インドでの最後の日
褐色の海に
トビウオが跳ねる。
海底油田の採掘船の間をすりぬけて。

少女たちが物乞いをしている。
海を背にして。
彼女たちは自営業者なのか、と私は考える。
それと ....
もう死んでも悔いはないのです。
潮風にさらされて、黒かった羽は太陽の七色の脱色で冷血を染めたと言います。
昔はきれいだったとも言います。
あなたに逢いたかったといいます。
でも本当のことなので ....
太陽が沈んでいく浜辺に座り込んで
もうすぐ暗闇に包まれてしまう世界を眺めていた
寄せては返す海の音は昨日と変わらずに
潮騒は今日の日を運んでいく 優しく穏やかに

水平線の向こう側へ ....
ぬるい羶血が
知っている、と嘯くと
罰は犬の体に
日照りの熱をこぼす

忘れられた公園
そこで摘んだ蓬

焦熱の中につながれた
子供たちの肋骨は
ひらきとじ羽ばたいて
阿頼耶識を ....
不安はカーテン越しに忍び寄り
心の弱さを暴露するからきらい
道々でこれからの進み行きを
一緒に考えてくれる人がほしい

答えははじめから決まっている
心は望む方向へしか向かわない
それで ....
華やかに君は笑っていて
フリルをひらひらさせて
僕の心にスタッカートを打ち込んで
ターンテーブルの上で踊り続けて

あでやかに君は笑っていて
レモンの香りをふり撒いて
夕闇にピッチカート ....
あなたが愛するこの指が
毎日どれだけの幸せを包んでいいるか
あなたは知っているかしら

あなたが愛するこの指が
毎日どんな風に打たれて
泣いているのか
あなたは知っているかしら

わ ....
君が汚れてなかったらいい
どうか 綺麗なままでいてくれたらいい

汚い、綺麗の境界線は分からないけど

君が透明のまま
穢れてなかったらいい
それだけを、願うよ
火の輪をくぐる
火のついた体で
しなやかに下りる
しなやかに滅びる
ことは許されず
焼かれる

チーターは想像している
子供を守りながら
密猟の足音を聞きながら

内臓が燃える
 ....

十月も末になるとパソコンが
鼻をすするような音を立てながら起動するようになる
動作もどことなく鈍くて
悲しいつらい気持ち悪い
という類の言葉は迅速に変換されるのに
楽しい嬉しい気持ちい ....
胸の奥に沈みこむ塊が重い
俺がこの胸に抱いているものは何だ
上辺だけ着飾った
ただの幻想か

あなたを想うたび震える唇
だが言葉を紡ぎだすことは出来ない
(何を言えばいい?)

あな ....
ダンボールの開梱を終えても意外と暗くない空に誘われ
出窓を開ける
少々の雲 昨日までと違う形の青

 記念すべき一歩、
  頑張るぞ、オー!
  頑張るぞ、オー!
  頑張るぞ、オー!
 ....
皮肉も倦怠も飽食し尽くしたと思っていたけど
別にそんな事無いんだろうな
案外居心地も悪くないし気分だって悪くない
停滞は趣味じゃないと思ってたけど
楽っちゃ楽だからな
面白くは無いけど

 ....
目の前のことにあわててしまって
とりあえず傷つけてみた君を
置いてきぼりの悲しさ知ってるから
先に歩き出した黙って
向かい風のせいにして声を惜しんで
きっと届かないっていい訳くっつける

 ....
赤目四十八滝すぐそばの温泉旅館に泊まった
滝を散策しようかと地図を貰ったが
往復一時間かかると言われてやめた

湯を浴びて廊下にでると深夜の館内に物音はなかった
愛人がでてくるのをしばらく待 ....
その日、僕は仕事を置き去りにして
青山墓地に向かった。
そして、
その日、僕の何かが壊れた。

さよなら神様
神様は本当に死んでしまったのだ。

五歳の僕は
毎月現れる本屋から
月 ....
咲き誇る花も
優雅に泳ぐ魚も
私の心に響かない

何故私の心の中に
何も響かないのか

身を削って生きるなと
そう教えを頂いた

しかし
身を削って生きることしか出来ない
不器 ....
夜明け前に離陸した気の利いた文章たちは
朝焼けのまぶしさに粉々になってしまった


一方 鳴り続けているベースは
地面にかすかな響きを残し昇っていく
成層圏の付近で
散り散りのことのはた ....
あたしの中にこんなにたくさんのキミがいるから
説明のしようがなくて
身体だってどうしてふたつなのか理解できなくて
ああ
どこから切り取って差し出せばいい?
家を出て
知らない町にやって来た
秋の雲はうすっぺらなんだと
空気の軽さに
気が付いた
やっと
上を見ることが出来たんだ

さようなら

ありがとう

あなたと過ごした季節は
 ....
忘れるほどの歳月の向こうから
一枚の葉書が届いた


まだ文字を知らなかった
三歳の娘がいつか
手紙のまねごとで落書きしたものだ
この秋の古い引き出しから
それは落葉のように
はらり ....
 
精神は肉体を蝕む

精神は理性を奪い去る

精神は狂気に成り変わる

精神は命までもを喰らう



絶対的な終わり



手を伸ばす事は弱さでは無い
 ....
嵐が過ぎて 
透きとおった夜空に 透きとおった月が浮かんでた

やあ きみ
今夜は凄いね

ああ、ありがとう
今夜は100年前の夜空だね
そこには白い夜が横たわっていた。



美しい肢体の上には黒い枯れ木が今にも折れそうに、

風に揺られていた。




私はその枝をポキリと折って、

彼女の口元 ....
叔父さんと凧揚げしたのもこの川 
台風一過の増水を父と見たのもこの川
あいつと夕陽を見たのもこの川
家出して夜を明かしたのもこの川
好きだった子の手作りを初めて食べたのもこの川

利根川の ....
御社の最先端の遺伝子工学で
貝柱を持つカスタネットを開発したいです
言い終えたあと両手で顔を覆いました
面接でとうとう打ち明けてしまったボクの夢
しかし指の間から見えてきたのは
面接官の方々 ....
終わらない悠久、時を止めて
人類琥珀計画
僕を見て僕に触って僕に気づいて
ブラウン管越しの気配
胎児が無重力になる時間
区切りの定義が分からないんだ

るう、るる、るうう

水音が歌 ....
ジェットコースター
乗って
空飛ぶジュータン
ウォータスライド

一緒に
アイスを食べる
タバコを
吸う

ゴーカートで
意地悪する奴
お化け屋敷で
手をつないで
私はオペラ歌手。

いま歌っているのは「マラソン」という曲。

指揮者はひたすら円を描く。

永遠に円を描き続ける。

私は指揮者に与えられたペースを守る

しかし、
 ....
深い木々の合間を縫う
足元は落ち葉
日は放射状に
するすると駆け抜ければ
布は余韻を保ち
風が戯れる

鳥が鳴いている
羽ばたく音が響き
風が落ち葉を舞いあげて
見上げれば
目眩 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ムンバイにて都志雄6*09/10/31 1:18
見えない蝶はあなたの肩でキスマークになって…ひとなつ3*09/10/31 0:04
calm[group]1486 1...2*09/10/30 23:30
煉獄hinoa209/10/30 23:22
道々で瀬崎 虎彦209/10/30 23:09
この心臓では2*09/10/30 23:08
『指』あおい満月2*09/10/30 22:41
僕が為ゆず1*09/10/30 21:10
チーター木葉 揺309/10/30 19:39
冬支度吉田ぐんじょ...1209/10/30 17:12
近衛天涯009/10/30 15:22
ワンルーム・ディスコ[group]伊織009/10/30 14:52
うずくまるから助けて欲しい虹村 凌509/10/30 14:50
今朝君を傷つける朧月309/10/30 14:05
旅人の救われ吉岡ペペロ409/10/30 13:46
マイ・バック・ページズーさよなら神様ー[group]……とある蛙18*09/10/30 9:43
生命桜 歩美109/10/30 7:51
Speed of Sound[group]伊織209/10/30 7:44
The best thing[group]009/10/30 7:43
空だけが僕と君をつなぐ奈々609/10/30 6:51
葉書yo-yo1*09/10/30 6:05
絶対的な終わり美音子409/10/30 6:02
リーフレイン409/10/30 5:33
しろいよる。aokage7*09/10/30 3:12
My 4th Story都志雄609/10/30 1:30
三次面接サトタロ709/10/30 0:57
スーパーノヴァゆるこ509/10/30 0:18
遊園地ペポパンプ5*09/10/30 0:00
私は,オペラ歌手ひとなつ2*09/10/29 23:57
ミツバチ4*09/10/29 23:19

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