩)
「迷」
サンドラボッチ
瑠彫
おみやげ三つ、蛸三つ
おしまいさ
おしまいさ
サンキュー
「冬」
....
歩道の舗装のひび割れたところの饒舌
くすんだ向かいのレコードショップのイエローのテント
縁石に座りこんで俯いて泣いてる10代と思しき女
交差点の電柱の下で乾いた血液みたい ....
暮れ沈む夕の陽に
律を重んじる時報が街を覆った
窓の縁に合わせて
待ち望んでいた犬の遠吠え
クオォ〜ンと愛らしく啼く
牧歌的輪唱の景色だ
拡がり渡る音の波に急かされるキミのたましい ....
コートを着たまま
(冬ごもりしていた)
見せかけの夏
蝉の鳴き声が死んでいた
都会の片隅で夏の亡霊と戯れるが
酔いどれの快楽だけが紅潮して
海辺を闊歩していた
煌めく夢が泳ぐこ ....
水際でことばが
平静を失うのよ
あなたは底が見えず
私は落ち着きがない
ヴェールを被った朝の町で
薄い薄い水色を眺めていました
静かにとても静かに涙が零れて
次第に呼吸が苦し ....
わだかまった余暇を
黄色く塗りつぶすためには
簡単にふた月を越した
小さな穴が必要なんだ、
僕には
狭いくらいじゃなきゃ
頭がはみ出す瞬間が怖くて
この目には
光も風も証明にはならない ....
ねぇ
朝になって
何もなくしてないことを知るけど
隣にだれもいないことも
知るんだよ
夢の脱け殻が
落ちてないか必死に探すけど
うなだれた首みたいな
タオルが丸まってるだけ
....
おまんこボタン。
寝起きのひとこと。意味不明。思わず「押してないっス〜」と口走る。
あなたの前だと言えなくなる言葉
ただひとつの真実の言葉
.
犬が好き
猫が好き
スパゲッティが好き
青空が好き
暗く澄み渡った冬の夜が好き
いくらでも好きと言えるのに
....
シートに座る
わたしの
手のひらから
喜びとか悲しみとか
こぼしてしまわないように
ギュッと
手を握る
瞬間がある
がたん
ごとん
揺られる列車の質感は
懐かしさと
....
side A
ふゆの朝は
空気が澄み
題名がない
そのせいで
すれ違う人
配達する人
散歩する犬
徘徊する人
みな一様に
言葉を求め
言葉を探し
気がつくと
別々 ....
命令されたくないですか/
信号はもううごきません
進めか止まれかわかりません
心ある
つもりだった人々は戸惑い
まだ車ごしだったが
向き合って見つめ合った
幻想のサプライ
忘れ ....
人はいつから
空に憧れたのだろう
遠い昔から
変わらずあり続ける空
そこに心を映し出したり
明日を夢見たり…
精一杯の
未来予想図を描いたり
遠いようで ....
闇の底からあふれ出た泉が
幾千万もの星々になったのなら
夜の奥底からも
わき出でる無数の声が聞こえるだろう
僕らの血と肉で記す物語が
永遠の織りなす円環の一部なら
君の瞳を愛する
....
それは、誰にも気づかれずに腐っていく
赤い雫をたらしてそこにある
弾力は失った
僕はたまらなく愛しい気持ちになる
だから
舌先でそれを舐めあげた
白くて薄いウェハースを
....
お父さんが忘れていった弁当箱を
お父さんの働くベーコン工場に
持って行くことになったボビーくん。
目立つようにとお母さんから真っ赤な帽子を被せられたけど、
工場の中は機械だらけで、やっぱり迷っ ....
放埓に道の辺を埋めては幾重にも重なり
紅く、山もみじの朽ち葉を華やかに散らして
浄土の途には細やかな初しぐれ、
ただ傘もなく二人痩せた身を苛む。
勾配のぬるい瀝青の坂道には影もなく
緋色 ....
討論番組風で
保守的で知性と安定感のあるキャスターの男女が
「ではここでVTRをご覧ください」
大学生ぐらいの恋人同士が
こたつに向かい合い座っているようで
しかし実はコタツの天板に見えたの ....
ひとの詩が読めなくなって久しいので
もうずっとひとり遊び
読んでいて今日は
ひかり
という言葉をひろった
ひのひかり
つちのひかり
みずのひかり
ひのひかり
つきのひかり ....
メメ子がテストで76点獲った
唯一得意な英語だった
しかしメメ子の数学は31点だった
メメ子は数学が大の苦手だ
母親は勉強しないからだと叱り
塾の先生は母親に平謝りしたついでに
メメ子を哀 ....
軽やかな部屋
羽ばたくように
真鍮の鈍い光の反射
中空にあるのは
現世から浮かびあがろうと
何ものにも縛られたくないと
軽やかな意識で瞑想したいと
でも思っているのか
未熟なま ....
主人公「なってやるぜ、勇者ってやつにな!」
村人「目玉が弱点っぽいモンスターが暴れてる!」
武道家「理由は言えないけどここでセーブして行け!」
戦士「キーアイテムとは知らずに持ってきててよかった ....
プログラム一番
国家・校歌斉唱
尚、時間短縮のため赤組・白組応援歌も同時合奏とさせて頂きます。
保護者の皆様もご起立下さい。
君が代は流れて尽きぬ赤組ゴーゴーゴー!
千代に八千 ....
「おやすみ」をくりかえしては
ちいさなサヨナラを一日一日つもらせて
やがてその気持ちも変わっていく
中心にある寂しさを少しずらして
かわりに自分をそこへ置いてみる
揺れていたものが ....
セカイは都合のいい事だらけになるような
そんなポジティブさでするスカーイダーイブ
「怖いなんておもってたらやってけないんだよ」
ウェイカップ
ビルのメロディー
ケイオスを吐き ....
幼い北風よ
どうして生まれてしまったのだ
幾千の肌を食いちぎって
いったいどこへ行ける
人々は固く戸を閉ざし
おまえはぼろぼろになってまで
何故、にぎやかな街並みに ....
風のつよい満月の夜だった
荒れ狂うものは風しかないようだった
風は目には見えなかった
近くで音と圧力がほどけていた
夜いちめんの雲が月の光を吸っていた
それらがブラマンク ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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