内から歩いた昌平橋は
橋の欄干鉄骨造
頑固に昭和を語っているが
通る者皆急ぎ足
君に会いたい訳でなく
季節外れの花粉症
マスクの中から見る川面
鯉が悠々縄張り確認
外から歩いた ....
タンスの引き出しを開ける
中には冷たい水族館がある
死んだミズクラゲが二匹、三匹浮いている
私は係員ではないけれど
係員であるかのように網ですくい上げる
これをどうしようか思っていると ....
バレンタインだから
することがなかったから
チョコレイトケーキを作ってみた
正直もうチョコは食べたくない
昨日からチョコしか食べてない気がする
食べても食べても減らない
友チョコって何 ....
服にまとわり
振るい落とすこともままならず
洗面所の傍らに
除湿機つけて
干すけれど
杉の芽吹きに惑わされ
予報が晴天だと言われても
晴れぬ思いは
家の ....
いつの、まに、私はハイティーン、それは多分、ローティーンのころの僕が、いて、、君はたしか、、
ああ、私ファーストフード、準;深夜徘徊、だって、とても遠かった、遠くて私は強がっ ....
みなとつかさに行きたいんだ
島城県の端っこの方
友達三人は別の車で後ろから着いてきている
僕は一人新しく買ったカーナビの使い方がわからずに試行錯誤していた
結局日が暮れてもたどり着けなくて ....
見上げれば満天の星
一瞬見える流れ星も
今この時だけの空
だけどほんとは知ってるんだ
この輝きが届くには
長い距離と時間があったこと
それはきっと輝きの助走
君だって きっとそう ....
潜るのが楽な海を教えてやるよ
船乗り達に教えられたのは 夢の海
暖かく
どれだけ潜っても 苦しくならない
夢の海に潜ったままの少年たち
陸へのあがりかたを忘れたから
友達の背中に詩 ....
今日は珍しく
早起きをして学校に来た
直接渡すのが嫌な私は
好きな人のロッカーに
そっと
皆より多めの
自分でもありえないくらい
かわいくラッピングした
チョコケーキを入れた
....
女から男へ
手作りのチョコを渡す日
でもこの学校で盛り上がっていたのは
男子でなく女子だった
この季節になっても
未だにクラスになじめない私は
盛り上がる女子を背に
黙々と昼 ....
うまいヘタでいうと
生きるのが
ヘタなほうが 正解だ
大失敗なら 大成功だ
うまい生き方すると
最後にリセットされて
振り出しに戻るようになっている
うまいヘタでいうと
生きる ....
燃料の切れかけた
船に乗っている。
僕たちはみんな
行き先を知らない。
すきですきでたまらないもんだから
ちかづきすぎてこわしてしまったんだって
でもすきですきでたまらないもんだから
こわしたところにしるしをのこしてきたんだって
おうさまはなんにも ....
星が散らばっている
日中の空虚な明るさが
夜空の星々に統治されている
瓦礫いがい見当たらなかった
それでも人間たちの立てる煙りが
そこかしこからすうっと上がっている
....
雲のようにとはいうけれど
行方は風によって決められていて
けして自由ではない
風もまた何かに決められていて
けして自由ではない
気づいたとき、それでもただ
雲になれ ....
今日のお天気を
横目でチェックする
鼓動が早まる
慌ただしい朝
折りたたみ傘を
鞄に放り込み
気温に会わせて
コーディネイトを変える
駅までの道は
外気と身体の慣し時 ....
くそったれな人ごみの中
無人島にいる気分で
孤独の王を名乗るオレ
誰も相手にしてくれない
それでもすこぶる機嫌がいい
オレは矛盾に満ちてる
つじつま合わせも出来ない
だから
....
僕は横になる
生ぬるい妥協が
僕を包みこむ
これでよかった
あれでよかった
あれしかなかった
これが最良だと
僕は横になる
目を閉じる
暗闇が広が ....
どんな言葉を並べたら
どんなシグナルが脳に走るか
それを計算できたなら
それが最高の詩人なのだろう
それが最悪の独裁者なのだろう
{引用=
日曜日、カーテンのない部屋。
一瞬の連続で作られた、ぼくらの時間は煌めくから、それらを宙に浮かべて、星と呼んだ。
薄く滲んだそれに名前をつけて、線で結ぶ。水平線の彼方に落ちゆく星に、願 ....
我らは正義だ 世の安定を望んでいる
我らは全てを統治する 世の人々を解放する
自由という名の希望を携えて
ほら、あなたを見守り救ってあげることができるさ
そっと、そおっと
そっと、そ ....
{引用=
1
名前を忘れてしまった
町を
通り過ぎて2日
私は水を汲んだ
水の中に
幾億の雨粒
2
唇が
だんだんと開いて言葉を発見する
発芽されたばかりの種のように ....
「星がちりばめられたスカートをはいて
スパンコールできらきらしている靴をはくの
三日月のネックレスを首からさげれば
それがどんな星にでもいけるチケットになるわ
こぼれることばは模様 ....
自分さえ分からない本当の私を
見つけてほしいような
そっとしておいてほしいような
へらへらと何も考えていない振りをして
その場の雰囲気だけで凌いでる自分
日曜日の朝に予定よりも遅く目が覚 ....
堅く編まれたお下げの編み目
その幾条の行方を見澄ます幼いぼくの肩越しに
さびしいぼくをくすりと笑う
ぼくと誰某と
そうか
こんなにもはやく陽は動いて
窓の下に深い沼をつくっていくんだ
....
その手を離さないで
今の僕は放たれて
たちまち空に
吸い込まれてゆく風船で
空の奥のそのまた奥
何もない空間を漂って
あなたの知らない街に
あなたの知らない姿で
降りて ....
ニュートンは言う
僕らの足には見えない枷があるのだと
空を飛ぶ鳥にも
鮮やかに実るリンゴにも
水中を進むイルカにも
それはこの地に生きる上での
呪いであり
宿命であり
義務であり
そ ....
息継ぎするタイミングを失って
無意識に歩道から乗り出した体
クラクション慣らして通り過ぎる車
瞬間 現実世界とのタイムラグ
まるで水中にいるかのような浮遊感
信号の点滅に身を委ねて
....
下腹部から
そうっと
体の稜線
指でなぞりながら
あなたのことを考える
そうすると
体の中に
水分が増えて
重くなる
あなたのこと
知らないでいたほうが
良かったみたい
胸に水 ....
拡散していくその意思という名の、それがそれがそれがそれがそれが拡散、
肥大していくその意思という名の、それがそれがそれがそれがそれがそれがそれが!
おかしい。
どうも ....
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