僕は 今 丘の上に立って
不況のため売れ残りの目立つ
広大な分譲地内の家の屋根を見ている。
ちょうどあの時のように
あの時
僕は屋根の上に昇り
両足を抱えて
君の家の屋根を見ていた。 ....
サンタクロースは信じない
信じないといった君を信じたいから
君の唇が信じるってかたちに動くものが僕の全てに
なればいい なってほしいんだ
クリスマスなんてしない
そんなことどうでもいいと ....
ロックに生きたいの!
妙に格好いい生き方をしてる人がいたから影響されてるだけだけど。
でも、きっと、とろとろに溶けることができたら最高。
たとえば友達だと思ってた子に裏切られたって、
....
佐藤正午や横尾忠則が描いたY字路
織り成す綾であり
しずかに開いた不思議であるY字路
ひとは舟とすれ違い
川とは相対している
どこかで決められているのだろうか
....
小さな想いを
ここから届く
白い世界で
儚い音でも
見つけてくれますか
象徴の夢の島
黄金のフォービート
ハイにたてる
青白く赤くばらのほっぺた
トランプを空中に建て
みどりのえのぐのえ
望叶賜
音楽の塔は音も立てず消えた
倒れ ....
鳴り止まない。
神経だ。
軟らかい。
けれど。
閉じてる。
欠如を蒙るもの。
永遠の?
赦しても。
遠いね。
....
五時に会社を出て車で演奏会場に向かう
吹奏音楽団に入った甥のデビュー
トロンボーン奏者として舞台に立つのだ
まだ高校生だし来春からは社会人
でも誰も止める事ができなかったデビュー
ひとめ見た ....
暗闇の中、
鞄の中から鍵を取り出そうとして、
なかなか手にその感触を掴めなかったときに、
急に現れた一本の街灯、
例えるならば、そんな感じでしょうか。
泳げなかったから、浅瀬の透明で安全な海水の浜辺しか知りません。
人に聴いてみると、泳ぐと鼻に塩水が入ってきて辛いとか、それが
喉につまると苦しいとか、それでも遠くのブイまで泳ぎついて、
海の底を ....
数字や公式なんかに
これっぽっちも意味はない
論理や法則なんかに
これっぽっちも意味はない
僕らこんなに縛られてる
ベルトネクタイマフラータイツ
僕らこんなに枷をはめてる
指輪ネック ....
僕がいま使うことのできる言葉より
それよりも数多く何倍もの言葉を
思うように自在に使うことが出来るのだとしても
僕にはこの気持ちを
間違いなく正確に言い表すことなんて
とても出来るような気が ....
言葉と心がもう寸分も違わずに一致している
そう思えた瞬間なんて
これまでに一度だって
僕に訪れたことがあったようには思えない
捕まえたと思っても
次の瞬間心はもう言葉の指先をすり抜けている
....
揮発性の高いエチカ
不文律が陽を遮ると
最後には人柄で勝負
僕がもっとも不得意とすることじゃないか
曇りガラス越しにカラス
硬い羽を打ちつけて
絶望する暇があれば希望せよという
僕の ....
届かない自分は
理想の自分の姿を
うまく描くことができず
うずくまる流星群の夜
見晴らしのよい丘で
花の香りにさそわれて
砂利道を革靴で
そぞろ歩いていたのでした
海が見える公 ....
足音を数えて
今夜こそ
あなたの可愛い
乙女になるのだと
敬虔な祈りを
捧げます
私の
町に
雪が降ります
白い
小さな雪
私のまつ毛にも
少し
休んで
誰よりも
....
老いた王は複数ではなかったはずでありません
悔い改めて自らを明日
三日月には大きな膿が集合し
軋むには早い語らいに遠くの石の
人形からは開始される
浅い夢を何もない草の網に変わるのか
....
冬だけに見ることができる
澄み切った青空の下で
宛てなく歩く私の中は
万華鏡のような美しい混沌
すぐそばにある景色だけ見れば
他人でも微笑む柔らかな空気
レンズ ....
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小さな南の島の
星砂の浜に
小さな青海亀が生まれました
波の泡のように柔らかな水色の甲羅を背負った
たくさんの子海亀たち
まあるいお月さ ....
長いあいだ
船は漂い続けている
櫂を差し伸べて水をかくものが
一人もいなくなって久しいので
凪いでいても
荒れていても海は
その姿をただ自分のみに負うのに
水手の国は過去の国
....
窓の向こうに雪が降り始めているのが判る
僕は愕然としてひとりだ
吹き始めた風が激しい声を上げて
まるで誰かを責め立てているかのようだ
数十分前に電話機が一度だけちりんと音を立て ....
東京の原っぱが消えたと書かれても
子供のころにはもう
原っぱは無かったのだ
のび太やドラえもんやジャイアンが
遊んでいた空き地も
ファンタジーでしかなくて
リアルじゃなかったんだ
....
優しさを亡くしたか忘れたかしてから。
僕は憂鬱に浸ってしまっています。
誰かの優しさに触れたら良いのでしょうか。
それとも、もう手遅れなのでしょうか。
廊下に足だけ突き出して見張りをしている。
話し声はもちろん、足音だけでも誰だか分かったし、
名の知らぬ香水の匂いにも敏感になった。
もし、知らない奴が通ったら足をかけて転ばせてやりたい。
....
影 影 影 そこら一面に
影 死の影 目も開けられないくらい
影 死の影 恐怖に満ちて
トロイア戦争が続く
翼ある言葉を届けようと
オリュンポスの峰を駆け下りる
神々 そのいざこざの
....
窓ガラスに流れ星
雨の日は美しい
流されていく景色に
懐かしい記憶が
溶かされていく
走るように
すべるように
合わさりながら
加速していく
水の粒は星空で
飛ばされる ....
昼の終わり
脚の痛み
毒を盛られ
曇の十字
まぶた くちびる
閉じかけたまま
文字も色も火も
越えてゆく日々
生まれたばかりの
あたたかく小さな闇 ....
曲がったネクタイを直して
身だしなみをきちんとして
それから 二人で
青空を見に行った
白いけむりが立ったので
裏の丘へと登っていった
あなたの腕のような
楓の木々のあちこちに
朝 ....
人がしぬってどういうことだろう
どこへゆくのだろう
明日にせまらない恐怖に
なぜ震えるのだろう
風の音にさえもびくりとぎこちなく
動くこのカラダを
君に支えてほしいよ
足波をそろ ....
グリーン車は座り心地が良いとか仰って高いお金をお取りになりますけど、
端から乗り物酔いの激しい私にっとっちゃ
この物凄い速さに乗っていること自体、気分の悪いことですから
ちょっとやそっと良い席に ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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