何年たっても馴れない女
わかっています
気づかないふりも
微妙な逃げ腰も
そんなの別に
どうでもよくならないかな
風が強いせいにして
ラーメンくらい
奢れる女になりたい
....
夕暮れ、
伸びた影はわたしを捕まえにくる
ああ、なんてだるい
わたしの中にある
空に包まれた大地の上
鎮座する額の汗
伸ばした髪はわたしの意地です
おなかがいたいよ ね ....
雨で流されていく風肌に流されていく肌に流されていく肌息
駆けながら踏みつけてゆくハト夜になって暖かくなってゆく春鏡の中でやむ縦
光るものの下に あ痛激痛がっ
光れるものの下に
時を解放する色 声に涙する歯の落ちた音
とても綺麗だとても鮮やかだ いつもそれしか
響きを吸われる音みだらから消えていくところ私はたった ....
花に生まれて人を憎んで水がまく
力が死んで力を食べて力にならべず
君をみて君を瞳て君をみるうふふ
花に生まれて人を憎んで水が湧く
右手が死んで左手も死んで幻も守る
頭で考え脳で考え悟れる ....
ずっと
私を
愛してくれるって
言ってくれたのに
あのひとは
突然
変わってしまった
愛しているのは
君だけだよ
そういってくれたのに
今は
何を
言っても
振り向い ....
真夜中のうちに明け方が訪れる
時計の針はまだ許してはいない
暗闇の中で睫毛を擦り合わせたまま
指先だけが言葉を伝え続けられれば良い
旋律はより一層 研ぎ澄まされたものになる ....
夜行バスからはカルキのにほひが微かに漂い、灯りが複雑に道を作っていく
大聖堂の、鐘、耳をすませ、どくろをまいた煙が空を突く音、パンパン
ヘッドフォンにしみついた街の色、それぞれ、生きる、ピ ....
蒼と呪文
短い呪文ばかり並んだ記憶がある
左頬が汚れた女の子
握られた死に絶えた雑草
窪んだ陽射しのまんなかで
僕は十二歳だった
頭に 灰色の世界
蝿 ....
CDをカーステレオに入れ再生ボタンを押す。音は真っすぐ中心に向かい、内側から僕を振動させた。ちりばめられた音が細かく重なりあって青白い火花を散らしながら指先へと発散していく。僕はもう眩しくって目を閉じ ....
分からないままに歩き続ける
たどり着く場所なんて知らない
まして此処が何処かなんて
想い描く余裕もないから
ただ流されるがままに
諦めて誤魔化して色褪せていく
その世界を壊せばよい ....
このまま終わっちまうのもいいのかなァ
ちっともそんなこと思ってもいないくせに
あんたはビール片手にそんなことを言う
どれだけお金がなくたって
ビールだけには金を遣う
だらしないあんたの腹を見 ....
ねェ今日も一日を過ごしたよ
時計の針が12時をまたぐのを
じっと見てたよ
明日に届くようにって
いつもより大き目の声で
昨日の僕は叫んだのに
今日になった僕に
その声なんて聞こえないのさ ....
ゆっくりゆっくりバイクを走らせた
こいつは思っているよりもスピードが出るが
そんなに早く走らなくていい
危なくないようにゆっくり走ればいい
パン屋さんは遠くない
新しい花屋を越えて八百屋も越 ....
見上げると雲が鰯の尾の形だった
鰯の尾がどんな形だったかと聞かれると
厳密に答えることも
曖昧に思い浮べることもできないが
やっぱり雲は鰯の尾の形だった
何故か一昔前に流行ったかもしれな ....
行かないでと叫んだ言葉の先
掴んだ手の温もりで
引き戻される現実
振り返った瞳には
もう何も映っていなくて
真っ赤な唇からは
灰色の過去がこぼれだす
あぁアンジェラ
全ては終わった ....
かくれんぼ、しよう。
きらいな人ばかりがふえて
夜、だれかといないと死んでしまうようなときは
数えおわった君が
僕をみつける前に
あいつのいなくなった町に
優しい誤作動の日々に
隠れ ....
太陽がサンサンと
ふりそそぎ
雲一つない
オレンジの匂い
太鼓の音
シーツの波
犬の散歩
麦の穂
笑顔の君
ひざまくら
ピアノの音
全てが平和だ。
この道を通るならあなたが愛する文章の一節を朗読しなさい
あなたが創ったものでも構わない
もしもあなたの記憶に誤りがあっても
口からでまかせを即興で唱えたとしても
誰もあなたを攻めはしない
耳 ....
鞄の中に残したままの、君の心を。
僕は、まだ残したまま。
捨てられないでいるよ。
引っ張り出すことも出来ないくらいに、
いろんな思いが重なって。
引っ張り出そうと ....
夕暮れが
あまりに悲し過ぎたので
もう 伸びない
と言って
影は離れて行った
まだごはんたべてないから
ああああああ、
ちからが折れそうで
ああああ。ああ、
ろくなことはなくて
まとわりつくのは
ああああ、ああ
冷たい乾燥のはだを
なぜてみる
ふしんなハガ ....
(※それを契機として気持悪く連なる臓物のように甦ったので.)
いいですか.
誰か夾雑物を取り除いてください.
理由.
毎日指で無数の歯列を敲きながら,深刻な程度で弾劾 ....
柿の種とピーナッツが奏でるハーモニーは
僕らの心を捉えていつまでも放さない
こんな絶妙なバランスを保ちながら
僕と君が一緒に暮らしていけるのなら
時折感じるピリッとした辛さも
....
無邪気なわたしたちのどちらかが
少しだけレバーを押したら
予告なく
飛行機は離陸した
脚本は既に完成しておりまして
降りることは不可能です
無数の街の煌めき
無数の星の囁き
....
もう このままで 立ち止まりはしない
普通
妥協
最善
すべて振り払って
走ることこそが生きること
振り返っている暇はない
つまずく
傷は
顧みずに
乾くままに
遥か ....
091027
偶然が
囁くので
ききみみを
そばだてる
歩きながら
考える
歩きながら
思いだそうとする
未来の記憶
偶然が
素直な顔をして ....
台風の進路
関東地方を過ぎれば
どうでもいいらしい
全国ニュースでは扱われなくなった
首都が無事ならそれでいい
むかしからの考えらしく
第二次世界大戦で敗北した
ある国は
開発に成 ....
夜も更けて
もうすぐ
最後の曲の余韻につかまって
奴等がやって来る
隙間だらけの言い訳で
目隠しした僕の回りを
ゆっくりと巡り始める
イヤホンの内側で突然に
発 ....
聞こえるの
まだ悲しくないあの頃
振り向けば
そんな気持ち片づけて笑ってる
遠い
記憶のまだまんなかで
夜道を
祭りのあとみたいに歩く
月明かり
....
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