しゃもじ コップに入れられすっくと在る
グラス 今さっき氷盛られまな板の上に在る
白いまな板の 白 の 浮遊
空間に
訳なく私の 意識、凝集し
わたしそれらのなかに入いり
....
狭い入口だった
石畳の階段
座っていると
まるで通せんぼしているようだった
黒い猫と遊んだ
長い髭をたくさん持っているようなので
ひとつ頂戴と言った
猫はくれなかった
「ソゥリ ....
空から降るものは
どうして冷たいの
手に触れた時
逃げる場所がなくて
小さな怪我をする
雨なら雨の音を聞き
雪なら雪の音を踏み
いつもより
遠い場所で
叫びたくなる
....
白雲 ひとつ
流れる
青
あれが私の
未知、遠い空
収束するもの
きっぱり引き裂く
対角線
ジャンプする力動に
たましい、躍る
瞬間に甦る
失われた時、
雨降りの
....
S
垂直の くねりを這う
ストローに閉じこめた泡の
細胞壁
光るものと 光らぬもの
ガラスが割れて S
あなたと私を 隔てる
嵐のよる
心臓が はっき ....
魚の風上にもおけない
言葉なんて
エラはどうした
ヒレはどうなる
どうやら夜は
終わったみたい
陸に上がった輩は
明後日の方向につぶやく
海は素敵だ
●森川さん●過去の出来事が自分のことのように思えない●って書かれましたが●たしかに人生ってドラマティックですよね●齢をとってもいいことはたくさんありますが●じっさいにそれがわかるのもそのうちのひと ....
「穴があったら入りたい」
そんな贅沢言うのは人間
隠れたいとき
自分で掘るのがハムスター
いつもすぐにビックリして
両手両足使って掘るよ
前前前後 前前前後
でもね 床は掘れない ....
犬といる午後
肉がざわめく
灰いろのひろがり
この部屋で
許しがあったことはなく
交わす偽り
弾ける肉声
どこからが贖いなのか
どちらが生なのか
知る迷いはな ....
子どもがしあわせだとうれしい
靴が脱げても 光につつまれて
色騰る
苦い息 濁りだね
風の座は単簡
あれも愛のせい
みんな終わってしまったせい
道はかならず行 ....
対角線、貫き通り
黒々と円、くるくる廻る
様々な意匠、内包し
輝き増しながら
ツラヌキ裂ける憧憬、
力動 確かに
こんこん こんこん
唸るように叫ぶように
わきつづけ湧き続け ....
凍てついた青、しろがねの空
放たれる声はふるえ
「おっかぁ、雪がふってきた」*
哀しみ、
この世界という残酷
引き受けた覚悟の前に
透過され澄み
静謐な思考という ....
ふかふかの 布団の中にだけ在る しじま
獰猛な憂鬱を{ルビ誘=いざな}う 呼吸 冬空にしがみつく枯れ葉
私の食道の裾 擽る赤黒い衝動
その指先の なんと神経質そうなことか
朝を妨げな ....
○「強盗」
家に大金を置いてある一人暮らしの高齢者は
いつでもターゲットになる
90代のおばあちゃんが襲われたら
赤子の手をひねるようなものだ
怖い世の中になった!
○「闇バイト」
....
シティポップに漬っ込んどいた耳は
クタクタになって湿っぽいね
次の分岐点は (泳いでんな目) どっちにしようか
(少なくともこっちではないね) 先回りされ言われる
目に映っている範 ....
死んだ人の声を思い出して
脳内で喋らせてみる
いつか助けに行くから
待ってて欲しい
あの日あの時のifを
何度も何度も描く
あの日あの時
気付けなかったことを ....
君は何かを成し遂げたかと
聞かれて
成し遂げたさっ
ゲームでレベル90さっ
それは頑張ったねぇ
成し遂げなくたって、いいよね~
仕事は何もかも中途で
召されてしまう
そ ....
話し疲れ、悲しみ疲れた窓に
初めて肩を抱かれた、夜
キメラの憂鬱に憧れて
焦げたフライパンに玉子を落とした
傷つき飽きて、しまった
もう痛いことも特別じゃなくなって、しまった
庭で ....
投身/時報(21:46_23:21)雲霞、犇く
蕩けた雪原・(同上、)甘い。
ミミズがのたうつ声を腹の底で感じたので、それを早口に便りにしたためましたが、
私のもとに届いた香りは観察すれば異 ....
すぐに止めて
勉強して
良い学校入りなさい
良い学校に入りさえすれば
何とかなります
変な夢を持つのは
絶対にダメです
特別な才能なんて
ほんの一握りの人間にしか
ありません
まし ....
僕の瞳にはオレンジだけど
君の目には何色なのか
そよぐオレンジの群れに
君はお尻を向けて移動中
ちょうど僕の胸の高さに居て
翅を広げる
胸部と腹部の背中がはっきり
見 ....
のっしのっし
あくまで青い
世界を歩く
大気に透過し
冷気に凝集し
接吻する
あなた
なんにもない
なんでもない
もはやただ
のっしのっし
あくまであおい
せかいをある ....
増殖する鉄パイプの立方体構造の家は
清々しい程に無駄が無い
壁さえ無いから
扉も無いし窓も無い
猫も鳩も
どんな来訪者とて拒む事は有りません
屋根も有りません
そんな事だから雨も風も ....
#Yahoo!News
ふぅどうにか助かった(-。-;;
ミームミームセアセア
認証バイアスを越えて
次の現実は来年の春か
https://news.yahoo.co.jp/ar ....
足跡は花のように孤独へ縫いつけられている
儀式めいた言葉の所作に尻を乗せたまま
視界を蝕まれてゆく
こころの満ち欠けに
意味をあてがうこともなく
残像は凍りつき
自らの裂け目で溺れなが ....
百均の商品は安すぎる
フェアトレードでないから
買うべきではないという声がある
我々の賃金は安すぎる
フェアトレードでないから
百均で買うしかないという声もある
百均の価格を上げて ....
夜と朝の間で
目を開ける
光と影が
折り紙のように
生まれる街で
美しいものを
見るたびに
何か返事を
したいと思った
僕なら声で
猫なら尻尾で
星をなぞりながら ....
私の名は飽食
私の腹は今日もはち切れんばかりです
昨日は沈んだ色のアジフライを食べ
明るいチョコのラムの香りを味わいました
明日ザクロの黒い輪郭をねぶり
たぶんそれから薄いコーヒーを飲むので ....
生活だの仕事だの
恋愛だの政治だの
狭い人間関係だの
社会性が余ってる都会
理性が死んでる田舎
あんま楽しくないね
ヘソクリが致命的な懐
嫉妬でセメントされた関係
血を金に計上 ....
歳だけ食った馬鹿どもが
倒錯した正義感と自己中に飲まれる刹那
歯を食いしばった愛想笑い
仕事で来たって性格悪いよ
声だけデカい馬鹿どもが
自分を見失った瞬間の反射で
社会性を守ろうとす ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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