良質なノイズの海に身を投げ出し、波に逆らうことなく流され、海水を肺一杯に飲み込むと、自分が細かな細胞ひとつひとつの集合体であることが感じられる。脳に酸素が行き渡らなくなり、意識が遠のいていく。それ .... シャープペンシルをもてあそぶふりをして
ノートの端に叫んでみた
窓際の憂鬱
手を伸ばせば
ふれることができそうな
手を伸ばしても
ふれられないほど遠くにいそうな

コバルトの深まる午後 ....
呼吸がしたい
本当の呼吸がしたい

本当の呼吸って何だ?
腹式呼吸ができてる状態のことだろうか
それとも公衆を気にせずにふがふがと至近距離で呼吸することだろうか

わからない
わからな ....
小さな飴は
すぐになくなってしまう


どうしてそんなに
哀しい顔をするの


毎日一つだけ


寂しさも
一つだけ


忘れてしまえるくらい
小さな




 ....
鬱蒼とした樹木の間から
黒い月が煌々と光る
青い空が見える。

しかし、決して昼間ではない。
ここで飛ぶ鳥は梟であるし、
地面には野鼠どもが
異様に光る目をこちらに向けている。

自 ....
平和な明日には
あなたのいる街に
絵はがきを送ろう

当たり障りのない言葉、
波風がたたないように

隠された心象
退屈な感情
明後日になれば、
忘れさられる

それでいい ....
そして彼は吸収された
吐き気のする赤色の肉をしたたらせて
眠っている針葉樹林
脳を想像したことのない微生物の饗宴が
夜行われている赤い
肉は彼に吸収された

同調する振動が落ち葉
茶色 ....
大陸の灯は臙脂色に蒼ざめた望蜀の礎 
岩頭を蹴った四十億年後の奇形児は
宇宙の一滴として未然形のまま荒ぶ大洋を突き
遺産の頂点で呪符を戴く死出の旅路に夢中でした
光の精度は絶えず寄り添う闇の海 ....
乱視の月を
綺麗に見てみたいから
眼鏡をかけて
見上げた蒼い夜空
望遠鏡でさらに探る
月って
こういうものなんだ
なんだか
そこまでしてはいけない気がして
いつも乱視のままでいいやっ ....
かつて薔薇のように美しかった 
5月生まれのお婆さんは 
先週、深夜にベッドからずり落ちて
車椅子にも乗れずに足掻いていました 

かつてメディアの第一線で 
活躍していたお爺さんは  
 ....
はだかになってわたし
まっくらなへやの床をだきしめた
おなかの上に寝そべる闇を
なんとかしたかった

降りてくるよるに
カーテンをひいて抵抗したけど
時間制限があったらしくて
ひいやり ....
{引用=
山の細胞があんなにゆっくり色づいているというのに君ときたらせっかちでいけない}




 学校で図書館で自分の部屋で
 本屋でコンビニであなたの部屋で
 髪の毛の一本でも爪の ....
今迄のオイラは 
少々の向かい風が吹けば 
へこたれて 

縮んだままになっちまう 
ひ弱な{ルビ御玉杓子=おたまじゃくし}なのであった 

物語の続く台本を、いつも
何処かに投げ捨て ....
月に片足つき
足をくじいた
子供の頃を
大事にして
今は海に
とけるだけ
自分の姿を鏡に映しても 
人の姿を眺めていても 
人間は、何かが一つ、欠けている。 

鏡に映る、等身大の自画像と  
鏡の前に立つ自分という人の
向き合う間に、ささやく風は 
今日も密 ....
久しぶりの長電話の末に
ケータイのバッテリが切れかけ
「次は原宿」と
約束する振りをした

あれがラストだとは
まさかそのときは
思っていなかったから私
中途半端な態度のままだった
 ....
過去を投影した珈琲
まだ熱く舌を痛める
傷となって疼けば
記憶し続け
消えない

飲み干したら溜息
共有した時間を遡る
悲しくはない
寂しくもない
傍にアナタがいない
ただそれだ ....
突然話しかけられたら 心臓が泣いてしまうでしょ
その前に止めておかなくちゃね 大丈夫一人でやれるわ

あなたはきっと私が また迷ってしまうからって言うけど
もうきっとあなたとじゃなくても  ....
送電線が影を落とし 僕の日記は閉ざされた
高熱の女子中生が 幾度目かの眠りについた

幽霊船が海に沈み やがて初めての朝が来た
老人とロリータが 手を繋ぎ東の空に堕ちる

 ....
■■■■■■■■□□
■■■■□□□□□■
■■■■□□■■□□
■■■■■■□□■■
■■■■■■□□■■
 
{引用=           
これは、リンゴの木の前に立っている私 ....
その石はまるで子宮のように
あの日 交わったときから
じっと守り続けた
ゆだるような潮風からも
氷点下の吹雪からも
じっと路傍で待ち続けた
ただじっと砕かれる日を
穿たれる時を
自らが ....
星を喰う獅子が落ち
彼方燃える夕刻に
寄る辺ない足取りは
今にも崩れそうな橋を想定した
白線を辿る

鼻歌が頭蓋に響いては
鞄を持って耳から逃げてゆく
使い物にならない両手で耳を塞ぐと ....
止められなくて
抑え切れなくて
この胸が常に張り裂けそうで
キミは僕の何なの、

考えるだけで
心が乱されるのは
どうして、

人格の壁を崩す力
破壊衝動破滅熾烈亀裂
試験的な感 ....
砂に埋もれていく
記憶の再構築
あなたの悲しげな瞳が
頭の片隅に

何度も巻き戻していたかった
擦りきれたテープのように
ぼやけても色褪せても
あなたの肌の感触は
鮮明に

時間 ....
部室に転がっていた雑誌の表紙は手塚治虫だった
手にとって眺めていたら
女優の田中裕子のエッセイに目がとまった
もう20年以上まえ、平成元年のことだ

エッセイの内容は
ライトアップされた東 ....
  あの日
  僕は近所の土手に立って
  透きとおる川の流れを
  じっとながめていた
  あの日
  それは午後二時ぐらいだった
  昼過ぎの太陽の
  どうしようもない明る ....
もしもうひとつのパラレルワールドがあるのならば

その世界の僕はどういう人生を歩んでいるのだろうか

もし幸せな人生を送っているのかな

僕の人生と取っ替えっこしないかい

君が死ぬと ....
透き通った青の天井見つめて、
寒空の下
薄いボロボロの服を着て、
その子は寝ている。
大きく目を見開いてその子は眠っている。

チェマダンの往来の真ん中で、
一人のコッチョビが眠 ....
風が吹いて

君とのキスが水面に広がる



君とのキスは甘い

甘さの芯を追いかけると

ぼくは一本の線になってしまう



このまま消えてしまいたい


 ....
回転を少し止めた朝は
おだやかな
エメラルドの生地で

ひとつの心臓もない
白い砂床に
波のつぶやきを聴く

貝の肉のような
とりとめのない柔らかさに憧れ
ギリギリと角質の擦れ合う ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
即興——improvisationrobart209/11/28 0:03
コバルトブルーけさんぼん009/11/28 0:01
呼吸したいゆるこ209/11/27 23:43
佐藤伊織109/11/27 23:37
もう一つの黒い月ーメタフォルモーゼ・怒・寂……とある蛙7*09/11/27 23:20
peace小林螢太1*09/11/27 23:19
ぐっすり消化するKETIPA2*09/11/27 23:17
the Transoceanic都志雄209/11/27 23:10
らんし蒼木りん509/11/27 22:36
愛の賛歌 服部 剛309/11/27 21:17
ささくれジャイコ309/11/27 20:43
今年もまた季節が終わるから亜樹409/11/27 20:27
ど根性蛙の詩 服部 剛309/11/27 19:43
(………(……●……)………)ひとなつ1*09/11/27 19:15
風のささやき 服部 剛009/11/27 18:54
身を切られない別れうめバア209/11/27 18:44
幕を下ろしてAKiHiC...109/11/27 17:26
空前スケッチ黒乃 桜509/11/27 16:03
阿修羅の構想セルフレーム009/11/27 15:51
りんご写真月乃助6*09/11/27 15:39
石に芽吹く花within10*09/11/27 15:16
獅子と兎、声瑠王6*09/11/27 14:47
恋心AKiHiC...109/11/27 14:44
初恋ミツバチ5*09/11/27 13:37
気持ちいっぱいあるでしょ吉岡ペペロ809/11/27 13:26
あの日草野春心109/11/27 13:20
パラレルワールドこめ1209/11/27 10:57
花つばめShaka609/11/27 4:27
キッスのむこうに八男(はちお...109/11/27 1:48
貝夢想佐野権太16*09/11/27 1:02

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