酒に酔うて
人に酔うて
乱雑な物言いをして
おれはこんな所へ居る者では無い
もっと高い所へ居る人間だ
そんな事を宣って
あらケンさんその通りだわよ
あなたは私か ....
夏のそらばかりが 身をせめる
南風の吠ゆる 島の岬に
母のかたみの 赤い櫛で
髪を梳く
罪を乞うでなく
罰をあがなう 身にもあらず
まばゆく うれしそうに
紺碧色に待つ 海 ....
そろそろ髪を切らなくちゃ
雨の続く毎日だから
くせ毛の君がつぶやいた
ちいさなリビングに椅子一つ
君が体育座りで目を閉じる
僕はハサミでばっさりと
栗色 ....
アメリカを好んだ
わたしから
アメリカを除くと
わたしだけが残った
アメリカが
わたしなのではなかった
フロリダも
シスコも
ロスも
わたしが好む何かではなくて
それは ....
星の輝く綺麗な森で 
ふたりの影が踊ってる 
それは一枚の絵画の様な 
光り輝く光景でした 
語らう二人を陰で見つめ 
私は破裂しそうで ....
麻薬売りの女の子に道を尋ねた
明日に行くにはどうすりゃいい
麻薬売りの女の子は答えた
これを煎じて飲みなよ
僕は彼女にもらったものを
すり鉢で煎じてお湯に淹れて飲んだ
苦く ....
一人の、
永遠を殺した、
1900年生まれの永遠を、
一人残らず殺した秒針が、
また泣いちまう、
一秒、
駆け抜ける間に見えなかった事実が、
結果的には、必要だった、
今日死んでいく人 ....
窓を見ていると、
空が傾いた。
ぼくの部屋で
夜は目を覚ます。
平成21年11月11日
利用者各位
○○企画
公園設備の更新のため
3ヶ月休園いたします
利用者の皆さまには
ご不自由をお掛けいた ....
「はじめて神様にお会いしたのは、あたしが五歳の時でした。
あたしは小さな森の入り口に立っていました。そこは、とても暗い、お月様もお星様も見えない夜の森。その森の奥に神様のおうちが建っているのです ....
もうすぐ別れが近づいている
どうも最近そんなことばかり
引きちぎられるように離れて
二度と会えぬ場所というか時間性にゆく
伝えておくべきだったということが
きっと直後には次から次へと現れ ....
そして/あるいは君の弱さを愛す
目に見える形にして示すことが出来ない
あなたが優れているから
僕があなたを愛したのではないのに
僕が眠っている間に世界は
あなたという宝石を見出した
宝 ....
遠いといわれた惑星に至り
それほど悪くはなかったと
ヴェランダでこれまでを振り返っていると
遠くから差していた光が翳っていく
君の強さを
そして/あるいは君の弱さを
それは人目を引いて ....
この言葉は 行方も知れず
この言葉を 放っていく場所を
僕だ 探していた ひとり 木陰の道へと
トロトロと流れる川に 凝視した
トロトロと トロトロは 僕と
僕自身の陰を見ているみたいにして ....
延々と続く太陽は
僕がこの国にやってきた証、
石畳のこの路地にはすれ違う人も無く
この黙々が太陽と続くだけなのだ
カメラを捨て
僕は生業すら忘れ去ってきた
日本の戦いの壮絶さ、
地下 ....
セックスがまだ下手糞だったころの話をしようか。
学校帰りには毎日本屋に寄って
ゲーム週刊誌から現代小説まで立ち読みした。
田舎だったあの町には
本屋くらいしか暇を潰す場所がなかった。
町 ....
【生きるが故に激しく揺れる、この胸の中にある痛み】
目を伏せても耳を塞いでいても流れ込んでくる
凍てつくような尖った感情
晒された心は ....
贋物の舟をだして
ほんものの海をゆく
実際は泳いでいたのだが
贋物の舟にのってることにした
海をゆくディティールは
泳ぐ者のそれだった
海は偶然にみちていた
....
声とは
思えない、そのような
声。
響き、
沈黙の、
うたえる
歌が、あるのは
むこう、
声じゃない
声、
の
かなたが
電話をかけてきて、
....
どういう風のふきまわしでそうしたのか
午前0時になると音楽がながれる
有名なクラシック音楽なのだが
曲名が分からないので勝手に
蛇つかいたちの行進、と名付けていた
0時を ....
そんな女の媚びるような歌声が
俺の頭から離れないんだ
しかし女は誰か男を
男の腕を
懐を
頼りに生きているわけでもなかった
女は
言った
斜め口調で
この俺がいかにつまらない男 ....
何を云ふの
然う思っているのは
貴方の方でせう
嗚呼、矢張り
彼の儘
目覚めなければ良かった
- - - - -
美しひ儘
哀しひ儘
愛しい儘
所詮
....
「醜いでせう
この左眼は魚眼なのですよ
さあ、醜いと僕を罵れば良ひ
さあ、さあ、さあ!」
少女は応ふ
「なんと美しひ眼球なのでせう
澄んだ青いろをしているでは在りませむ ....
非人間に因り手を懸けられた青き児は
夢をみていたのです
緑色を胎内に吐き出され
無垢を嘯く輩に嫌気が差していた所です
あおてんじやうを
眼球に焼き付けました
染 ....
あああ廻る
101010101010100101010101
廻るプログラムプログラム廻る
必定は今生の定石の手順で
つぇーでーえーえふげーあーはー
エレクトーンの足鍵盤が
狂った ....
忘れていることがある
いつも夕暮れ時におもい出すこと
夜を歩けば
やみが足にまとわりついて
わたしを放さない
やみに触れる
手のひらはあたたかい
なぜだか知らない
知らないとい ....
飛んできた花びらはお使いの途中
なんて書いてあるかは
太陽次第
掴んだって無駄だよ
ほら
もう
見えない
レモンソーダみたいな恋はもう ない
泡が綺麗だね
君が そう言った
....
きみが
名づけるにいたったもの、反
宿命の、それ
は
繰り返すことができないもののはず
だった、それでも車輪は回る、夜
に、人知れず
帰郷した、きみを運んでいる
もの、それも
....
私の部屋にあるハンニバル・レクターのポスターのおでこには、
かつて、こう書いてあった。
{引用=“孤島に流れ着いた僕たちは休日の16時になると押し寄せる不安に抵抗するすべを知らない。”}
....
古いあたしが褪せてゆく
散った涙に悔しさを流す
太陽がはがれる
淡い憎しみが滲む頬
ぬぐって、
ぬぐって!
ぬぐってよ!
手の甲を焦がすほど強く
きっと皮膚の再生は追いつかない
きっ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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