海は薄く
曇り空
祖父の白目のよう

  *

憂鬱 ぬれたシャツ
窓ガラス 溺れる目
切れた唇から飛び降りた
ことばが膝に刺さって赤く咲いている

クジラがしゃべったみたい
 ....
 さくらが流れていると
 ぼんやり彼を感じてしまうのは
 何故だろう なんて
 共にして
 また横に
 不意に春のふくらみを介して

 濃いかすみが
 音をあたためる傍らで
 陶然と ....
煌々と満月、只 白く

向かいの家、明かり消え眠りにつき
隣家の玄関、僅か灯火 薄黄に開き

煌々と満月、すべて浮き照らす超然
ネットで見かけた
ドクターペッパー
20種類のフルーツフレーバー
お婆さんが毎日飲んで長生きしたって

なんといつものスーパーにあった
飲んでみた
頭が混乱した

しばらくして
正 ....
  

『鏡よ、鏡?』

尋ねつづけたあの女は
実は
《その》衝撃の前日まで
《世界で一番美しい女性》であったし

その、

気も狂うような事実を告げられた日も
実は
《世 ....
春に雪が降るというのは
珍しいかもしれない
けれど降ることはある
そんなことが過去にあったのを
覚えている
ただ覚えているだけで
それ以上に特別なことが
あった訳ではない
春に雪が降っ ....
突き抜け
上昇し沈み込む、
限りなく際限なく

熱に貫かれ 声、
発せるということの
奇跡
歌、うたえることの
有り難さ

意味 以前に 声の言葉の響き在り、

わたしはひたす ....
じぶんの重みに
押しつぶされた日の光が
大地に一度 身を落として
あたりを囲う 同じものたちの
小さくも楽しげな 溢れかえり
そこにある岩肌の
わずかな塩味に
あいさつのように
その明 ....
静かに沸き立つ
底知れぬ欲望在り、
身震いしながら
受容する僕は
未だ生半可な途上の者

内面の旅程は外界のそれと呼応し
水晶の面を滑りながら内部を見通す

日が沈み隣家の明かりが灯 ....
強い南風だった
私は風になど飛ばされたくないから
作文を書いた
父は私が何をしても
優しい様子で褒めてくれたけれど
作文だけは
夜、眠る前に読んでいたようだった
下水道の早期敷設 ....
 
 湖のほとりで 歓送迎会が宴たけなわ
 大広間のステージ台へ背もたれ向け座る
 センターから外れる円卓、
 あなたが 椅子に割り込んできた

 別の課へ異動していくあなたとは
 正式 ....
  

むかしはびじんでそれだけで
みせもだいはんじょうして
こいびともよりどりみどりだった
ろじうらのすなっくみたいに
さみしいにぎやかさ

かなざわからきょうとへ
さんだーば ....
  

夢の街
今夜ひとりで歩くとき
潮風も吹く、桜、散る散る


天使ちゃん
そんなあだ名で呼ぶなんて
考えられない事態だよ?


夜明け前
いただきに立ちみおろせ ....
朝食を済ませ
外に出ようと野球帽を被ったが
なんだか胸騒ぎがする
こんな時にはサイコロだ
奇数は幸運、偶数は不運
どっちだ!!

クルクルクルと 転げ落ち
コロコロコロと 冷蔵庫の下
 ....
妖怪は作り話だ
幽霊も脳内処理で
心霊写真のほとんどは
フェイクだと揶揄される
だけど動画サイトの
モンスターは本当にいる

自戒を促すスリラーから
解放された人間は
スリルだけを求 ....
オスは血のつながっていない仔を殺す
野生ではしばしば見られる
多くの動物で観察される
おれの場合は殺したりはしなかったが、
子をどれだけ愛せたかは測りようがない
おれの遺伝的な子孫である子供 ....
I wish March 30th would last forever,
A day of dreams, where time would sever.
Golden sunbeams in  ....
          - impromptu


・・そうすればこれ以上、

もう痛くない

悲しくない

迷うこともない

だから

キミから

こころを摘出してあげよう ....
音楽の中に消えていく。
海や枯れ葉や落ち葉が好きだ。
細々と、枯れた根っこのように捨てられる、
プラスチックのボールペンのような、
私が好きだ。


私たちは小さな電球に手をかざして、
 ....
    焦点が合わない吸い殻を浮かし酒を白湯で薄めた生活ならまだ
     一揃いの愛らしさと受け容れるとするけど、作法など空想の
     恋人にすぎず、また後ろ手にのばした傷が じくじくと痛い ....
夜は眠れなくなってからが長い
静かに目を閉じて
体を横たえても
時間はなかなか進まない

音楽を聴いても
本を開いても
内容が入ってこない
撥水加工が文字をはじく

することがなく ....
現代自称詩カンファレンス2周年記念にあたり
24時間フル自称詩朗読会をyoutubeで開催します
これこそが最高の自称詩だと思うクソを
自薦他薦問いませんのでご応募下さい
他人から自称詩扱いさ ....
血走った眼に
いろんな色、
ぶつかり合い
弾け飛ぶ

走る閃光、
轟く雷鳴

私は知らなかった
この世界、怒りの様相
憑依する、諸霊のイカズチ
あらゆる色彩の遊離と切迫

わ ....
滲むように昇る
朝の陽、

なにものも犯せぬ
この世界、

此処に留まる
此処がすべて

此処に入る、深々と

魂、歌に放ちながら
言ノ葉、声に散らしながら

この奇跡を、 ....
空を這う星、行方をくらました船

貝殻を失ったヤドカリと
銀の波を見て、心揺られて

想像は波止場を知らないでいてほしい
創作は自分を掬い続けてほしい

美しいものを見て目を輝かせる
 ....
失われた神経が
うたをうたって
通り過ぎていく

神というからには
人間を超えていて

そのはたらきは
複雑で
僕らには縫い合わすことができず

神というからには
人を選ばない ....
夜の闇が怖いから電気は消さないでくれと君は言う

ソメイヨシノが咲いても散るのを知ってるから悲しいとも言う

飛行機に乗るなんてとんでもないとも言う

くたびれたぬいぐるみを永遠に捨てられ ....
○「現代社会」

快適で便利できれいになったが
情は消滅し
罪は巧妙に隠されている
情報は毎日たくさん垂れ流されているが
肝心の情報は流されていない
ほんとうのことにはみんな目をつむって ....
彼氏知りませんか?
私の彼氏
知りませんか?
尾の長い生き物ばかりのパーク
普通の流線型の乗り物が好きで
鉄骨の屋根から飛び出した
角度がちょうど良かった
CMの撮影もちょうどしてた
 ....
嘘のこと
考える
嘘は悪くない
悪いのは私

言ってしまったこと
考える
中身は悪くない
悪いのは私

求めてしまったこと
考えて考えて
考える
心は悪くない
悪いのはやっ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
影の居場所ただのみきや4*23/4/9 14:00
檸檬soft_m...6*23/4/9 13:38
今宵、満月ひだかたけし423/4/8 23:58
ドクターペッパー日朗歩野2*23/4/8 23:40
黒の女王秋葉竹123/4/8 23:20
雪降る春坂本瞳子2*23/4/8 22:43
夜想42ひだかたけし8*23/4/8 21:04
郷愁乾 加津也9*23/4/8 20:29
柔らかな硬さひだかたけし4*23/4/8 16:44
急傾斜地たもつ5*23/4/8 15:42
淋しい椅子リリー4*23/4/8 14:24
常夜灯秋葉竹123/4/8 13:09
返す、言の葉123/4/8 11:47
占いたなべ陽太郎1*23/4/8 10:32
スリラースリルイオン1*23/4/8 10:08
I got youゼッケン423/4/8 9:51
I wish March 30th would last f ...投稿者1*23/4/8 6:38
Medical墨晶023/4/8 5:55
夜の弱さへ由比良 倖4*23/4/8 1:28
新来あらい023/4/8 0:18
夜長木屋 亞万3*23/4/7 23:20
現代自称詩カンファレンス2周年記念祭花形新次123/4/7 21:12
イカズチひだかたけし5*23/4/7 20:48
夜想41423/4/7 19:15
砂を噛む印あかり2*23/4/7 17:48
神様西ヰ正治123/4/7 9:51
真昼の月を見つけたらそらの珊瑚10*23/4/7 8:42
独り言4.7zenyam...1*23/4/7 8:14
彼氏妻咲邦香1*23/4/7 1:53
023/4/7 1:17

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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