君の警句
僕の警句
絶望をとりなし
軽蔑を含みながら
展覧会は実行された
釘付けにされた赤茶けたタイルに
君は憧憬を隠し通すだろうか
大切な行はしっかりと隠せ
その前後だけを記すが ....
雨の中を走る
新幹線がトンネルに入れば
水滴が、ひとつ
曇った車窓に一筋の
線を、貫いてゆく
旅帰りの僕の
手元に開いた「窓」という本から
語りかける、{ルビ古=いにし ....
この運河は行くあてもない
この運河が運んでいくだけだろう
水たちはやがてセーヌ川に注ぐのかもしれない
そうしてセーヌ川に注いで 誰かの元に届けられる
水色のボトルキャップを外しているのを
そ ....
灰色がいとしかった
軒先の粗雑な植物がいとしかった
産業道路はいつも混んでいた
アスファルトの平地にはチャリが湧いている
ラブホテルやコンビニがいとしかった
おまえの家で ....
LIVEとは、つまり
生きるということであり
生きるとは、つまり
食べるということであり
食べるとは、つまり
殺すということであり
殺すなら、つまり
殺されるかもしれないぞと ....
テーブルの上に
こんにゃくがある
窓の外では
桜の花びらが少しずつ
風に散っている
白い磁器の皿にのせられたまま
誰に忘れられたのか
いつまで忘れられるのか
蒸発し ....
今日は
素敵な
夏休み
こんな日には
水遊び
今日は
素敵な
日曜日
天気も
良いさ
夏の午後
おいで
遊ぼうよ
素敵な
休日
みんなで
騒ごう
....
今日は
とても
暑い
夜風に
吹かれて
風鈴が鳴る
「チリーン、チリーン」
家の窓につけている
風鈴は
風に
あおられて
くるくる
回っていた
夏も終わろうとして ....
もしも
翼があったら
大空
高く
飛んでみたい
もしも
翼があったら
自由に
空を飛んでみたい
鳥のように
人間も
自由に
空を飛べたら
どんなに素敵だろう
どんな ....
{引用=
外惑星からきたあのこ「わたしは人間をぶっ壊す道具として、役に立つと思います」だって。
}
ついでに誰かを殺してみせて、果実の細胞は銀河を愛し、それからそれから、タワ ....
貴女の部屋に
転がり込みたい
貴女の色した
貴女の香りの
貴女の部屋に
転がり込んで
三面鏡なんかない
調味料すら揃っていない
お玉も私が買おうかな
フライパンも新しくしたほうがいい ....
ふと見上げると
高層マンションが視界に入る
真っ青な空に
突き刺さる白い壁
屋上に立つ自分の姿が見えた
ああ 飛んでしまいたい
あそこから飛んだら
気持ち良いだろうか
心が穏やかになれ ....
赤ん坊が泣く
抱き上げる
お腹がすいたと泣く
抱き上げる
眠たいと泣く
抱き上げる
えくぼを見せて泣く
抱き上げる
毎日 毎日
抱き続ける
柔らかな頬
ミルク ....
来年も再来年も
あいにきてね
例のごとくうまく
伝えきれなかったけれど
涙が出るほどうれしかったの
こういう時にちゃんと
涙が流せればとおもう
わたしはもっと
あらわせる人になりた ....
もう香りがのこる
残り香が横断する道路の
ど
道路の
広すぎる
歩幅を足がちぎれるほど
振り出し
わたる
わたったあの環状道路
青く雲がたなびくあの
勾配ある町の向こうには
排気 ....
楽しいこと は まわる(こと?)
まわる から たのしい?
わらって
だれでも いいから せなかに のせて
おなじ ばしょを
おなじ りずむで
ぐるぐるまわる し ....
たぶん私たちは恐れを忘れてしまった
チェスの駒で現実を語り、物語は日々陳腐になる
弾幕で煙たくなった目は配分する力を失っている
大声で吠えるものたちだけが跋扈して
誇りと情緒不 ....
胎内回帰するということは
生まれる前に
だから
死ぬということだ
焼け野原に相応しい
焼死体になって
あの
焦げ付いた口授に
相応しい
呼吸すらしていない
未熟な身 ....
何もないのなら 言葉が必要だろう
何もない心を満たすための声だ
暗い五反田の高架下には立ちつくしながら
山手通りの向こうにある目黒には 見つめていた
五反田のその後ろには僕を粉々にした マンシ ....
世界を言葉で殺しにかかる
(喉元にのびる手)
無名の、しがらみのない、無名の作品(殺人事件)
一日目、今日で四日目が終わる
三日目、
お尻をかいてると ....
頭ん中
ぐるぐると
どんな
未来を想像しても
全てに
ピンとこないの
数え切れない程の
道 を前にして
呆然と
立ち尽くしているみたいだ
心から溢れ出ん限りの言葉を尽くして
わたしがあなたに言えることはたった一言
短くて、簡単で、誰でも知っている
小さい頃から教わった、単純明快な
そんな一言しか
愚かなわたしをずっと見 ....
今生の別れを告げよう
グッドバイ
さらばだみなさん
グッドバイ
さよなら さよなら
グッドバイ
グッドバイ
グッドバイバイ
おやすみの、後の 跡
夢の中では丸裸
情熱がさめきらない朝が来て
火照りきったパジャマと ひみつ
焼け終わったトーストは甘い香り
漂わせて 塗りたくってあげたい
口 ....
噛みしめる土の
味は自分の
「これはあなたのために裂かれたわたしの」
追われる獣の足の打ちすえる
大地のたわみが五体をひしぎ
蓋がれた目に緑に赤に灰色に
やまず眼窩を巡る体液の囁き
....
ピンク色のサラマンダー
ウーパールーパーのライフサイクルは
いろいろです
おとな、こども、おとなこども
おとなこどものこども
おとなこどものこどものおとな
おとなこどものこどものお ....
豊洲から有明へ
ゆりかもめ沿いに
豊洲駅を東へ歩く
すぐに現れるガス資料館を抜けると
広大な空き地が広がる
新開地とはこんな
空っぽの場所を指すのだろうか
遠景は遠すぎるが故 ....
空っぽだったボトルビン
今はゴミ捨て場のホームレス
生まれ変わるまでの
待合所なのだ、と
顔を曇らせたまま 転がっている
緑黄色の足は
海水に浸りすぎたせいか
ふやけていそうで
....
おいらは地球の絵を描いた
どこもかしこも平和だらけ
みんな笑顔の地球を描いた
だって平和がすきだもの
だってそれを目指すんでしょう?
おいらはみんなの夢描いた
困っている人助け ....
カルテに書き込まれた
真実
けれど君は
世界を愛して止まない
ならば私は
君が愛するこの世界が
壊れぬよう
言葉で
視線で
抱擁で
君に一枚の
フィルターをか ....
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