さよならの野生
ナイフのエッジできりきりと裂いていく
さよならの野生
悲しみを等価性のある液体に移して
さよならの野生
夜の星の硬いまたたきをかぞえて
さよならの野生
今カイエ・ソヴァー ....
強く流れていく
この僕の波たちのような この僕の
見させられた風ではない
海は それは
リズムだ 波たちとしての 存在だ
華麗な死よ
だから君は、この何かの思いは体だ
でも知らない街の
この寿司屋の前の潜めているのだろう、ふふ
しかし中の自殺をやっているダンボールかい
詩が何のためにあるか
詩っていますよ
あらゆるものを
名づけてしまうことなく呼ぶために
どの言語も
単語のひとつひとつは
一々長ったらしく説明してられないがための
高速言語
符 ....
ゲゲゲの鬼多郎よ
ビビビのねずみ男よ
この花の名前はカランコエ
下駄の音に似てるだろう?
下駄の声だよ
花咲き山って聞いたことあるかい?
ゲゲゲの森では下駄さえ咲くのさ
お土産に ....
モノトーンの本棚に
黄色いちょうちょ
アルマジロはフランス産
きのこの鍵
ポケットにがま口
ゆりかごにコルセット
リンゴ チョコ コーヒー ドゥナツ
ピクニクラララン
にわか雨で ....
どうしようもないことなんか
考えたくもないのに
どうしようもないことしか
考えたくない時間になる
昼間あれほど楽しかった想いも
すっかりふとんの中へ旅立ってしまったから
いい人ぶっ ....
以前のニュースで…
雪山遭難者が自力で生還したというのがありました。
その必死の想いの根本には〜
自分しか老いた母親の面倒を見る者がいない…
という強固な想いだったと言います。
....
雨がガラスに寄り添って
打ち明け話しているような
ひとりの私は指先で
つっとなぞってゆきました
地面をおおう水溜まりが
あまりに暗くみえたので
身をひるがえして逃げました
溺れぬ ....
しりしりと頬に 君からはぐれた氷の埃
ざわめいていたフレーデルが口を噤む
その間を抜け 濃紺の蜜に深く溺れる
針葉樹が冷淡に 自らを槍と仕立てる
芳醇にもたげようとする果実が 授業が始まる ....
こうやって真っ白な入道雲を見つめながら無人駅のホームで涼風にあたっていると
私は永久にこの季節の住人で
それ以外は旅しているだけなんではないかと思う、昼下がり
何もかも果てなく親 ....
ある先生がある人に言ってた
誰も言わんこったろうが
それじゃあんたの
ためんなんねえからと
あんたは障害者を生きちゃってる
それじゃ本当に
生きてることにならない
....
車輪を空転させ
巻き上がった金色の砂埃の中で彼は踊るが
石に躓き足首を捻挫する
家でじっとする
永遠に陽のあたる家
しかし彼は照らされたくはないので
びっこをひきながら外へ出る
彼は ....
人がいる
そこにいる
しみじみ
しっとり
生きている
人がいる
今をいる
柔らかな光が
あまたを
包む
初出 FPOEM 2000.01.26
改訂
....
時計の円周を2秒で6度分進むかのような時間の流れの中で
水平線が白輝しているね
だとか
海水は同じように岸へと波を打っているのではなくて
....
あたらしい
灰色海の貝をさがしてたら
天使をみたよ 濡れた砂の手で
子どもの頃にだって、
こんなことはあったのかもしれない
忘れてしまっても
白い貝殻だけが残されたり
アザラシの ....
そうだね私はちょっとなんでも受け入れすぎるのかもしれないね。良いことでも悪いことでも私はなんでも拒絶することなく受け入れてきて、それがよいことなんだと思っていたよ。でももしかしてそうじゃないのかな。私 ....
砂の楼閣。白昼夢の続き。暗黒巫女の暗黒舞踊、白い窓、白い景色、白い歌。
遠くの水溜り、赤い空、滲む夕焼、曇った片目と光。海。空。掲げた腕と祈。
近く、歌う鳥。消えた。光った、あの星の ....
ありふれた夏の光がさえぎられて漂ってこない室内では、鼻をいくら大きく開いても何の匂いもかぎとれはしない。粉のような匂い。二種類の暗示。
一つ目の鍵を右手で持ったまま帰ってこなかった人がいたが僕は ....
あしたの気まぐれ雪人形
雪がふっても
雪がとけても
あしたの気まぐれ雪人形
いっしゅんだけの男と女
無償の愛には
心中の制裁を
いっしゅんだけの男と女
命のリミッター外します
....
散乱した部屋の中で
テーブルは孤島と化す。
一体どうしたものか?
無傷のまま空き瓶に貯めこまれていた
コインを眺めながら男は考える。
数年後、交通事故に巻き込まれ
ストレッチャーで運ばれて ....
この空の思いは
戻らされていくような この思いの抱かされた
思いに
ああでも旅の続く道に ああ思いは そして 空虚として
それをただ考えさせられて 僕の旅の中では
大きくなった夢だろう
わたしのあなたは
あなたではないかもしれないけれど、
けれど、いい
1.
泣かない 泣かない NaNaちゃん
泣かない 泣かない NaNaちゃん
NaNaちゃん NaNaちゃん
泣かない 泣かない NaNaちゃん
悲しいときには いつも
空を見上げて ....
石を並べていく
川を越え
空を越え
虹の橋を渡る
あなたがいた場所まで
石は並んでいく
あなたがいない場所で
今日もまた
体を成し遂げている
明日もまた
同じ数の
石 ....
こぼれたミルクは飾りボタンの溝を泳いで
くるくると光を跳ね返していた
いつまでたっても混ざり合うことはなく
胸を埋めるような匂いが辺りに漂い
大気ばかりが乳白色に濁っていた
窓の向こ ....
哀しい知らせを聞くたびに
世を去る友は、また一つ
残された地上から僕の見上げた
夜空に灯る
大事な、大事な、星になる
そうして僕は
風の姿で吹き渡る
彼等のうたと重なっ ....
指のさき
雪がひとひら、消えました
わたしの熱を、あら熱を
かくまうように
消えました
うなずくべきことなど
何もないけれど、
わたしは確かに
うなずきました
す ....
一匹狼
という言葉があるくらいだから
本来、狼は
社会性の高い動物だったのだろう
絶滅しちゃったけどね
詩人はどうだろう
一匹詩人という言葉はないね
自分はひとりの詩人である ....
駅のホームは
どうしてこうも美しい
パレットのように
混沌とした感情を
無機質な鉄の塊が連れ去っていく
流れる景色に思い出を溶かしながら
新たな始まりに胸が ....
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