「年齢確認が必要な商品が含まれています」って
ロボットみたいなレジが言う
わたしは9歳でレイプされ
11歳で最愛の人と出会い
4年間一緒に暮らしたあと
つい先日別れを告げられました
わたし ....
小学校四年生くらいの頃だっただろうか
クラスで紙飛行機が大ブームになった
授業が終わると男の子は一斉に折り紙を取り出し
思い思いの折り方で様々な形の飛行機を作り
外に飛ばすと先生に叱られるので ....
黒い河の向こうを
電車の明かりが渡ってゆく
あと6時間もすれば
この街は放射冷却で煙れるだろう
置き去りにしたのは
ぼくの心、それともきみの心のほうなのか
あの電車 ....
僕らが今生きてる時代は
何をするにも ゆとり がない。
携帯電話なんか持ってると
出るのが当たり前と言われてるようで手が止まる事もあるし
散歩してる時なんかは手ぶらでいたいと思ったりす ....
霜月末日、冬は突如に訪れて来た
深紅のハートが一葉、揺れている
雨上がりに凍える白銀の空の下で
ほら見て
この命の全てを注いだわたしの幹
その枝先に膨らんでる春の息吹を
冬 ....
闇のほつれが夜の樹となり
蒼を高みへ押し上げている
低い音のあつまりに
音のまだらに震え立つもの
冬を割り
冬を負い
夜の泡が
光を目指し
道の角ごとに
....
すべてを失ったはずだった
あれから家に辿りつくまで幾度と無く転んでしまい
死装束にと亡き父に誂えてもらったリクルートスーツ着てきたのに
あちこちに鍵裂きを作ってしまった
死への船出がこ ....
孤独を感じるのは
何も知らされていないと
知らされるとき
知らされるのは
いつもどうでもいいことばかりで
肝心なことは
時間がうんと経った後
知らされていないという事実と一緒に
や ....
君の願いは僕の夢
君の喜びは僕の楽しみ
太陽が与えてくれたものだから
小鳥が聞かせてくれたものだから
君の泣き声は僕の涙
君の怒りは僕のいたらなさ
月に落としてしまったもの ....
雲が割れた
眩しい
手をかざした
光が
真っ白い
/こほん。こほん。マイクチェック
マイクチェック。本日は晴天……にあらず、
本日は晴天にあらず
音量、問題なし
内容には問題はありますが
マイクチェ ....
微笑む君に
そこにいるもの皆魅了された、
君の言葉は
柔らかな光りに
反射して銀色のモビールのように
中空をキラキラ漂い
君のまなざしは
柔らかな光を讃えて
その場にある
生 ....
羽根が降っている
黒く震える、黒鉛で編まれた空から
伝える為の光を帯びて
束になることなく散らばる幾億の羽根が
神様を信じようとしていた人達の記憶を抱えて
電線と油と機械に覆われ ....
身代わりの縫い包みをもらって
笑って明日を受け入れる
かつては輝いていた金の穂
もう食べ尽くして、しまって
虚空へおよぐ手は共に朽ちる相手を探している
あなたが私でいる間は
私はあなたでいようと思う
今日は寒くてとても晴れていた
私の中は雨が降っていて
温かい一日、ポケットの懐炉のよう
そこには龍が浮かんでいる
飛ぶという表現では ....
疲れてしまった
身体をあたためて
きずつけられた
プライドを修復する
神様はいるのかいないのか
どちらにしても僕たちに
都合よく現れるスーパーヒーローではない
だからといって感謝は忘 ....
騒々しい気分が通り過ぎると
傷ついた指の先から
歪んだ世界が消えていく
指差すのは、白いカラス
声をあげると
飛び去って消えてしまう
いつまでも指差すだけで
捕まえることはで ....
謝るのは簡単だ。
そう言ったのは、僕で。
今は、君が言っている。
僕の言葉は、君に届いて。
また、僕のトコへ帰って来た。
誰かに、伝えたコトは。
多分、自分に伝えた ....
嵐が過ぎ去ったばかりの
夜明けの海岸に
僕は僕の相棒の野良犬と連れ立ってやって来た
激しい台風が
思う存分 遠慮なく吹き荒れてくれたおかげで
夜明けの海の薄い水平 ....
私は、
あなたを一生愛し続けると、誓わない。
どんな時もあなたの側に、居続けない。
あなたがくれるものは何だって受け入れてあげる。
愛情を、憎しみを、罪を、罰を、受け入れてあげる。
あな ....
今日も天使でもないものの 誰でもない
大都会の虚ろな言葉が 不法労働者の どこかにこだまする
笑い飛ばされる
正確に言えば そんなふうに値段とともに消えていく 酒の苦みが
場所によっては ....
どこかの焚き火のにおいも
さらさらの空気も
柿いろの空も
鈴虫のこえも
うすぐらい街灯も
踏切の音も
車のヘッドライトも
後ろを歩くカップルも
いまならみんな
愛せる気がする
....
そろそろおしまい
長引いた旅も
そろそろおしまい
さようならの時間
かなわぬことばかり
不満ばかりが堆積した
こころの泥に別れを告げて
おやすみを言う時間
矢印のように鳥の影
....
降り積もった憂鬱を踏み締め
崩れていく入道雲を見守った
もはや手を伸ばしても遅すぎるというのに
ローファーの高望み
走り去る夏は尾ひれをなびかせ
金色の夕焼けに思い出を放り投げた
制服 ....
会いたいなんて
きっと虫が良過ぎるから
会えたら良いな
なんて考えながら歩いてる
柳の下に君は居なくて
寄り添った影は短くなって
あぁ、又一つ
失うのに気付いた
君を手放してど ....
忘れ物
あそこに置いて来た
あれが無くちゃ
鼓動は止まってしまうのに
{引用=刺された傷はとても疼く}
今日僕は
血を流して倒れてしまいそうな
ただそんな気持ちでした
遺失 ....
道の果てで懐かしい人にであう
最後にお会いしたのは
いつだったかしらね
おひさしぶりと 言い合って
最後の日から随分たち
身体を持たないことに慣れ
ずっと薄く微笑をしながら
ああ こ ....
肩にもたれてきた女
ぐうぐうと
すうすうと
重さがだんだんかかってくる
すでに目的の駅は過ぎ
遥か遠くに
待っている人がいる
海が見え ....
書いている
生きている
死んでいる
機械が、わたしと同じように、きみ
の
かたわらで、きみと
同じように、わたしの
かたわらで、鸚鵡返しする
彼方の、
きみの、彼方の、きみ
の ....
プリズムを
とおしたひかりは
なめらかな
グラデーション
うつろう色みを取り出して
あか き みどり と
括ってしまえば
そのなめらかさは失われ
大雑把さに囲われる
そん ....
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