水から生まれて
山を下りる
乾いた里の
空を横切り
そうだ 燃えてしまおう
薄い翅をももいろに染め上げて
細い緋のからだで
泣く声など無いから
黄昏時、父に手を引かれて
よく見に行った客車区
そこには、旅立ちの準備に忙しい
夜行列車の群れがひしめき合っていた
ベッドメーキングのシーツとカーテン
灯の点った食堂車、純白のテーブルク ....
生まれてきて
生きているのだが
じぶんの心が動き出した瞬間
初めて思い出を作ったときのことを知らない
細胞を分かつ痛みを
形成途中にあった脳は覚えているのだろうか
意識はいつ生 ....
流れ星を見た
知らせなきゃっ
<あっ>
テストでいい点とった
誉めてもらおうっ
<あっ>
ふんわりワンピースを衝動買い
気に入るかなっ
&l ....
自分のキモチに素直になる
あなたのことがすき
すきに理由はない
あのとき
ふってきたキモチ
もう忘れかけていた
すき
素直にすきといえる
あたしもすき
どうか
....
最近私、やつれたみたいなの。
とうとう私は死を意識せずにはいられなかったのです。
このまま痩せほそって骨と皮だけになったら
お空も飛べるような気さえしてきます。
その辺のゴミと一緒にな ....
仕掛け部屋の様に四方が迫ってくる感覚
どうしようかめんどくさいな
気持ちのない言葉に浮かれて男は女を呼び捨てにする
まるで決まっていたかのように当然と部屋に居る
女の部屋に私物を置 ....
昼間の明るさを好まないあなたと
夜の道を歩く
寒いねと差し出す珈琲の缶より
つなぐ指からあなたの温もり
あなたはグレーのマフラーがよく似合う
そうやって顔をうずめて
表情を ....
象なら撫でてもいいのです
像をなでてはいけません
「見るなのヴィーナス」を見つめてはいけません
「考えない人」を見て考え込んではいけません
秋は渡りの季節ですから
マンモスたちが渡ってき ....
私がいま
事件に巻き込まれたら
いい人でしたよ
って誰か
いってくれるんだろうか
それでもって
誰かがつかまったら
少しずつ少しずつ
書かれるんだろうか
週刊 ....
雨の音が寂しさ運ぶ
こんな夜は
貴方に甘えたくなる
会いたい気持ちを
抱きながら
貴方を思い紅を引く
雫に濡れた窓に映る私
泣いてなんかいないわ…
わかってる
貴方には守るものが ....
靴下をぶら下げて
ベットの下を確かめて
お母さんに
お休みなさいと言う。
今日はずっと起きて
いよう。
そしてサンタさんに
会うんだ!
次の日
寝てしまった
自分を恥じた
....
大事にしているガラスのビンに
今日もそっと秘密を隠す
ミチャダメ デチャダメ
蒼の中に消えた秘密のひみつの光り
苦しさと喜びと分かち合いと切なさ
切なさは刹那さになり 刹那さは心 ....
未来へ時を飛ばすことなく
羽ばたいていくとは
未来の裁きに向かっていくのではない
取り戻したい
未来へ時を飛ばし続けてきた
私の時間
あなたと
今
ここにいることを
いと ....
頭上には
世界の全てを覆ってしまう
曇り空
足元には
この世に産声をあげた日の
ひかりの種
あぁ生きるとは
{ルビ嘗=かつ}て地上で
夜の{ルビ灯=あかり}の下に揺 ....
死にたいの。死にたいのよ今すぐ。
でもギリギリまで生き延びるのよ。
なぜならあなたがいるから。
あなたに会うたびに泣きたくなるんだよ。
その胸で泣きたくて抱きしめてもらいたくて ....
膨大な量の本を目の前に
手を伸ばすことをためらう
どれを選べばいいのかわからない
すべてが必要すぎて
何一つ得られない
余り過ぎてる言葉が
むしろその意味を無くしていくように
目の前 ....
夜に私の影はなし
だから今は一人歩きで
星がいるとか 月がみてるとか
そんなことよりも一本の缶コーヒがあたたかい
公園のブランコにはだれも乗っていない
今日という日の後悔を
全部数 ....
バターとクリームの匂いが漂う
ガラスの窓を通して部屋の隅に溜まったひのひかりとほこり
布に巻き付いた僕の猫がかわゆい午後
(午後ティー買ってこよっかなぁ。)
ベランダの植物はひのひかりを受けて ....
脳内エレクトロニク
ここは何でも揃う電脳市場
愛も夢も(カネだって)
0と1に姿を変えて
そりゃあ奇麗に並べられてる
手に触れるその感触も
ゼロ・・・ワン・・・ゼロ・・・
脳内サ ....
太陽の熱の残る鉄
燃えつづける林を抜け
蜘蛛を殺すことなしに
顔を覆う巣をはらう
日々を
日々を生きるということ
....
朝廷の出方ひとつでは
倍増しかねない
蹶起を促すメールが
アンドロメダの青年将校に今 届く
世界 世界 世界
僕 は、、、、
も う ど
うした ライイ 野 蚊 度 牛 鱈 胃 胃 野 化カ科 課過架 果たして・・・。 ....
命は奪われる為に与えられる訳ではない
全ての動物の中で唯一人間だけが言葉を与えられた
そして第六感を失った
言葉を操る知恵を手に入れ その手に武器を持った
無償の愛 ....
木造のアパートと誰もいない交番の間の道に
立入禁止と大きく書かれた看板が置いてある
看板と電信柱の間にわずかな隙間があるから
向こう側を見てみたくなって足を踏み入れた
立入禁止の先は見たこ ....
リストバンドを、している。認識のため。
たとえ裸になっても。私の腕に残るもの。
入院生活で、一番変わったことと言えば、そこか。
たとえば服を捨て、カードを捨て、携帯を捨てたところで。
....
誰かの大切さを知ったのは
誰かが私を大切だと言ってくれたから。
私が泣かなくなったのは
君の顔を歪ませたくなかったから。
私が独りだと気付いたのは
君の存 ....
まれびとのように
悲しみが訪れるものならば
まれびとのように出迎えて
また送り出すこともできように
けれども海ででもあるかのように
満ちたりひいたりするものなので
月を数えながら今日は ....
私は黒板に大きく書く。
「そして、私は失われた。」と。
教室がざわめく。
先生は私を睨み、教科書を握る。
哀れみにも似た視線が降る。子宮が痛い。
この場から今すぐ逃げてしまいたい。
足元が ....
君の唇の くれない が
僕の内側を伝い落ちると
日常が育んだなけなしの植物群は
夢見るように朽ちていった
君の爪の くれない が
僕の外側を掻きむしると
日常に着せたつきなみな制服 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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