射しこむ陽が壁に{ルビ日向=ひなた}を作り
そっと今を忘れるとき、想うのは
別れ際のプレゼント、忘れられた約束
または、これから出会う誰かのこと
晴れた日は
ひとりでいると少しくるしい
....
彼らはそれをしらない
しかし
彼らは それを する
わたしたちは
夏が好きです。
海の色が一番美しくはえる夏が
好きです。
太陽の光の中に
海辺の砂の輝く夏が好きです。
そし ....
冬の夜道に
息を殺して
息づく
痩せた空気
その感触は覚えている
街灯は僕の
視界のずっと先で途切れ
でもそこからも
きっと続いている
....
その言葉を言える人
その言葉を言える場所
確かにいるよ
確かにあるよ
いつも心に
いつでも此処に
オー、ジョン・ライドン、お前の毛根にまだこびりついてる砂糖水の匂いに
ぞろぞろと群がってくる小汚いアリどもを笑えよ
まるでそこにしか歩くところがないみたいに
お前の後をついてくるそい ....
あなたの命はあとどれぐらいなのか
私にわかればいいのに
最後まで離れないのに
あなたの胸の上下する動きが愛しくて
目が離せない
生きるということ しぬということ
あなたをみてると ....
私の苦しみは酷く透明に尖っていて、きっとアンタも傷つけちゃうわ。
それにアンタにも私の苦しみは理解不能よ。
ヒールで踵返す、ワガママガール。
それでも宜しくお願いします。
と、お手上げ ....
雪に落ちた足跡を辿り
君を追いかけた
延々と歩きふと気がつけば
足跡は途絶えて消えて
羽ばたきが聞こえた気がして見上げた空から
雪に混じって一片の羽が降る
そう
君は手の届か ....
この世には
絶対はないという絶対しかないっていう絶対はある
って、誰かが言っていたような気がする
どういう意味かと聞いたら、
意味なんてないことが意味なのだと、教えてくれた
僕にこの地球 ....
倦怠に縁取られた
無垢な黒い瞳
その瞳は
高い空を見上げることが無い
足元に絡んで踊る枯葉を
鼻先で弄びながら
右足と左足を交互に休ませ
歩き出す合図をただ待つ
広 ....
サングリア
サングリア
サングリア
三対一の割合で男の空気は無いに等しい
隔てたテーブルがまるで川のようだ
反対岸の草陰から覗いているような
そんな気分になる
女達は曝け ....
そこそこに慌ただしい日をこなしたあとは
急ぎの用ではない
コマゴマを
脇へ全部追いやって
静かに坐ってまゆつくる
まゆからでてきたからといって
羽根あるものになるでなし
わたしは ....
ねぇ、冬夜
雨はもうすぐ雪になりそうだよ
ほら、もう太陽の落し物たちは
息を潜めてしまったよ
だから、ね、冬夜
私の冷たくなった指先を
焦がすのは君の唇だけ
柔らかい ....
*1
宛先の無い便りがポストを探して彷徨っている
剥がれたかけた切手の刻印は遠い町の名が記されている
色褪せた封筒は数え切れない程の皺と手垢にまみれている
同封された写真には笑顔が ....
私がまだシロツメクサの繁る果てしない部屋の中で
喉は泉のように潤い
すべてが書かれている事すら知らなかった頃
とても小さな幸運を探す可能性を秘めていた私の朝
名誉でも報酬でもない景色が窓枠の内 ....
床に寝転がって
自分の手を見る
手の甲を見たり
手の平を見たり
小さな部屋
小さな自分
どうせちっぽけなら
無くなればいいのに
呟いても身体の向きを
変えても ....
子どものためにいるなど
誰が決めたのさ
長いローブを引きずるように、
白い髭を 凍てつく星空にゆらす
あなたは太った 赤ら顔の
エルフなんかじゃないはず
赤い毛皮の
違う そう、 ....
娘は先生を伴い玄関の前に立っていた
「おかあさん、申し訳ございません」
担任は、開口一番こう言った
娘のランドセルに油性マジックで
”死ね!土屋”と
でかでかと、いくつも書か ....
疎遠が寂しい
メールが来ても
こわくて
返さない奴だ
すまない
雨
なんで
好きになるか
誰か教えてくれたかな
寂しい時 つまらない時
気に入らないことがあった時
君の癖だよ
唇を尖らせて
キュゥゥと、鳴く。
ほんの少しの行動だけど
君の心を覗いてる気分で
暖かくなるんだよ
人の街を歩いて
シリコンの繁殖場へ
向かって歩いて
立ち上がる機械人
二日酔いかい
だるそうだな
でもこれも管理者のシステム
マクロ的に見ればぼくも
必要な余剰
灰皿を
ぐるり ....
誰かの言葉に
リズムを 叩いていた
爪の先を 誰かの
とぎれにしていく
枯れた葉
雪雲
花一輪
降るか
積もるか
轟くか
耳の奥が
反響する
キーン
高く
高く
染まっていく
降って
積もって
轟いて
届いている
きっと
凍てついても
....
空よ
お前がこんなにきれいであることよ
かなわない願いの数々よ
お前の下で生きるつらさよ
そのくるおしさよ
わたしはお前に耐える勇気を持てない
この一秒間に歩けているのか
....
アクセント は
人生にも必要ね
毎日同じじゃ
生意を見失いそう
街中がふうせんに満たされて
囁きあってる
あるふうせんは青信号まだかと焦ったり
あるふうせんは早くハンバーグたべたいな
ふんわり ふんわり
君のふうせんが こちらにやってきて
笑顔?
....
{引用=
なんでだろうかものすごくかなしくなって
デスクトップをじぃっとみつめているうちに
呼吸するように当たり前だとなみだが零れて
わたしの鼓動がものすごく頭に響く
しっかりと ....
わかるように多くあるべきな椿の墓が
坂に頷いているのは女性か
父は口を動かさなかったはず
氷に櫛を滑らせた日が組み違う軋みです
痛毛症の埋葬品が中身にあふれ出て
そこに触れる事がなにかに識別 ....
{引用=
懐柔されていく日々に
きみはわたしをどう見るだろうか
転がり続けていた二足の靴が
もう誰の影も踏めなくなって
それからきみは諦めようと何度も手を洗っている
いわゆるともだ ....
私がシンデレラなら
汚いままで終わらせて
私が醜いアヒルなら
醜いままで終わらせて
幸せは求めない
綺麗なままに生きられない
だけど私はこの一瞬を
....
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