人生は時の缶詰みたい
冬の午後に眠りから醒めてそう思った
左手が痺れてる
私の腕は男の腕に絡まっていて
わたしはそれを乱暴に解く
男は寝ている
ああ痺れた腕がうっと ....
靄を抜けて
トンネルをくぐっては
枯れ山に光
夢の残滓に朝の黄昏れ
ひとはいつ
なにを始めるのだろう
ひとはいま
なにを始めたのだろう
靄を抜け ....
ただ存在を
受け入れてもらいたいだけなのに
何故それさえも拒むのですか?
妄想をやさしくふくらませて
勝手にせつなくなろうとした
なにかを突破しようとした
きみの一言一句を推理する
ぼくはひとりの探偵だった
欲望に
肯定的な推理だけをした ....
暗闇のつくりかたはおしえてくれなかった、調剤を違えたことで淡くにじむ夜に、わたしたちの薄い網膜は死にかけたダイオードのようにうつくしく墜落していく、埃を纏ったディスプレイの熱を、いくつ ....
あの時、卒業し損ねた僕は。
いつまでも、いつまでも。
同じ空を見上げて、同じ空気を吸っていた。
巡り巡る世界は、止まることなく。
ついこの間、新しい年を迎えた。
結局、僕 ....
(嘘っぱちさ)
どうしてこんなにも世界そのものが
深刻さを
どこかに放り投げてしまったのか
深刻な問題はもっと
根深く地中に張り巡らされて育っている
というのに
これはなにかの策略か
....
「おじさん、競艇のどこが楽しいんですか?」
「知るかよ」
(どうして目を伏せるの
私のリリィ
どうして泣いていたの
私のリリィ
ガラスが曇ってキラキラ綺麗だよ)
(どうして立ち止まるの
私のリリィ
なぜ描かないの
可愛いリリ ....
あおいよ
全身で戦った
きみ
守られたいけど
守るのもいいなと思う
守るために戦うよ
守られるのはお姫様
守るのは兵士
エイリアン2のリプリーみたく
エイリアンクイーンに ....
うごくと
あたっちゃう
にがいとげ ふゆのやま
すぐには
こえられない
わたしなんかに?
とんでもない
やさしさに
ぼたぼたする、
これは
もろさじゃない、よわさじゃない
....
寒すぎると心が痛む
一人でいると涙腺がゆるむ
みんなでいると息がつまる
やっぱり私は わがままなんだろう
右から生えてる草をちぎって
左の川へ投げ捨てる
自然に命があるってことも
知 ....
生きづらい。
なんて言っちゃって。
一体何人の若者がそう心の中で呟き、世界を諦めるのか。
壊れたフリしたパンクお兄ちゃん。
愛よりお金の美女達。
何の権利で拘束されるのか。
刺 ....
東風吹かば
思い起こせよライディーン
十七音のフレーズ
三十一文字のメロディ
参参七拍子のラップ
春だよ、踊ろう
歌も番え
フレキシブルなセンシティブ
猫踏んじゃって
に ....
ふりあげた手に握り締めているのは
あれは種播く人の姿
オリオン
秋の夜中
秋の夜長
宇宙塵たちのゴッサマー
去年のそれはとても良く走ったようです
光る尾を長く引きながら
フ ....
貴女の雫の溜まった沼に
私の身体を投げ入れた
赤い月夜の酔う晩に
蒼い夜露に濡れる葦
貴女の雫の溜まった沼は
澄んだ水色 月明かり
藍より深く沈む我が身の
淡い心は宵の口
貴女 ....
あきれるくらいに騒がしい日々
今日もだるい体を無理矢理起こした
歴史の教科書は重くて
過去の寸劇をかきしるしていた
落とし穴を掘っては自分がはまるのを繰り返していた
更新 ....
白の人は煙草を吸っておりました
一息吸ってはゆっくりと
口から引き出された煙は
、そして、ゆるやかな渦
雨が降っておりました
さら、さらさらさらさらさら、さ
白の人は煙 ....
私は…
自分をつねに、
明るい方に向けて生きて行きたいと想っています。
夢を目標にしようが〜現実を受け入れようが〜
明るい方に向けて生きて行きたいと想っています。
夢を目標 ....
他の誰かが言ったなら
あまりのクサさに
気絶してしまうことや
....
朝起きて湯を沸かす
洗濯機を回し
仏壇と神棚のご飯を変えて
玄関を掃く
するといつも通りに学生が登校し
その向こう側では山が欠伸をする
洗濯物を干し
朝食を食べ
珈琲を飲む
夫を送り ....
クリスマスにわたしの愛情240個
窒息しないように穴あきの箱で送ったのに
少しは自分で食えばよかったじゃんよって
....
強く
ゆびで押すと柔らかく凹むほどに
紅く、
林檎
食べ頃をうっかり
逃してしまったものだから
どうしたものかと
思案している
その薫りやわらかく
そのかたち未だ林檎 ....
オヤジノオナカにまたがって
灰色の沼を見下した
鯰が3匹泳いでた
あれは家族と泳ぐさま
オヤジノオナカにまたがって
赤色の空を見下した
水母が13落ちてくる
あれは下僕 ....
彼は走り続けます
遠く、遠く
どこまでも、どこまでも
馬鹿な猫と呼ばれた彼は
遠く逃げる様に
“黄昏ノ君を探して”
遠い昔、昔、昔
貴女は ....
兄さん、あなたの期待を私は裏切りました。あの娘は死んでしまった。心中の片割れだったようなのです。私ではない。お願いだから信じてくれますね。やっと立ち上がったかと思えば、その先には真っ赤に錆びた柵。それ ....
なんかちょっと曖昧にしてたら男が逃げた
いいかげんにはっきりしてと言ったら母親が逃げた
みんなどっかへ逃げる癖があるんだろう
どうするつもりだっていうから私は逃げた
私だって逃げてもいいと ....
隠れた月、光と闇
一つに混ざり合う時
何処にあるか、何もないか
それも定かでない夜
海も枯れて、土地も絶えて
新しい世界の主
唯密かに、舞い戻るは
輪廻が委ねた箱船
沈む夕日、 ....
時は満ちすぎ腐り果てた
集うはずのものが散らされ
世界は再生にもう遅い
太陽より宇宙を照らす
金色の槍を持ってして告ぐ
己にある
人間よ天使よ悪魔よ
混血し己に目覚めよ
....
もう壊れてしまったから
捨ててしまうのですか?
ぼくの紡いだ時間の縦糸が
ぷっつりと切れてしまいました
重たい
川に入ると
そのままでは浮かんでこれない
瀬
壊れ物だけが集まる遊園 ....
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