樹齢いくつとかわからないけれど
ぼくより長く生きていることは間違いない
その身体のあちこちは皮をはがされ
表面に色の濃淡を作り出している


そんな老木のたくさんある枝のたった一本に
か ....
ふと目を上げると向かい側には同い年くらいのひと
高尾山にでも登るのかいかにもって雰囲気で
ひと待ち顔でおしゃれなデイパックを開けたり閉めたり

わたしと言えばパン教室のお友達を待っていて
忘 ....
陽も落ちかけた 誰もいなくなった公園
ユラユラ揺れるブランコと
鬼のいないかくれんぼ



カラスが啼きます かぁかぁと
ねぐらを探してどこまでも
カラスが啼きます かぁかぁと
 ....
支配される
夜で
寝床で
ハロゲン灯の橙の中に
うずもれて
心臓のかたちをからだじゅうで描く
まぶたを閉じて
息を受け
からだじゅうで
泣く

いつも
おいてゆかれる心がまえを ....
 
自分を求めてくれる
自分を必要としてくれる
 
そういうモノに
ヒトは依存する
 
迸る若気で傍若無人に振る舞う交差点
 の、
 空を見た


急ぎ早に駆け出した千切れ雲より
 立ち止まる自分の方が揺れて
 、見えるのかな


きっと安心したいから
 口の中で燻 ....
木漏れ陽や影が
昼の星を見ている
羽は
羽から目をそらす


家の裏の沼には
家が沈んでいる
建つものもなく
枠は増える


   翳りが
    ....
流れ行く空
ぶつぶつ言って
若気の香り漂わせた
老木が凛として立っている
潮風をなだめるように
夢の葉を揺らし続ける様は
天使の翼の羽音
嵐の夜も
水不足の季節もくぐり抜け
言葉の種 ....
{引用=
ひだまりにいる幽霊は追憶
見つめているのは幸福の面影
黄金に香る金木犀の花

抜ける青空
ひだまりにいる幽霊は憧憬
秋の透明な輪郭の中に浮かびあがって

冬の始まりの風が
 ....
缶に塗ったくられた絵の具はね
私のようなものなのさ

チッていう舌打ちが聞こえてくる
だから同じくやってやるのさ

格好付けて盛ったって
愛され上手には慣れない

瞼の裏世界を旅 ....
                      091110


屋根が五重になっていて
天高く聳えるが
警護の僧兵が巡回するから
寝そべっては居られない

五十の塔が
空高くそびえ ....
{引用=走って
走って
狼に追いつかれないように

走って
走って
森の奥へ奥へと

走って
走って
走って!}

「森の奥へは決して行っちゃいけないよ
 おまえのような若い ....
        .
こんな寒い夜は
星がぽっちゃんぽっちゃんふってくる
   (星って 卵みたいにぐちゃぐちゃじゃないか)
星の殻が割れて 星のなかみが背に落ちる
きみの背中は銀色に光って  ....
いつの間にか ひとりで街を歩けるようになりました
いつの間にか ひとりで喫茶店に入れるようにもなりました
いつの間にか あなたの声を思い出さなくなって
いつの間にか あなたを想って泣くこともなく ....
喉の長さを意識するようになったのは
最近 言葉がやけに痞{ルビ痞=つか}えるようになってきてからだ

喉といえば
喉越しのビールとか
ウソツイタラ針千本ノーマス
あるいは扁桃腺の痛みぐらい ....
・・・俺は社会の恥たる男

俺は稀代の恥たる男

世間の空隙を縫う無理数



元来、疾患だらけの皮膚を持ち

指の発疹を数えて

湿った布団を抜け出す



角の子供 ....
昨日と今日は同じだと嘆くひとは
今日が今日のままであることを願っている。
自覚のない矛盾がそのひとを支える。

空の星
足もとの雑草
キーボードの上の埃
なにひとつ
昨日と同じではない ....
低気圧は急速に発達しながら
日本海を進んでいるんだという

静岡県では
注意報ではなく警報が出ているんだと
アナウンサーはいう

こんなに激しい雨
全部洗い流せばいい
泥、花、
眉 ....
ほっかりと何か
分かったような
分からないような

長い夢のような日々で
私は夢遊病患者を長らくやってきたけど

やっと凄いスピードで
進んでる景色の端っこを捕まえたようだ ....
小さな毛虫

死にそうだった

暗くて寒い

のども渇いた

もう、半分死んでた

自分の感覚が全て無くなっていた

暗くて冷たい闇

あぁそうか

僕には力がなかった ....
彼は音楽が好きでした
彼は音楽が好きでした
彼は音楽が好きでした
彼は音楽が好きでした
彼は音楽が好きでした
彼は音楽が好きでした
私は彼が好きだった
彼は音楽が好きでした
彼は音楽が ....
           091110




毛皮を着て
山の中を彷徨う
鉄砲で撃たれそうな気もするが
この山の中は静かで
誰も訪れない
雪が降ってきて
毛皮を着ていても寒い
コ ....
僕はカーディガンのボタンを外してかけてやる
夜はだんだん透き通りいずれ朝になる
恋人は肺活量が人の半分くらいしかなくて
普段は困らないが肺炎になると死にそうになる

恋人が死んでも死にそうに ....
野良犬は何かを思って
この場所で何かについてを考える
暖かな日差しの中に
強い日光を受けながら
ぼんやり赴くのだろう
石畳の道の彼方には
飼い主が思っているのであろう
そこに僕を連れ ....
あたふたと駆け寄りきつく抱きつく
君の骨の重さ確かめるために強く
そして呼吸する間を惜しんで
キスをしてそれがいつまでも続く

金縛りにあったように体が収斂して
こうしていることが日常だと ....
ほんものの冬だから

哀しみが風に吹かれている

自信のない僕だから

西日に背中をおされている


街路樹から緑が抜ける

何百マイルも離れた大学街

女を抱きにぶっ飛ばす ....
くるくるくるりと
来ぬ人の心
ころころころりと
待ち焦がれ剥き剥き

彼恋焦がれ桂剥き
料理利用して篭絡しよう
そうしようそうよ
そうしそうよ

つつつつポとガスの火をつけて
お ....
長いトンネルの先
君を見つけたのはいつだっただろうか
薄暗さに慣れた僕の
からだをくるんだあたたかさに
立ちすくんで息を呑んだ

君の真下を歩いてゆくよ
熱い旋風に身を焦がし
夜に冷え ....
土地を買って鉄路を敷き

そのまわりを開発して

定時には人々を詰めこんで運んでみようか

地域密着でありながら

こんなダイナミックなビジネスはない

しかも電車は車より8倍エコ ....
蛇口をひねって
水が流れると思っていた
それはただの思い込みであった
いま、ここでは
ひねった蛇口から愛が溢れる
愛、なんて
眼に見えないと思ってた
見た事もなかったし
なのにどうして ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
結び目あ。19*09/11/10 21:04
あかねいろのひと恋月 ぴの19*09/11/10 20:12
おかえりなさいって声がする涙(ルイ)009/11/10 19:30
支配され、忘却のかなたに蝶を見るたちばなまこ...909/11/10 19:10
知らぬ間の依存次元☆★3*09/11/10 18:20
『ミライの無い信号機』Leaf1*09/11/10 17:38
水の遍歴木立 悟509/11/10 16:06
ある人へ乱太郎10*09/11/10 14:29
ひだまりにいる幽霊リーフレイン309/11/10 14:13
60%くらいの損失黒乃 桜109/11/10 13:50
五重塔(その2)あおば3*09/11/10 12:57
森へ 〜私が狼になった日〜[group]未有花14*09/11/10 12:53
たまごの夜Giton3*09/11/10 12:32
ただ、一切は過ぎてゆきます涙(ルイ)109/11/10 12:04
Kazu.2*09/11/10 9:05
恥男金井省悟009/11/10 7:13
シーシュポスに死を!佐々宝砂6*09/11/10 5:40
亡命レイン都志雄609/11/10 4:56
うぶ田園209/11/10 3:46
紙喰虫009/11/10 1:17
アイ ライク秋也209/11/10 1:00
横断歩道あおば5*09/11/10 0:44
不幸でなければいいと祈る瀬崎 虎彦309/11/10 0:17
路地の裏の野良犬よ番田 009/11/10 0:13
僕はカーディガンのボタンを外して瀬崎 虎彦2*09/11/10 0:09
冬の旅人吉岡ペペロ509/11/9 23:39
桂剥きハルシネーション瀬崎 虎彦2*09/11/9 23:27
赤道蠍星4*09/11/9 23:20
いまから鉄道会社をつくってみようか吉岡ペペロ309/11/9 21:59
蛇口百瀬朝子3*09/11/9 21:58

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