ぬめぬめとした
自分を抱き締めた。
皮膚呼吸をしているはずなのだが、
何かを塗りたくてたまらない。
空には暗いグラデエーションの夕暮れ
丘に登って見上げている僕は
ぬめぬめとした
....
雨の目の見た風景を
ひとつの声がすぎてゆく
虹降らす曇
血のにおいの指
鏡のかたちをぬぐいながら
あらゆるものが去ってゆく
うしろ姿 あらゆるものの
うし ....
夜明けの蒼い薄雲へ吸い込まれていくタバコの煙
煙の粒子はどれだけの細かいのだろう
どれだけ軽いのだろう
どうして上へ向かっていくのだろう
疑問が疑問を呼び
しかし
....
{引用=
赤錆びた鉄くずに
音ばかりがしてきそうで、
枝の間にのぞく空の端に
来るはずもない
飛行機をみていた
確かにここでは、ディーゼルの音が
あんなにも していたのに
St.C ....
だれの書き置きすら
ないものなのに だれかとしての姿は
言葉の中のだれかではなくさせられた
ああ そして だれかとは僕の内の大空なのか
この本にゆらいでいる
言葉の並びをなぞっている
言 ....
冬だ
風が頬に当たるとピリリと痛み
後に唇までピリッと割れて痛む
それが冬だ
外壁をピカピカしたライトで飾るお家は
電気代など気にしなくて良いお家だよと
独り言を言いながら肉まんで暖を取る ....
空白の職歴欄
病気以外のいいわけを考えているうちに
頭の芯がじわんと痺れてきた
今のわたしに
「じこせきにん」という響きは
つらすぎて
空を見ようと外に出た
冬のお陽さま ....
{引用=
(She was once here. So was I.)
}
あなたがすきなのに
あなたがいなくなって
あたしはくうはくのなかで
あなたの残像を追う
あなたはせんさ ....
夜になると毎晩
お腹がいたくなる
今!今!
苦しい時は一時だけど、
もし今電話でもかかってきたら
とてもじゃないけど出れないよ
かかってはこないけど
私は待ちます
私はパチンコはやらないけれど
自転車で峠を攻める月曜日には
「今日は出すぞー」となるのだろう
私はタバコは吸わないけれど
オフィスで休憩の後に小さく吐き出すため息も
紫煙と変わらぬ味なの ....
曖昧な私を笑わない
視線で嘲笑しない
声色で嫌悪しない
口先だけで肯定しない
君と向かい合えば、私は私でいて良いと思える
のりぴー!
冷たくなってしまったトーストに向かって。意味不明。
私は私にあって
昨日と変わらない私に出会い
いくつもに分れそして融合する
認めない私もよい私も
私に溶け合って全てを赦し
私というひとつの一人になる
私の窓に
新しい言葉 新しい命
....
六十八年まえのある日
ぼくらの先輩は
ハワイに奇襲攻撃を仕掛けた
それが実は傍受され
逆に仕掛けられたものであったとしても
十二の空を蒼天と呼ぶ
司令長官の激烈な真 ....
To be or not to be?
That is a question!
死ぬか生きるか
それが問題だ。
死する者の鎖解かれ
バイエルン城の大広間の円舞曲
狂気と愛の向こう岸で
....
無理して働き
夢を見て
歯を食いしばり
人に頭を下げる。
You'll find them.
白い扉の向こう側にある
光があふれているのを
責任が重いことを
涙を流して
苦木 ....
酔っ払って寝て起きると、警察か医者がペンライトで
照らすように、歯医者にビカッと浴びせられたみたいに
電気スタンドが見下ろすベットサイドで、顔を背ける
窓の外の街灯は、はた迷惑な灯台。夜霧漂う道 ....
{引用=
青空に透けて
行ってしまった
面影はみんな
浜辺の足跡
....
こわいといって泣く君を
僕はただ見ていた
まるで君が泣いているのが
わかってたように感じていた
僕らはいつも怯えていた
終る世界を見届けようと
ずっと目をこらしていたんだ
かずむ目は ....
早春にはバターカップ
金色めいたとろけたような
黄色い花びらの福寿草
だから君たちはジャムカップ
赤やピンクや紫の
マツバボタンやポーチュラカ
チビクロサンボのバターのように
盛 ....
あの子が描いたはじまりの色は
指で押さえたキャンバスの少しずれたところにぽつんとあって
じいっとそれを見つめていた
描き出された自画像の背景に色をたしてゆく
淡いブルー、またはグリ ....
キラキラ朝はミドリ
ツユノマブシサ
シズカナヒカリスイトルように
キノウノニゴリウスメルように
邪をケシテイル優
ヒトマネできない病
トユウ処方箋
ソレゾ ....
日曜日の仕事はいい
電車が空いているから
日曜日の仕事はいい
拘束時間が短いから
日曜日の仕事はいい
みんな休んでる時働けるから
日曜日の仕事はいい
暇だと孤独にあえがなくて ....
私はどこを守ればいいのって
お守りを握りしめるように愛想よく聞く
今日の予定は目安でしかなく
今からあっちと言われても
はい と返事は はっきりと潔く
どこに居ればいいのと迷うのは懲りた ....
その昔、無数の電車が地面の下に潜る前・・・
東京都内の全域に、のろりと
路面電車が走っていたそうな
かんか〜ん
発車ベルの音がして
気づけば目の前に立っていた
小ち ....
わたしはここで
世界や国を変えようと
背伸びをする訳でなく
只
目の前にいる
ひとりの人が倒れていれば
明日を待たずに
手を取って
不恰好な二人三脚で歩いていると
....
いじりすぎている。
しぼりだした
しるはすくない。
どのじいさんも。
大小様々なぬいぐるみを
カウンターのお姉さんがくれるシステム
大きなぬいぐるみは5千円
中くらいのは千円たぶん小さいのは5百円
お姉さんは僕に大を2つ中を2つくれた
僕はぬいぐるみを換金する ....
とくに
トスだと。
ストンと
あげてドスン。
決めて
メダル。
※本作は、一部に過激な表現が含まれていますが、
あくまでフィクションであり、
特定の人物、団体を誹謗、中傷する意図はございません。
あしからず。
「先生、急患です」
看護[婦] ....
3557 3558 3559 3560 3561 3562 3563 3564 3565 3566 3567 3568 3569 3570 3571 3572 3573 3574 3575 3576 3577 3578 3579 3580 3581 3582 3583 3584 3585 3586 3587 3588 3589 3590 3591 3592 3593 3594 3595 3596 3597
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
8.36sec.