だがあの川の悲劇の石を
川を 僕は投げさせられていた
いくつもを思い描かされながら
原爆にいくつか しぶいて
大きな頭が 金属バットの 水柱は
そこに 黒いユダヤ人のような あそこの
....
みちこ、きみがくれた光を泳いできたらもうなにもすることがなかった。
7光年ぶらんこをこいでいたけれど、特になにも変わらなかった。
きみの光は太陽と散歩する昴で、みんながみんな、えっ、
引きつけら ....
きみを愛しいと思えたとき、きっと私は死にたいのだろう
私が死にたいと思えたとき、きっと未来はちっぽけなのだろう
未来がちっぽけだとわかったとき、きっと音人は歌うことをやめないだろう
音人が絶え間 ....
うっすらと
冷えた微風にほんのりと
さやかな湿度とキンモクセイ
夜道をスーツは落ちてゆく
まよこを電車が落ちてゆく
ほんのりと
さやかな湿度と焚火のなごり
胸 ....
正しい行いをすると
正しい人がついてくる
純粋な心
弱く柔らかいもの
貧しくとも
悪い事をしない
分ってくれる
人がいる
苦しみはいつしか
甘い果物になって
人を喜ばせる
....
ふと口からもれた声は
どんな言葉のはじまりでもなく
そのまま枕にどさりと落ちた
わからないのは
今日のことと明日のことだ
そのあいだに佇めない弱さで
布団にたおれこむ
それさえひとり ....
母の姉が倒れたとかで
今日は父と二人だけだった
いつもと変わらず
朝に放浪の為に家を出る
私にとってこの家は
苦しいだけの場所なのだ
だからと言って
外に安らげる所もなく
時間だけ ....
数年、会話という会話を交わすことのなかった親父が
最近妙に話しかけてくるようになった
{引用=
ドムのバーニアが、少し違うだけでリック・ドム扱いになるのが辛抱たまらん
ドムはドムで ....
いままでありがとう
と
おとうさんに言った真昼に
わたしの咽を埋めていた錠剤の苦さは
冬の海のように痛かった
泣かないで、いこうって
そう決めて勝手に決めて自分で決めて
眼を閉じて大 ....
あなたの髪の匂いがする部屋で
朝を迎えられるなら
夜なんて怖くない
この東京砂丘
砂漠はあまりに大袈裟過ぎて
恥ずかしいから
ちょうどいいでしょう
この東京砂丘
砂漠と砂丘の違 ....
きみの見るものは
すぐさま
毀されて、光があった、光が
あった、光
ただそれだけが
あった
誰もいない、誰もみない
透明人間のぼくは街を徘徊する
埋没されてゆく
溶け出してゆく
視線はすべてをすり抜けて
ただ、共有された孤独を愛している
やさしい無関心に抱擁された喧騒 ....
こえぇ、こえぇ、まじこえぇ。
明日あたしは退院すんだけど、
退院=ふりだしに戻る、なんじゃね?と
せつなく思ってみたりして
そうだよ
それが
本音だよ
こえぇ ....
かみさま ほとけさま
ジーザス・クライスト
わたしは明日退院します。
あなたがたの名前を呼ぶからといって、
今までの人生の懺悔や反省をするつもりは毛頭なく、
わたしが幸せになるこ ....
またしても
夕焼けに因縁をつけられる
丁寧に塗り直したばかりの
ちょっと自慢の金メッキは
緋色の光に呆気なく溶けて流れ出す
またしても
夕焼けに喧嘩を売られる
行先のどっぷり染み ....
日の暮れかけた堤防沿いに横座りして汚れた川面を見つめているアリサ
「時々この川がすごく美しい流れに見えることがあるわ」と彼女は言うのだ
アリサの左目は幼いころに父親に傘の先で突 ....
男よあなたは
力強いその腕を彼女に見せるべきではなかった
女よあなたは
唇にのぼる歌を彼に聞かせるべきではなかった
人々の行き交う雑踏で
緑香る木立の中で
小雨に光る橋の上で
あなた ....
眠らない彼がいるとして
その彼が瞳で見る夢
水面越しに見る色の分からない空
口から溢れ出る小さな泡が
大気に逃げる
愛しているという、でたらめな言葉が
舌を出して
笑 ....
切り落とされた枝が芽吹いて
いびつに折れた朝の出来事
春まだ浅い日の寝ぼけまなこは
過ぎたことを知らずにいる
幸せな枝に降る雨は優しい
見知った顔をした人達のように
安らぎで包む穏やか ....
電子レンジで
あっためただけの
安っぽいハンバーガー
みたいな
湿気をふくんだ
生ぬるい
口の中で
張り付くような
あったかさ
でもいいから
ぬくもりが欲しい
などと言ってみる
人は自分を見付ける為に生きる。
自分を見付け、愛する為に生きる。
自分の求める「完璧」に成る為、
自分に足りない「何か」を補う為、
誰かを愛する。
私達は ....
こぼれだした黒が
赤いスカーフに滲んで
みずたまりをつくれば
まちは夜更け
くりかえされる嘔吐により
流出したヒトたちは
仮面のような白いかおをぶらさげて
あたまのかたすみにある ....
やったら星のきれいな夜でさ、満天の星が落っこちてきそうだったんだよね。だいたい、5つよか多い星が見えるなんてこと、そもそも稀じゃありませんか。なのに満点、いやさ満天 南天じゃあないよ満天 天の川なんざ ....
此の生、受けた現世ならば
居心地が悪化しているね
嫌えるものばかりが称賛?
どうせなら、ほら、笑顔で逆走
羽根広げても飛べない空
薬塗っても癒えない傷
理想は持ち合わせぬ勝算
だから ....
もったいないようでいて
素晴らしいはずの
大自然をリコール
ぼさっとしてるオヤジたち
とかいってみたし
まあ中道的に普通
まさにとかこれがとか
いちおうめんどくさがりはする
靴 ....
虫の音だけが響く長い秋夜のしじまに
基次郎の 「檸檬」 を読んで
僕も明日、彼女の机の上に
そっと檸檬を置いてみようかと
画策する 新しい世界を生むために
だいぶすずしいなったなあ
と ....
金魚はきっと世界を弾丸に替える目を持っているでしょう。
静止しているか光速の平行移動で過ぎ去る世界しか、彼にはわからない。
一心に水を蹴るのは、少しでも世界を動かすため。
動く世界を渇望している ....
未熟な叫び声が
空高くとびあがった
水溜まりから見る景色を
覗いて見たら
小学生の兄弟が仲良さそうに
お揃いの長靴を足並みそろえて
スキップしながら川沿いの道をある ....
寄りかかるように抱擁する
くびすじに鼻をうずめる
匂いがする
人なのか、花なのか
どこに生えればいい
ここに生えてほしいとは、言えない
空白が待ち構える
根を張ったら、そこで何もかも ....
暗い窓の外に雪が降る
雪の色は灯りに映えて色を返す
窓を隔ててそれは揺らめきながら私の前を過ぎ
消えていく
落ちたかどうかはわからない
地面は窓の枠から遥か遠く離れたずっと下
きっと私 ....
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