はむはむはむはむはむは……
はむはむはむはむはむはむはむはむ
はむっ
人間ぃがいのほにゅうるいと
意志の疎通をしたいいいいぃぃぃ
小刻みに揺れるおヒゲ
濡れた黒い実みたいなお目 ....
陽が落ちて
病、鎮まり
床に座す
日々ほぼ独り静観思索し
透明な湖面を滑るように
夜を迎える、
病の様相、伺いながら
病の苦痛、耐えながら
激すること抑え、狂うを正し
冷え切る肉 ....
冬の朝の荘厳な空気
凛とした張りつめた冬の気が
壁を隔てた部屋に座っている
私の身体の皮膚まで
突き刺すように浸透してくる
それでも
感情と思考の振幅は
動くことを止めない
揺れ動 ....
夜底のしずかさ、感じた昨夜
解体していく雨、冬の冷え
降ったり止んだり、繰り返し
脳髄の苦痛は朝から、鋭く
引き摺られる意識、この肉の体
耐えては努める、今日一日
夜底のしずか ....
○「自然のまま」
鳥は
自然のままに生きているから
生き生きしている
草は
自然のままに生えているから
生き生きしている
○「調子」
体の調子と心の調子を整えて
さあ一日の出発だ ....
非連続の存在であるということは単なる思い込みであった
咳き込むように喉を鳴らす音が妙に良く響いていた
近い音と遠くから鳴っている音の区別がつかない
たばこの充満した室内で怒りを露わにする老女の瞳 ....
ピエロのように
踊らせて?
紅いくまどりした両目、
とっても清い心とか
知りもしないで悲しみを
抱きしめていた午前2時、
夜は夜とて、夜の笑顔で
はにか ....
木星、輝いて
夜の冷気に
橙色の灯り
向かいの家
スッとする、すっとするんだ
わたし
またピーナッツ頬張りながら
夜の深まりを
感じ 静まり
未知の明日を 請い願 ....
スーパーの
6個で350円くらいの
安いどら焼きが
ある日突然
高級ケーキに化けたのには
本当に驚かされた
いつもは
結構おいしく食べてはいるが
唾液の出が少ない時は
....
西陽の傾く校庭で子どもたちが
次々と爆発霧散してゆく
明くる日には
何も無かったかのような顔で
それぞれの席に着くので
教室にはいつもきな臭い
硝煙の臭いが充満していた
(働く手を知 ....
君はさながら落下した蝙蝠
五体投地のごとく身を投げ
泥に翼を打ち付けながら恍惚と匍匐する
堕胎した言葉の数々を
霧の森の果てる處に埋めに行く
生まれよう ....
さっちゃんはね
めぐみっていうんだ本当はね
だけど訳アリだから
自分のことさっちゃんって
呼ぶんだよ
そんなさっちゃんに
自称詩人なんて
みんな毒ガス室に
送り込めば良いんだよ
....
殴り書き
しかできないぼくの
不誠実を
非難したいならすればいい
*
「さとう」の三文字を書いた
マジックペンはまだ
筆箱に入っている
この、
「さとう」
の、三文字を書 ....
アイソニアの騎士は、次々とオーバ・ニーチェの兵士たちを仕留めていった。
そのことに、オーバ・ニーチェの要員たちも、顔色を失っていく。
(これが、アースランテの千人隊長の実力か?)と。
ガージェス ....
その瞬間から、敵兵たちの攻撃は、正確なものとなった。
(俺たちの動きが分かっているのか?)と、アイソニアの騎士は惑う。
「おい、ヨラン、状況はどうなっている?」
「はい。敵は暗視の呪文を使ったと ....
ただでさえ暗い時間帯に、この漆黒の地下室は、
敵味方双方にとって不利であるように思われた。
しかし、アイソニアの騎士はゾフィアスの剣を持って歩いていく。
この剣は、幾度となくアイソニアの騎士を、 ....
昨日は三時頃に昼食を食べたので
夕方に洗い物をした時に
水に漬けておいた時間が短すぎて
炊飯器の内釜にこびりついた米を
かき取ることが出来なかった
それで米を炊くことは諦めて
八時に車 ....
初冬の光は
ちょっとあたたかで優しい
川のほとりで
すすきが日光浴している
若いすすきは
つややかな穂先をしならせて
本当の冬を迎えうつにあたり
どう生きていこうかって
ささや ....
月が落ちた衝撃で
髪が何本か絡まったらしい
拡大したら平べったい毛ね
みんなぴょんぴょん跳ねたって
今朝の夢がまるで予定調和
黒々と野良豚の群が現れて
ぼくも黒っぽく決めて
尖った靴 ....
同じ二音を持てる単語をかさねて詩歌は作れぬか
「{ルビ窓=まど}辺に{ルビ惑=まど}うマドンナが{ルビ魔道=まどう}師を呼ぶマドリード」
こっから先が出てこない 考え続けて十二年
そろそろ新 ....
天空の青
熱失う肉
輝く太陽、
ひかり
ひかり
東の空、
なんにもない
なんでもない
うっすら白い月、
巨大な輪郭
現し浮かぶ
西の空、
横断歩道を渡 ....
○「今年も独り言で暮れていく」
○「あなたののは短いから
いいのよ、というシルバーあり」
○「山に登って見知らぬ山ガールと話をするのも
なにかの縁なり」
○「おしゃべりしたければ ....
僕は何かを考えていることによって
そして 夢を 見ている 僕は
この 誰のためでもなく
手にしたハガキを そこで
手に見つめているだけの時間の中で
僕は書くべきことを思っている そして
橋 ....
二〇二二年十月一日 「ネモ船長の最後の冒険」
海外SF傑作選『異邦からの眺め』6作目は、ヨゼフ・ネスヴァドバの「ネモ船長の最後の冒険」太陽系を破壊しに来た異星人たちをやっつけに地球から ....
すまふおがうまれてからながいあいだ
わたしはすまふおといることをゆるされなかった
せかいぢゅうのにんげんがすまふおをとおして
つながったのに
わたしだけひとりでいるのがいいとお ....
外は一面の雨跡、うっすら
わたしの脳髄、拘束され
記憶の光景、次々再生する
なんだろう?
ピーナッツを頬張りながら
無限の広大に震えしずまり
夜、概観
心音の響きに 耳、 ....
炊飯器が天に召されて三度目の冬
あれから飯はフライパンで炊いてます
浸水三〇分ってのは変わりませんが
一〇分で炊けるんだからやめらんない
着火して 最大火力で加熱
ガス台の隣でうすい文庫 ....
一生かけて
一枚の自画像を
雨の日も晴れの日も
鉛筆を動かす
長い年月を経て
現れたのは
自分とは似ても似つかぬ
見知らぬ誰かの肖像だった
呆然と立ち尽くす
これはいった ....
なにもない
だれもいない
凍結した
大雪原の
真ん中で
まわりの山々の雪崩レル
脳髄貫く 巨大な響キ、
どぉんどぉん どぉんどぉん
立ち尽くす
少年、
雪降る ....
なにひとつ持っていかぬという気持ちで
日々、靴をはき
仕事をし
夕飯の買い物をして
靴をぬぐ
思い出も悲嘆も後悔も
生き残った人たちのもちもので
三途の川の向こうには持ち越せぬ
....
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