潮がみちる日
海が川を押しかえす
汚れた水をながさないで
ビニール袋やペットボトルをながさないで
こんなゴミをうけとる義理はないの
はるか沖で
海はいかりをつのらせた

アデリーペンギ ....
冬のあたたかな陽射しに気づいて
ふと顔をあげたとき
たまたま貴方と眼が合った
その時、貴方は何も言わなかったけれど
私にはすぐ貴方が言いたいことが分かった


私たちはひと言も言葉を ....
何もないように見えるけれど、全部僕は知っているのだ

頭空っぽでもいいよ

僕は何も考えてないもの

考えなくてもわかるのさ

何かあるように見えるけれど、それは実存ではないよ

 ....
 
舌の根が乾かぬうちに、駅
年を取った男の人が
魚の燻製や塩漬けのようなものを
車の荷台に積んでいる
濁った金属製の手すり
この街で指紋のいくつかは
言葉と同じ程度の意味を持つ
つま ....
ちぇっ!

右肩に強い衝撃を感じたと思ったら
見知らぬ男のひとの舌打ちが耳奥にまで突き刺さる

ちぇって言われてもね

いつもと変わらぬおっちょこちょいだから
うっかり階段踏み外して捻 ....
のぐら ろぐま 世界を掬って

耳へ切って 無が流れたわ
はらうはずもない にがおえうえ

ぶろうずもって両眼あずけて
天は白だと思って
息吹きかける むねいっぱいの色地へ

ゆがけ ....
いまいきていることに不安をかかえ
ねぼけている私は青のことを死だと放った

膝を折り曲げるまぼろしは
肉もないからだを守っていた

貴様になにができる 波うつ できる
ななめひとつしかな ....
記憶に散らばりそうな 憂鬱の今
泡沫泳ぐ仰ぐすら
血で飛び出る真っ暗な暇
何を言っているかわからない 何をいっているかわからない


もうすぐ色に染まる空
高いところからおちるおら
た ....
心臓の音がすき。
けれど
心臓の音を聴くのはきらい。
脈を打つ音を聴くのもきらい。

ふとした瞬間に
その音が聴こえてきて
とても不安にある。

だって、止まってしまったのがわかって ....
自滅の感覚は本当は至極静かにやってくる
個性ってもんは柔軟だが時には堅牢な檻のようで
首吊り縄がゆっくりと頸動脈を絞めてくるような息苦しさは
俺である限り永遠不変の出来事な ....
『寒いね』

『うん、寒い』


あの頃は、たったそれだけで

笑いあえたのに
たとえばあの人の

まい朝 わたしをよぶ声が好きで

たとえばあの人の

わたしのあたまの上をかきまわす 人さしゆびが好きで

たとえばあの人の

わたしをのぞきこむ あの瞳が好き ....
窓の外をみる

溜息をつき 先生の

長々とした講義を子守歌に

居眠りをしようとした その瞬間

君とふと 瞳があった


恋に落ちる音がした 15の春
    九十九里の遠浅を

    アッキーが走る
    アッキーが走る

    スニークプレビューの
    境界線を
    アッキーが走る

    波に対う        ....
どこにいる

なにしてる


知る由もなく
知る術もなく


でもいつか出会って恋をする


花も嵐も味方につけて


私はきっと

恋をする
水含み、
皮膚はあわれに腫れ、
蚯蚓のように
通常ではない形に腫れ、
一方で空は
雪のように白く
処女性をたたえ

うつむくものは心ばかり
心ちぢれ
先細り


先の尖れる ....
ドは
「これだからド素人は困るわ〜。」のド

レは
レーニンはつるっ禿げのレ

ミは
淫ら妻マル秘テクニックのミ

ファは
ファウルカップなしでローブロー合戦のファ

そ〜 ....
               100119




寒いからと
布団に潜るのは
いけませんと
朝の神様が戸を叩く
紙の上に描いたお供えを
満足げに召し上がり
神様は帰られた ....
軽くジャンプする
ヨッ ヨッ ヨッ と
繰り返し繰り返しステップを踏むたびに
魂が軽くなるようで
顔に当たる日差しが
ザクザクと繊細な雪解けを
踏み潰す

陰に日向に
行き来する繰り ....
誰もいない
静かな夜道を
ひとり歩いている

当てもなく
ただ
歩いている

昼間は
大勢の
客で
にぎわう
商店街も

車が
行き交う
オフィス街も
夜になると
 ....
店の
入り口の前に
一匹の犬が
座っている

自分の前を
通りすぎる人たちを
じっと見つめている

まるで
誰かを
待っているように
「いらっしゃい」
「こんにちは」
人に ....
雪で
作った
小さな家
かまくら

かまくらの
中に入った

こたつで
冷えた体や
手を
暖めながら

子供たちが
仲良く
しゃべったり
笑ったり
とても
にぎやか ....
 
夜明けのサンマルコに風が吹く
恋人達の残り香を拾い
集めながら朝を、呼び込んで
 
頬を掠める
微かな潮の交響
幾つか期待を散りばめて
 
 ときめく、
 アドリアの海
 
 ....
私はある日 海草でした
十本の指は ゆらゆらと動き
それぞれに意志をもちながらうごめいている

波を受けながらカラダはおして ひいて
足はだらしなくとられ ぐねぐねと わなわなとふるえる
 ....
                  100118


野薪と変換されて驚いた

薪は天から降ってこないので
燃料店から購う
デフレの今日でも
薪は高い
安かったことなん ....
家族の朝は
音をころしてひそやかに訪れている

踏みしめる階段をあがる足
そうろりとさぐる一段いちだんを
寝息に重ねておりる足

みながみなの
寝るという作業を脅かさぬように
無事に ....
空では星が衣擦れの音をさせ、冴えた月は氷山の槍先をぼくらに向けた
乳白色の暗黒の雲が静かに落ちて、甘い匂いだけが空気を震わす
キレイナ雪の降り注ぐ、2文字の時間に、きみとぼくはあの扉を抜け
ダン ....
オリオン・ベルトが冴えていた

女が男の胸に顔をうずめている

男が女の髪の香をかいでいる

女は男の純朴な好意に茫然としていた

男は女の突然の激情に茫然としていた

夜空に見つ ....
雪片うるふと目を閉じて
ママには内緒で あそんだよ
 
  窓辺で白い息はくと
  ガラスにお絵かきができるぜ
  すぐ消えちゃうけど
  そしたら俺と踊ろうよ
 
 た たり ら
 ....
じゅくじゅくとした
痛みを 分け与えながら
血まみれの軌跡を眺めている

(いつだって、第三者きどりで、傍観を決め込む、よっぱらい)

言葉は鋭く
胸をえぐっては 腐るまで所有する
ど ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
海のたくらみ寅午110/1/19 20:32
まなざし楽恵5*10/1/19 20:28
japanbnettobankがん010/1/19 20:00
指紋たもつ210/1/19 19:58
歩めるひと恋月 ぴの15*10/1/19 19:38
色の血十二支蝶210/1/19 19:36
誕生010/1/19 19:33
想像神ウマ010/1/19 19:29
鼓動空都7*10/1/19 18:02
夜が来る(名前を付けられない喪失なんてまるで人生に付けられた ...ホロウ・シカ...3*10/1/19 17:46
あの頃はくろきた110/1/19 17:46
かなしい こい3+10/1/19 17:44
青い春010/1/19 17:32
アッキー海を行く鵜飼千代子1*10/1/19 16:41
ウェザー・リポート6*10/1/19 15:40
みずふくみ真島正人1*10/1/19 15:21
ドレミのうた[group]花形新次2*10/1/19 15:07
ラブ波あおば3*10/1/19 14:58
冬茜within5*10/1/19 14:37
静かな夜道そよ風さん5*10/1/19 14:32
1*10/1/19 14:27
かまくら1*10/1/19 14:23
少年時代窓枠3*10/1/19 12:39
海草の想い朧月3+10/1/19 10:44
戯れ戯れの戯れの巻きあおば4*10/1/19 10:31
音が運ぶ朝朧月310/1/19 8:48
夜中のダンスフロア[group]岡崎師010/1/19 8:18
オリオン・ベルト吉岡ペペロ110/1/19 7:32
雪片うるふma_non...110/1/19 3:15
チューハイゆるこ110/1/19 1:38

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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