雪がたくさん 降ったから
きゅっきゅっと
アーモンドカステラ
こしらえて

にぎりずしをつくるよに
片手のひらで
雪を 食む         / ハむ
耳がふたつできたから
隣の垣根 ....
楽器のようになりたい 私は あなたの楽器に

あなたの指先が 描こうとする 一つ 一つ の音を あなたの思い描く そのまま その通りに表したい そして そうすることで あなたが 次々と 美しく悲し ....
夜空に浮かんでいた月は一つだけだった
私はあの人の横顔を思い出しながら帰り道を歩いていて
いったいどれだけの奇跡を重れば
こうしてあの月を眺めることが出来るのだろうと考えていた

世界中どこ ....
舌足らずな声と
舌の麻痺した声と
酔いの回った声と
光る声と
舌の先に憂鬱を乗せた声と
舌の先で転がす欲情の声と
だらしのない生活
すべてが連結して
みなぎっている
血が騒いでい ....
僕には、
何もなかった

夏の蚊のごとく
生き急ぐことしかできなかった
何もないのに求め続けた
何もないのだから
何も得られる筈がないのに
なのに求め続けていた


僕には、
 ....
いったい何だってこの世界は
形あるものばかりで
あふれかえっているのだろう

それぞれの形に 閉じ込められた者たちが その距離を その輪郭を 埋めようとする 超えようとする そして そうするこ ....
 ふわり、ふわり。

使うとは思わなかった効果音
すれ違いざまのあなたから


右手が微かに触れた一瞬の事
優しい桜の香りよりあたたかなあなたの温度
涙線がくずれそうなくらい切ない温度 ....
少し早起きした日曜日
気を利かせたつもりで
洗濯をしたら

真っ白だった
タオルやTシャツが
真昼の空のような
とりとめのない空色に染まった

      それは一緒に洗った
   ....
一二の時まで、わたしは発光していました。

ちいさなわたしは
空き地のハルジオンの隙間に落ちていた
たくさんの欠片(かけら)を
拾い集めては、
序序にじょじょに発光していきました。
 ....
オープンカーでパレード
バラの花道
白いタキシード
皆に幸せをプレゼント

お酒飲んで
タバコ吸って
カラオケ歌って
それが現実

東京都出身の独身男
AB型山羊座
茨城県育ち ....
忘れていたもの全部思い出して

今までのもの全部集めて

明日、地球が終わるって話をしよう

明日はもう来ないって言われても
もう、十分だよねって皆で笑いあって



そうして、 ....
気がつけば冬のさなか
襟をあわせ
交差点で君を待つ
知らぬ間に季節は
僕の髪が肩に届くほど
遠く過ぎた

誰にこころ奪われていたの?
いつもそばにいたはずでしょう?
誰の幻に焦がれて ....
{引用=


  ? 白い虹の風景


{画像=10071 ....
君はうんざりするような春の幻の中で
僕が捨てた声を拾い上げながらずっと微笑んでいる
揺らぐことのない穏やかさに
敵わない何かを感じて僕はうなだれてしまう

秋 ....
昭和五十年代を

少年だったあのころを

ぼくは大人として生きていた


コンクリート塀のよこをジーパンで歩いていた

煙草とやかんの煙のなかではひとを憎んでいた

駄菓子屋で肉 ....
選べないのは分かっているのです
でも、もしも許されるなら
別な日であったら
それが難しいというのではないのですから、
三百もの日と夜があるのなら
どうしてこの日でなければなりませんか ....
今日は
夏祭り
何を買おうかな

綿菓子
お面
おもちゃ
焼き鳥
たくさんあるよ

みんなで
踊ろう
盆踊り
しゃぼんだまを
とばしたよ

ふわふわ
風に吹かれながら
飛んでいったよ

赤や
青や
黄色
たくさんの
しゃぼんだまが
飛んでいったよ
何があったの?
どうしたの?
泣かないで・・・。

怖い夢でも
見たんだね
よしよし
大丈夫だよ

さあ
笑ってごらん
マーくんとマーちゃんは
幼稚園で知り合いました
家はご近所で
よく公園で遊びました

二人とも照れ屋で
最初は大人の足に隠れ
一言も話しませんでした

ようやく砂場で
山を作りあう ....
 
人は…
幸福と不幸な場所に居続けようとするみたいです。

幸福というその暖かい温もりある所に留まっていたい〜

という一方で…

不幸というその苦しみに縛られながら、そこに留まるこ ....
いつもより長いキス

一秒でも長いキス

今、ほしい
ゆるやかに
どこまでも登ってゆく
木の間道
 (日は暮れかかり)

一足は 
永遠みたいにながい一瞬の
連続する軌跡を のこして

ひびく
ひびく

ぱたん ぱとん とたん ぐ ....
恋人よ
僕と君は
不確かな
連続性に恐れをなして
足の指先まで震えているのだ

髪の柔らかい幼子が
高い峠から降りてきて
彼の足元に
夕日の影が
せせら笑う

ビルの切れ端に
 ....
体を付ける自由のなくなった
棒になった12月の
終わらせられた自分は存在するのだろう
地底の中に逃避するべき自由を
僕自身であって書き捨てられていく
意味としての結論などないのだと
山脈は 沈められた
破壊する 言葉だ
手のひらにあなたを
降りしきる雪を
言葉を 悲しみを
受け止められるなら

時間が過ぎて
見失うものも
惜しくないとさえ
思えるんだ

行方は誰にも分からぬ夜の旅路で
本当に愛し ....
じぶんの感情を充たす

その感情とは

ほんとうは何の仮の姿なのだろう

ぼくはとまどっている

世のため人のためなら

ここから降りるべきだろうか

ぼくはいまを生きている
 ....
それぞれの親がしんだときのことを語った
それが約束のように
背負っていると思い込んで
なにかを決めようとした

自分がしぬなんて考えもせずに
残ることを話した
それがどんなことなのかなん ....
四葉のクローバーを見付けて

一枚葉をひき千切った

するとどうだろう

さっきまで幸せの幸福の四葉のクローバーだったけど

今はそこら辺にいる普通のクローバーになっていた

気味 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ゆきうさぎ鵜飼千代子4*10/1/3 3:22
楽器のようになりたいあらら310/1/3 3:17
ひとつのソネット110/1/3 2:51
遺跡真島正人3*10/1/3 2:09
何もなかったオンガシ4*10/1/3 1:59
いったい何だってこの世界はあらら110/1/3 1:30
薫る想いらぐ2*10/1/2 23:37
洗濯kauzak7*10/1/2 22:39
夢の欠片(かけら)……とある蛙15*10/1/2 21:32
マジで誕生日の16日前ペポパンプ7*10/1/2 20:21
そんな、しあわせなストーリー。らぐ310/1/2 20:09
忘れられない瀬崎 虎彦410/1/2 19:26
白い虹の彼方からまどろむ海月9*10/1/2 18:26
だからといってそれが冷めてしまうまでここでこうしているわけに ...ホロウ・シカ...6*10/1/2 18:06
蝶が、銀河を吉岡ペペロ310/1/2 16:46
Dad月乃助8*10/1/2 14:11
夏祭りそよ風さん3*10/1/2 13:57
しゃぼんだま3*10/1/2 13:55
笑ってごらん4*10/1/2 13:52
おわりは始まりりょう9*10/1/2 9:46
悩める君へ籠球太郎110/1/2 7:56
キス!キス!キス!殿上 童3*10/1/2 2:35
山中行ゆびのおと310/1/2 2:04
連続性に恐れをなして真島正人2*10/1/2 1:38
寒さ番田 010/1/2 1:35
車窓010/1/2 1:34
十二月が過ぎて瀬崎 虎彦310/1/2 1:31
ぼくはいまを生きている吉岡ペペロ310/1/2 1:01
座布団朧月310/1/2 0:11
四葉のクローバーこめ1010/1/2 0:10

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