箱の中の彼女を見つけてしまい
(彼女は彼女の理性の為に生きるだろう)
僕は少し間違えた気がした
(いつも足りない何か)
君が左手ひっぱった日から ....
何にもない
空に
雲一つ
ポカリ
長閑だ
クスクス
洗濯物が
話する。
笑顔で
笑う。
何にもいらない
雲一つ
無言で参るお墓には
先祖が眠るとおもわれる
震えて見える母の指先
なにが思い出されているのだろう
泣いているのと尋ねれば
なにも言わずに首ふった
母の手には グラスがあった
琥珀の色 ....
ヤマネはねんね
寝る子はニャンコ
雪もそろそろ降り止みなさい
天と点と線は
空からのモールス
ムササビと山葵
繭玉のプラネ
失黒の宇宙からアバウトにポエム
千片の口づけの出口に
....
彼は言いました〜
真実について…
「どんなに
辛い真実でも…
隠されるより
マシです。」
それを何気なく聞いていて〜
深く思ったのです。
嘘で隠された真実に ....
灼熱地獄
皮膚が焼ける
汗が流れる。
息ができない。
足が動かない。
くだらない番組は
面白くない。
嫌いな人が出てきて
強制的に見せられる。
魂を悪魔に売る。
食うに困り ....
君となら笑えるかな
それを考える僕の顔
すでに笑顔になっていた
それを君に話したら
すぐに笑ってくれたんだ
僕にとって足りないものは
君にとってありふれたもので
僕にとって必要なものが
君にとっていらないもので
僕にとって儚い距離は
君にとって平行線で
僕にと ....
年若い側近たちが
まじめな顔をして公文書を焼いていた
四月の夜だった
焚き火の明かりが
周りの壁に影をめくっていた
憔悴した彼がそこに立っていた
髭のうえの彼の鼻が ....
薬指の痛み
死の泡
剥がされた鱗
枯れた太陽
静かな海
ここはどこ わたしはだれ
白い雲
潰された片眼 灰色の空
黒い月 幸福の指輪はどこに
燃え尽きた光 割れた身体
拉げ ....
路面電車から降りた羊飼いのみる夢
葡萄酒はとっくに尽きて月が出てる
錬金術師は金色のイングリッシュハーバーを
一杯の砂漠の水と共に ほんの少しの干し葡萄を
小さな箱で あい色の ....
僕はよく夜になると
言葉とにらめっこします
地球の重さとどちらが軽いか
形容詞と助動詞の相性は
お笑い芸人で誰が面白いか
最後に泣くのは
決まって僕のほうです
僕が眠りに就くと
....
酔いに任せて
川を下り
逆行という逆行を
すべて成し遂げた。
僕は一羽の
白い鳥であり
羽は
すすけて汚れていた
年相応だ、と
誰かが僕に言った。
夕暮れから
夜に
世界が ....
人間たちは死んで、人間ではなくなり
何か名前のつけられないものになる
人間は罪深いのだろうか
こんなにも
この世に迷ってしまう
ランプ灯かりと
写真のフィルムと
思い出の混ぜ合わされた聖 ....
縮絨された暦に秘めた
敏く、哀愁を帯びた紅紫の日々と
愚かなる人々の美しくも艶やかな罪の数々
その淡い影と華やかな彩りに埋もれ
古びた床へと無数の疵を残して
錦鯉の泳ぐ池のある庭を ....
川が流れていた
彼らはまだ海を知らないのに
ぼくは彼らが海に行くのを知っている
声などひとつかけてやろうか
ひとが土手を歩いていた
彼はまだ天命を知らないのに
....
ライラックの香りが飛び込んできました
車を停めたときには気づきませんでした
4月の夜のことでした
まわりを確認してから枝ごと花を盗みました
それを車のダッシュボードのうえに置きました
....
小雨の中の交差点
寒さ厳しく 小走りで
自動扉がウィーンと開く
その店に入った時から
異様な空気。
フロアの中央に
背の高いテーブルひとつ
天井にはミラーボール
窓際のカウンターに ....
俺の親父は子供が生まれたら一切タバコやめた
俺の親父は土建屋を経営してる
俺の親父は創価学会副会長
俺の親父はふーらふら〜
俺の親父は酒が好き
俺の親父は遊びの天才だった
俺の ....
上手く隠したつもりだったのに
見透かされていたと気付いたときの
戸惑いといったら
恥ずかしさで掘った穴にめり込むほどだ
浮かれてハイテンションな足取りで
酔い潰れる寸前のように
誰の言 ....
わたしは勿論あのひとを
大切に大切におもっているが
もしかしたら実は
あふれこぼれんばかりの
「愛したい!」という
エネルギーのかたまりを
ぶつけられる相手ならば
....
こんなにいいおてんきはうそなんじゃないかと
うそみたいな白い砂浜に座礁したのは
あれはざとうくじらかしら
おうおうとあしかのようなかけ声で
おとこたちが
丸太を ....
あ・うん の呼吸を探していたら
思わぬところに落ちていた
なんと
小学一年生で 宝の地図は
手にしていたのだ
あいうえお の 35文字を超えた時
や行が やってくる
いえ を重ねて
....
∞ おわりに
私はこれまで
数々の冒険について述べてきた
世界はかくも荒々しく美しいことを
伝えたかったからだ
最後に一人の青年
カントリーボーイの話を記して
筆を置くことに ....
高村光太郎は嫌いだが
高村光太郎風に
朗読がしてみたくなった
人間の口は
そんな所についてないじゃないか
人間の眼は
そんな風に並んでないじゃないか
人間の顔は
....
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その時は
あなたのその手で いっそ
あたしを殺してくれますか
それができぬのならば
最初から好きにならずにいてください
恋心とい ....
夜半から降り始めた砂が
やがて積もり
部屋は砂漠になる
はるか遠くの方からやって来た
一頭のラクダが
もうひとつのはるか遠くへと
渡っていく
わたしは椅子に腰掛け
挨拶を忘 ....
切り倒したばかりの白木 刳り貫いて
船をつくろう 船をつくろう
亡くなった人の骸を入れるため
船の棺に入れて 愛しい亡骸を入れて
白浜へ挽いていこう 海まで挽いていこう ....
かえる 跳ぶ 柳の下
かえる 届く 柳の枝
かえる 折った 柳の枝
おとな かえる どなる
こども かえる どつく
かえる とんだだけなのに
かえる なく
かえる あるく
かえ ....
元旦の朝
目覚めると
枕もとに息子が
座ってました
いつからそこにいたの
と尋ねると
わからない
と笑うので
不思議な気がしました
それから
お雑煮の餅を
小 ....
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