子供達が非常に嬉しそうなクリスマス
恋人たちが非常に楽しそうなクリスマス
彼らの喜ぶ顔が見たいから
私は今日も七面鳥を殺して返り血を浴びる
拭っても拭っても血の匂いが取れないんです
奥さん ....
あなたと二人きりでワルツを踊りたい
満月の見える湖畔のダンスホールで
あなたと二人きりでワルツを踊りたい
ワルツを踊り狂いたいそれこそ朝まで
発生した追加料金は当然あなた持ちだ
大統領は
ホットミルクを飲み干すと
彗星と流れ星を乗り継いで行った
酒屋で星と殴り合ったあと
ニューヨークの熱帯夜にうんざりして
男は摩天楼から雪を降らせた
カラカ ....
久しぶりに会った君は
私に甘さと苦さをくれるのね。
知っていたけど。
寒いからといって、
私の足に君の足をくっつけるのはどうかと思う。
どうして肩と肩をくっつけるのは駄目なの?
目線と ....
むかしは色恋沙汰をかきしるした歌や文学が嫌いだった
万葉の昔からバブル崩壊後の現代まで
なぜ世界は色恋沙汰で溢れているのだろうと思った
もっとすばらしいことが世界には存在するのだと信じた
....
海辺を遠くに
歩いていた ライン
灯台が
海面を照らしている
そこに魚が 散らばりが見えた気がした
波に泳いでいた いくつもの 手や
目があった
スゥ…と 落ちていく白い水滴が
真黒に輝くつぶらな瞳を際立たせ
ままの風景を描いていた
寝転びじゃれる三毛をたぶらかしながら
満月が黒い影を足元に落と ....
電車はかすかに揺れていた
けれど景色は誰でもない日に かすかに
流れた
白い柱の周りを 人間だと言うことを 流れたー
流れていた
目にしていた地上に止まることを
かすかに 看板は ひ ....
【DESIRE −midnight mix−】
夜になると私は蝶になり、
深い夜のしじまへと羽根を広げるのだ。
地上に散りばめられ ....
渦巻く とぐろ巻く
赤黒い塊を
皮膚の裂け目から引き裂いて
吐き出したなら
訪れるのは
もう
{ルビ終焉=おわり}だ
過去未来形でわだかまっていく
後悔の連鎖反応は
僕の肩越しに風が
運んできたものだった
まなざしは魔法を持っているので
今は瞳を閉じ何も目にすることなく
嵐をやり過ごすようにそっと
....
ガツだ
ハツだ
コブクロだ
どうしても
ホルモン好きで
止まらないんだよ
コリコリと
シャキシャキと
なんとも歯ごたえ
ぼくを殺す
やった
やられた
そんな関係だ
ホルモンだ ....
『詩を書いてるんだ』
そう言って彼は私に詩を見せた『家に帰ってじっくり読むね』と言ったものの、感想が送れない
内側を見せてくれたはずが、というかだからこそ、簡単に返事ができずにいる
あなたの声がこだまする
力になりたくても
僕には何もできないんだと
少し悲しくなりました
電波にノってトべたらいいのに
柔かく
優しく
包んで
そっと
触れて
安らぎ
ゆるり
時流れ
微笑を
尋ねて
祈って
待ちて
あなたはまだ覚えているだろうか
あれ以来君から離れた僕を
空虚な時間が過ぎていき
僕が進んでいる道はだんだんと消えていく
もういっそのこと逃げ出してやろうと思ったら
実際はもう逃 ....
大事なものには形が無い
無いものを確かめようともがく
心はあるか?
心は見えない
心はさわれない
心が無いと思う人はいない
大事なものには形が無い
無いものをほしがって今日も泣く ....
この肉体が僕の名で呼ばれている不思議
思うが侭に動かし
あるいは歌い
横たえ
歯の並びにさえ
造化の神の丹念な
作業のあとを見ることが出来るのだから
この精密さには祝福が与えられて ....
その男 草木に眉を顰めて
かつて在りし栄耀の痕跡を追う
肉を刺し骨を切るのが鉄であり
火を燃やし町を興すのが鉄であった
酸素は力強かった
たゆむことなく働いた
人と動物だけが
幾度と ....
わたしの
これからはじまる
修羅場へようこそ
たくさんの首と
臓物が浮かんでる
沈んでる
今はまだ体内に
そんな修羅場へようこそ
何も欲しくない
だから奪わないで
すべて閉じている ....
うつむきながら
老婆があゆむ
右の手にしたほそい杖
すりきれたコートにつつまれて
冬の濡れた芝の上を
さまようように
あきらめたように
差し出す雑誌に
日本のことがかいてあるの ....
あなたは私を撫で
「猫みたい」と言った
私はあなたに撫でられるのが好きで
ただなんとなく聞いていた
あなたには私より愛している人がいるの知っていて
温かい手が伸びるのを待 ....
線路の上の林檎のような
男と女の営み
線路の上の林檎のような
私の心臓
絶頂はそろそろかたかたと
思わせぶりにやってくる
線路が震えるだろう
それは林檎に向けて必ずやってくる ....
自殺が話題にされると
じぶんの引き出しに
自殺が入り込んで来る
まさかじぶんが
そんなこと
今は有り得ない
この実感が曖昧なことに
しばらくして気づく
自殺よ、忍び寄らないで
....
新月
月が新たに生まれ変わる夜
世界は何処も彼処も
静かなる闇夜
時計の針が12時を回って
私の眼はますます冴えてゆく
カップには
黒真珠のように ....
誰にも気づかれずに消えてしまいたい
夜に
股の間から流れ出た赤い血が
生々しく 生きている女である
証だとでも言うのか
あぁ、誰か
誰か
声にならない音を ....
言葉の葉を
地面に散らしていく流線を
葉を手にして 白色をしていたんだって
僕は 空をいつも見ていた
人の顔に見えた 口はなく 目は黒かった
影と相まって 水蒸気のまばらな雲が漂 ....
それは
君の絵の 終わり
余計な厚みをつけはじめたら
原色の絵の具を白地に塗りつけたのなら
キャンバスの枠をはみ出したのなら
もう
それは
君の絵の 終わり
君は旅人だった ....
はるか昔、深海で織られた地層は
湧き上がる二つ対流の狭間で
荒々しくこそぎとられアルプスとなった
そのせめぎあいで
この谷を境に
やむを得ず東日本は南北に向きを変えたという
山中に住む ....
{引用=
飲まなかった眠剤を
ひとつぶ ひとつぶ
湿った土に埋めて
紫がかった芽が見えてきた朝から
八年間くびをそのままに待ち続けたら
柿がなる
たわわに実る柿の実は
わた ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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