今さら
夏に
呼びかけたって
返事なんてしない
ねえ
そうなのかなって
太陽と相談をする、正午

三時になったら
ティータイム
のーんびりとお茶をしようよ
そう
相談する
 ....
 
これ、以前に頼まれていた資料です
と小田さんの持ってきたコピーが
湿っている
海に行ってきたんですよ
小田さんは微笑んで
きれいな巻貝をお土産にひとつくれた
去っていく小田さんの髪や ....
Convenienceでいいの。
どうぞ使ってやって。
便利って、好きでしょ?
嘘も偽善も必要ないわ。

私だけのあなたじゃなくていいの。
あなただけの私じゃなくても。
目の前にいるとき ....
日なたを見つめる

芝生が動く

秋のバッタだ

ひらひらするのは

シジミチョウだ

どこかでそれらの

たとえば文集が編まれている

ぼくがここにいなくても

ぼく ....
コン コン と叩けば

コン コン と骨の音がする

君は何処? と問えば

私は此処  と返ってくる

部屋はまるで君の肺のように
さりげなく わざとらしく
君の空気に満ちている ....
騙し、喰い、さぐる仕草、俺はもはや何も覚えずに、

特に美しくもない白い近隣の柱を見てた。

記憶に無いような自己を持ち出しては油まみれにして、

それを千切り投げ捨てるような遊びに今日も ....
朝陽が、まぶしい。
まぶしいけど、たよりない。
たよりないくせに、私を射抜く。
逃げられないよ と

病室の窓は 東向きで
私は ベッドの上に寝かされて
身動きできない私の左に
容赦な ....
大事な人はいつもなにも言わない
それはだめだとか これをしろだとか
黙ってる私から遠くない場所にいてくれた
しわのある手でなぜてくれたあの人も
こわい顔で横をむいたあの人も
それでもいること ....
朝方ハッと目が覚めると
そこはいつもの四畳半
君の姿などなく
凍える身体だけが
知らせてくれる
僕がここに確かに在ることを
青い瑠璃色の地球は
ほんとうは赤いリンゴで
カミソリでつけた傷からは
傷口をうめるように
黒い血がにじみでていた

血の味は甘くて金色のハチミツのよう

果肉をかじると
青い欲望が汁 ....
久しぶりに来たメール





   書いてあったのはただ二言





   「めっちゃ久しぶり」「元気してんの?」





   それだけ




 ....
笑ってごらん
海が見えるから
泣いてごらん
人が見えるから

皆が助けて
くれる
皆が好いて
くれる

愛していると
言いたいのだけれども
言えない
大切だから

雨の中 ....
外に歩かされていく
誰もいない日を
見えなくなりそうだ この中を 暗闇の
僕は流れていく

黒い中の暗がりを 見えなくなっても
そうすることがすべてだろうから 
この張っていくテントが  ....
ニュートラルな空気
僕の頬に触れているけれど

そこにあることすら忘れていた

ペダルを踏み込む
ふらつきながら動き出す自転車

そこにあった空気を押しのける

次々と 次々と
 ....
だれかをすきだという気持ちと
それを素直に言えるという行為には
なぜ隔たりがあるのでしょうか
たとえば食後のコーヒーを
いるのかいらないのかと同じぐらいに
きけるのであれば憂いはこない

 ....
黒いスニーカーを買った
真っ黒のスニーカー
紐も、底も、中敷も真っ黒の、黒いスニーカー
初めて履いた日から3週間がたち
少々白っぽい砂埃にまみれたようだ

黒いスニーカーをまだ履いている
 ....
この鞄には仕事の道具1(商品見本)が入っています
この鞄には仕事の道具2(料金表)が入っています
この鞄には古い電池が入っています
この鞄には子供の写真が入っています
この鞄には貰った御守りが ....
私の曽祖父は

天文学者だったらしい

何でも

死ぬまで

「赤い惑星には生命体がある」

そう

主張し続けたのだと




天文学者




 ....
おれんじ色の船にのって

ぼく砂漠へ行くの

降りしきる流星群を見つけたら

きみに長い長い手紙をかく

それからポストを探して

三千年の旅をする
シャンプーハットを被って

カッパと言い張った

100%天然素材そんな物体は

本当に人間に害をなさないのか

いつか全人類が僕だけを残し

死んでしまったら

それは愉快で ....
視線を一身に背負い、幻覚の真似事、薄ら笑い
心臓に空いた底無し沼、埋められぬが故、僕は

思春期の一言で済ませられたフラストレーション
理解していた恥、理解していた筈、ああそれでも

哀し ....
滴るような影が覆う

窓ガラスにも無数の痕跡を残しながら
実体の無い掌が感覚を撫でていく

階段の暗がりは質量を増し
無音

外は雨

彼は目を閉じたまま
静かに耳をそばだてた
ラブレターフロム蒲田
もしもあなたが鶴見にいたら
どんだけ近いのよって
呆れるでしょう
そんでもって
直接来いや!って
怒るでしょう

ラブレターフロム蒲田
カーテンの隙間で
光が踊っていた
整えた呼吸に
蝶が舞う
微かな羽音は
外へ誘い出そうと
懸命に響かせて
私の闇を掻き回す

手の平は温かいのよ
父の温もりも
母の温もりも
薄 ....
あんなことが無かったら
私はあなたを目で追うことは
無かったと思う。

学ランのざらりとした感触や
やさしい匂いを
思い出したりする。

でも、
どこか冷めている自分もいるの。

 ....
うすい背中
これが最初の感想。

でも筋肉がわかる
これが次の感動。

また、くっつきたいな
これが今の感想。


あなたの
一見すぐに折れてしまいそうな
うすい背中をみると
 ....
誰もが皆 何かに急かされるかのように
何かに追われるかのように 行き交う途で
ただ 気づいてほしいと
それだけを願ってた

人は僕に気づくけど
「僕」には気づかない
ねぇ、誰か気づいてよ ....
それぞれの宛先の交換

君は「いつでも受信する」と言ふ

発信はされぬのか



大勢いる部屋の中で

ふたりだけマスク

その下の唇は如何



虚ろなる眼

咽 ....
極東の列島を斜陽が染める頃
コーカサスの空は真っ青に燃えている

極東の海に三日月が沈む頃
文明の交差点・カイバル峠は荒れ狂っている

星々より静かにせめぎ合う
神の法 と 血の神話
 ....
寝たきり生活もう何年
飲めない
食べれない
喋れない
動けない
管に繋がれ生かさている
生きているんじゃなくて
生かされている
献身
愛情
思いやり
本当にそれらが全て
正しい ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
太陽からの招待状かんな3*09/10/23 18:05
巻貝たもつ1009/10/23 17:25
Convenience花の静寂109/10/23 17:10
秋の文集吉岡ペペロ4*09/10/23 15:20
可愛い秘密瑠王9*09/10/23 14:23
凝縮血金井省悟109/10/23 12:38
エデンの東uminek...3*09/10/23 12:13
あなたのことが大事です朧月309/10/23 11:23
四畳半土灰109/10/23 9:56
むきだしの私within6*09/10/23 6:55
「めっちゃ久しぶり」広川 孝治009/10/23 0:11
アマリリスの咲く頃ペポパンプ9*09/10/23 0:00
黄色い奥のテントから番田 009/10/22 23:57
さいくりんぐはいkauzak8*09/10/22 23:55
あなたとの夜は朧月509/10/22 23:40
黒いスニーカーかなりや109/10/22 23:37
創書日和【鞄】ポーター[group]大村 浩一7*09/10/22 23:19
天文学者セルフレーム009/10/22 23:00
流星群yo-yo5*09/10/22 22:43
シャンプーハットでカッパになれたこめ1209/10/22 22:27
嘔吐の僕津島109/10/22 22:03
三森 攣409/10/22 20:47
蒲田からの手紙[group]花形新次3*09/10/22 20:46
部屋ミツバチ3*09/10/22 20:43
これだけは言える空都009/10/22 19:42
背中の君1*09/10/22 19:34
影の国月影 悠綺109/10/22 18:12
サイバネティック・オーガニズム蝶澤109/10/22 18:08
グレート・ゲーム (Great Game)都志雄509/10/22 17:41
命見つめて加羅3*09/10/22 17:33

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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