放課後の訓練室で
暇をつぶしていた僕たちを
待ち受けていたものは
熱放射だった
侮ってはいけない
強い熱は人を焦がす
ほら、僕の腕にはシミがついている
※
なす術もなく暮れなず ....
退屈さを
ごまかさず
指はおいて
静けさはそのままに
胸の辺りにあるものを
すます
決まっていない順番のとおり
ひとつづつ
さいごに
ひとつだけ
なるように
....
知られちまった悲しみに
きょうもめぐみの降りかかる
知られちまった悲しみは
あしたの夕日も選べずに
きょうもこゆきの降りかかる
夕日の福音こだまする
めぐみの雲 ....
俺は何かをこわれているわけではない。俺の何かを演じることができる。そのことがただ、怖い。まだ明るみのある教室の疲れ切った体は、自由を求めて探しさまよう。疲れ切った体の、行くあてだけはない。疲れ切った体 ....
{引用=
どうしてか
どうしようもない青が
どうしようもなく在る
私とともに
あなたとともに
どうしてか
どうしようもない
どうしようもなく青
世 ....
夢の中でさえも苦しめられてる。 あたし幸せになれないの? うん、なれないの。 わかってる。 けれどそれでも触れてみたい触れたら何か変わるかもしれないって浅はかな希望。 諦められないところがきっとまだあ ....
良かった、と呟いて
それからまた手を離すんだろう
そしたら宇宙の端から呼んでくれよ
必ず応えるさ、
まだ本当にそこにいればね
ニルヴァーナ、
そこにたどり着こう ....
そうだ
地獄なんだ
ぼくらはこうして
わざわざ
地獄に
やってきたんだ
地獄で
地獄でしか味わえない
地獄的ないろいろを
味わおうとして
この地獄に
わざわざ
やってきたんだっ ....
流した涙の数だけ 強くなれるなんて
うそです
うそです
苦しんだ後は救われるなんて
うそです
うそです
努力で得られないものは
備わっていないものは
泣いても
泣 ....
そうさ
ぼくらはキスをした
みんながもう寝た頃に
電車の終わった線路を歩いて
手をつないで
歩いた道を振り返って
ふたりを遮る
理由のすべてを振り切って
思えばそれが
ぼくらのささや ....
あなたたちのツケを払うために
わたしたちは生まれてきました
だってあなたたちは
こんなことになるとは思いもしないで
よかれと思って
この坂道を
善が何かも解らぬまま
偽善と踊る午前二時
秒針の音と心音が
同期して居心地は最悪
身体の奥の違和感
麻痺してる嫌悪感
引っ張り出せず焦燥感
背景だけは壮観
貴方たちに場をあげよ ....
スタンバイ、夕暮れ。涙はぬるくなり、あな
たは融解する。手遅れになる前に、手を、届
けられぬままに。言葉は無い、書き起こされ
る文章の中で、葉は散るように。ここは、規
則正しく揺れる箱の中だ。 ....
無理とは〜
自分を追い込み…
もう〜
これ以上は…出来ない!
と思う心の有様です。
この無理には〜
それ以上してはいけない無理と
まだやれる無理があります。
その違いは ....
回転する音がしている
空腹からは逃げられない、生きていること
そして、自由ではないこと、を知らせる音
猫型ロボットは、おなかに、宇宙を張り付けて
いつだって空っぽで、そりゃ、空腹だろう
空飛べるな ....
北極の氷を溶かしに
北海道行きの飛行機に乗って
渋谷に札幌ラーメンを食べに行けたらよい
そのあと
北欧のおしゃれな
ティッシュケースカバーを買う
ティッシュ in th ....
「僕は手紙を書いていました」
「そのときは、眠っていた、と思います」
「彼女に聞けばわかるよ」
「オリオンを見ていました」
「寒かったので、缶コーヒーを買いに」
「人間は皆、樹に縛り付けられ」
「え ....
僕らはちょうどこのあたりで生涯初のキスをした。
ムジカ、声がする、気がする
半透明な△を押す、あのときのように
村の集会所のまんなかで、
チン、と音がする
扉が開いたのだろう。
ムジカ
神に捧げるた ....
会話がなくては生きられない。
優しさがなくては生きられない。
味方がいないと生きられない。
ご飯がないと生きられない。
一人では生きられない。
夜伽がなくては生きられない。
自分を理解 ....
こうしている間にも
宇宙線が絶え間なく
僕等の体をつらぬいている
知らず知らずのうちに
暗黒の宇宙から
僕等は洗礼を受けつづけている
道を行くと行き止まりになっていて
そこには高い高い壁があった
そこで俺は人生と出会った
人生は袋小路で俺を待ちかまえていてこう云った
「さあ、この壁を乗り越えて前に進むか、
逆戻りして別の道 ....
『ちょっと、相談があるんですけど』
から始まった会話。
あなたにぺったりとくっついて尋ねた内容は
『どうしたら背が伸びるんですか?』
もっと深刻な話を予想していたあなたは
....
もしもこの世に言葉がなければ
もしもこの世に言葉がなければ
もしもこの世に言葉がなければ
なければなければなければなければ
誰も傷つけず何も押し付けず
定義もなければ解釈すらなく
何よ ....
山の向こうの
野原の隅の
一輪のコスモス
そんな彼女を
僕は好きです
山の向こうの
川の中の
一匹のメダカ
そんな彼女を
僕は愛して
山の向こうの
林の中の
杉の木 ....
こんにゃくの降る街を
君と歩く
手をつなぐのは
二人に手があるから
理由はそれだけでよかった
子どもたちが積もったこんにゃくで
だるまを作ろうとしている
それは無理なこと ....
三万円分の愛をください
外一万の、中二万?
なんでもいいから
三万円分の愛をください
すぐにください
ランプの火は
その小さなところが
ちょうど
いい
消せない名前があることや
消えない国があることを
背中でそっと
照らして
くれる
それがもし
厳しさだとか
やさ ....
街明かりを背に受けて。
振り向いたあなたは今日一番きれい。
何も知らない顔でこちらを見て。
風も音もない世界であなたの声だけが、
隔たりなく僕の耳に届いてくる。
誰も知らない場所へ連れてって ....
あからさまな夕暮れを落下しながら見守る影は濃く。
僕はまた君を揺さ振る言葉を探して小さな砂漠を掘り進める。
遠くでは一つ二つと明かりが灯り、
近くでは三つ四つとため息増える。
この続きは誰 ....
たった一つだけ知っていたのは骨張った指が挟んでいたそれ。
感情も記憶も将来も何一つ共有できないけど、
たった一つだけ分かることは貴方の匂いの発生要因。
私はまだ肺を満たすほどの深呼吸をすることは ....
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