昨日と
同じ景色に
乾いた風が
吹き抜けて行った
昨日と同じ
景色の中で
わたしは
昨日と同じでは
いられない
人と一緒にご飯を食べることが好きじゃない
まるで必死で生きていることを自分から暴露してるみたいで

嫌になる
嫌になる
ねえ、

私、あなたの瞳にどう映ってる?
ギター教室がおわるまで

ぼくは非常階段のおどり場にいた

そこで君の町の夕焼けを見ていた

SEXだけが目的だった

迷惑な目的だったと思う

あの頃のぼくはそんなだった

 ....
天気の良い
朝方だったかしら
母が
庭の小さな一角に
ありがとうの種を
植えたのを見た

それから
気になってはこっそり
母を
見ていた
芽が出て
茎が伸びて
母の背丈を ....
波打つガラス戸
挟み込まれた
部屋のあかりは冷たく

お月様 お月様
おいしそうに
格子なか

藍に塗り込まれ
隅の架線のふらつき加減
バタタと言っては
どこかに消える
原付の ....
集められた名著の
遣り場に困る。
「いつか、なんて来ないんだよなあ」
解っていて
胸をつかまれていた自分の
この手は その自分のだから
廃れてしまった理論書ともども
その通りにしておく。 ....
オレンジペコに浸されて
君は突然蛇口をひねり出す

「ああ 1000まで数えなくちゃ」

おざなり気味なこの町では
零れてしまいそうになる フヘイフマン

足は真っ黒じゃなくて
 ....
いきているのか
しんでいるのか
わからないまま
湖水の上を歩く

光はもう見えず
声ももう聴かぬ
私の肌を通して
水面に気泡立つ

温度は寂しさで
あなたは弱くて
困った人だけ ....
ゆるく
マーブルを描きながら
溶ける記憶
その中に
きみは居たか
いま
溶けた
その中に。

からっぽの
ことば。
からっぽの
わたし。
消えてしまいたい
けれど
もう少 ....
左手の五本の指から
毛細血管が夜空へと伸びはじめ
またたく間に
満月に絡みつきました
そして葉のない蔓草のように
月の表面を覆い尽くし
月光に透かされて
赤く綺麗に見えました

まも ....
わたしの名はサラ

サラ・リーマン

ミシガン州は
デトロイト
モーターシティ出身の
ドイツ系アメリカ人

日本企業で働いていたの
自動車部品のカンパニー
資材調達がわたしの役目 ....
悲しい小船をこいでゆこうよ
涙の海を渡ってこの船はどこへいくのかな
明かりも見えない海に浮かんで
揺られる心はからっぽだ
この手も足も動くけど
船からでられはしないから
泳ぐ魚に尋ねても  ....
なんだか今朝は気分がいい

明け方着た君からの自虐的メールは

もう見慣れたんだ

もう、いいだの

サヨウナラだの

かまってくれサインの暴力版は

明け方が終わると同時に反 ....
   踏切


仮に待たされたと考えて
横切っていく貨物列車の裏側には
「さよなら」さえも存在しない
元々は一方的に出来合いとして扱われていたのだから
どこにも間違いはないと言えるのだが ....
つきつめるとわたしは、
大空のもとに立っていた

高く澄んだ青い空をつかもうとする
白い手から零れ落ちる
硬質な光に照らされた
影の濃さに
影の濃さをたしかめる
誰にも語ることのない未 ....
その時、電波時計は、冷えた
脳髄の裡に在るとらえられな
い静かな膨張を指していた。

十六時の零七分

特に意味は無いその時でさえ、私は
、空を見つめ映った、やりきれない
微笑を浮かべ ....
夏でもないのに
帰り道
アップルシャーベットを
ほおばりながら
ちゃりんここいで

すってんころりん

あっちゃもこっちゃも
傷だらけ
青たんできて
アイスはとけて

どろど ....
十年、
十年。
なぞり続けてきた



十年、
十年。
殺し続けてきた



十年、
十年。
円環は一周する



埃かぶったアルバムの
ふやけた笑顔の遺影たち
 ....
 
 
 
春、物陰に隠れた君が指す
碧を手離した空
 
忘れた誠実と平静を解く
閑散な街に響く駆動音
 
銜えた脛骨を道端に捨て
逃げ出した犬は消えた
 
猫の砕けた悲鳴
 ....
花さえ見れればと
母は言う
明日の食べる分だけと
母は言う
めだかを増やすのだと
母は言う

自然に うまれたのだから

ベランダにありったけの鉢を並べ
全て 上を向か ....
モーツァルトを聴くことは
あの日初めて二人で取った朝食のように
このキラキラした時間が
いつまでも続けば良いと思い願うこと

モーツァルトを聴くことは
あの花の香りがそうさせるの ....
あたしには他人が何を考えて生きているか
本当のところ分かっていないけれど
たぶん全員が自分と同じように悲しんだり
うれしくて涙を流したりするんだろう

抱きしめられるように花ひらく
泣きな ....
あなた という名のふくらみに
わたしはこの頭をもたせかける
そっと 流れるものを 感じる
ふくらみを(世界の) あなた
という名の 熱く流れるものを

わたし という名のふくらみに
あな ....
ひとは宇宙に行くときに
地球の何を持って出る
ひとは宇宙に出て行くときに
どこまで地球を持って出る

宇宙の豚インフラトン
超バナッハ空間のバナナを持って
ペットボトルにはエリクシル
 ....
ふれている
くびが あたたかくたって
これが本当か わからないし
おもいださない
おもいだせない
せまい心の
それでも空いたわずかのすきまに
時計の音がいらだちを埋めていく
あわないパズルのピースのように
(ときおりあるのだ 幻のように
 水面をすべるはずの風の束が
 少し手前で
  ....
幼い時から何かを抱いて眠る癖があった
いわゆる抱き癖というものか
初めは布団や枕
次にぬいぐるみ
そして生身の人間へと対象は変化した

そんな中僕の前に現れた君は
まさに抱くのに最適な対 ....
とめどなく放り出される
あいうえお
ぼくにはなんだか呪文にきこえて
きみの渇いた したくちびるが
ひびわれるのを期待している
ひとりの部屋では
ファミリーコンピューターを言葉もなかった
やっていて 流れていく模様へと価値を入れ替えしていく
壁紙は グレーの 時間だけだ 

不満の通過 たけしの挑戦状をする部屋の壁の ....
ベッドに横たわり
窓から入ってくる光は
いつも白い
思い出しては悔やむばかりで
明日を思い描く 明日は
死への怖ればかり

私は年老いた

若い頃から想像し
脅えていた まさにその ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
視界フクスケ109/11/1 19:56
食事中にてゆず1*09/11/1 19:41
ぼくらの目的吉岡ペペロ709/11/1 18:21
おくる花かんな6*09/11/1 18:15
室温しべ109/11/1 17:51
Satisfaction吉岡孝次009/11/1 16:17
きせかえ人形黒乃 桜409/11/1 15:58
月夜瀬崎 虎彦609/11/1 15:57
過不足なく、ゆううつ。近衛天涯209/11/1 15:17
月と毛細血管塔野夏子3*09/11/1 12:21
サラ・リーマンの独白花形新次3*09/11/1 11:54
漂流 さらし者の刑朧月209/11/1 10:59
適度な関係伽茶209/11/1 9:55
滲みゆく月中原 那由多11*09/11/1 8:35
青年時代こしごえ1*09/11/1 6:33
一期一会2*09/11/1 6:32
とけるまでyoyo209/11/1 6:08
出発忌都志雄3*09/11/1 4:59
日常蟹太郎109/11/1 2:58
食物月縞田みやぎ3*09/11/1 2:35
モーツァルトを聴くことはあらら009/11/1 1:55
冬の大三角に見守られて瀬崎 虎彦5*09/11/1 1:50
天動佐野みお009/11/1 1:44
オクトパス・ガーデニング/アストロ・アルストロメリア海里209/11/1 1:11
ロンブローゾみつめ109/11/1 0:43
せまい心オイタル2*09/11/1 0:33
僕の腕の存在意義智哉209/11/1 0:32
下心みつめ309/11/1 0:18
一人、部屋で日曜日番田 009/11/1 0:14
Kid Aを聴きながら、床に思うwithin4*09/11/1 0:08

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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