おしまいに向かって
呆けたからだは歩いていた筈だった
私の知っていたおわりはもうとうにすぎて
知らないおわりと
知らないはじまりが
叩きつけるように吹いてくるのを
ひとつもつかまえられない ....
鉄格子の中で回るメリィゴゥランドの片隅で
足や手が真っ黒になってしまった
彼女は自分を失ったことを知らない

彼女自身の断片が星屑になって街を歩く彼女の頭上に煌めくネオンになっても
 ....
僕の小さな心臓の鼓動は

聞こえなかったから

イヤホンのプラグを差して

僅かに動く鼓動を確認した

綺麗な顔をした長身の

神男と今にも死にそうな

塵男を比べる

僕 ....
夏の朝の暗い空に
ヤマナラシが揺れていて
それの陰を燃えるような
流れ星が落ちたけど

ああ、その夜
かなしみの
ブルースなその人は
愛の後であくびした

冬の海の ....
ふしぎ事件の話し
殺されたのは女
長い黒髪みだれ
あわれな朝が来た

ごらん手がかりなしの
主任刑事の顔を
夢のつづき見たそな
すこし呆けた顔

ここは何もない街  ....
ほつれた髪を直すしぐさ アルミニウムみたいな海

海は高鳴る心の隠喩だったか 反映だったか
わたしにはもう手の届かないものの換喩だったか

晴れ晴れとしたこころで車を運転する
白い灯台が青 ....
 …先生 私は本当に分からないんです
  今まで私は何をしてきたのか
  何であんなことをしたのか(泣く)

この人は楽器屋の主人で
まず店を持ったときの話をした

 …手作りの木造のよ ....
目が一つだけあって
片足は長めに
人さし指は短めで
そういうバランス感覚を身につけた人たちが暮らすところで
僕は疎外感と戦っている
猫はひたすら好戦的に
肉球は床に飛び散ったガラス片のよう ....
何事も
前と比べるのはいけないことだって、
わかってるよ。

電車の揺れにフラつく私を庇ってくれたり
私だけに特別な笑顔を向けてくれたり...

そうゆうのがなくなったからと言って、 ....
煉瓦も煙突の梯子も
宵に馴染まない
うっすらと蜜の匂いで
遠くの空は、山猫みたいだ

人が通り
加湿器が見え隠れする
冷たい錆がべっこうの窓を往来する

心細い釘に守られて
行灯は ....
ものがたりが美しすぎて



まっすぐに見つめていたら

わたしにはそれ以外
見えるものがなくなってしまった





そんなときに
ふと後ろをふりかえる
できごとがおこ ....
何も考えずに
野原を歩きたい
たくさんの血の雨が
空のかなたから降り注いでも
傘もささずに歩きたい
本当は笑っちゃいけないんだろう
泣いちゃった方が気が楽だろうけれど
どんなにか許しをこ ....
ふわりと舞い上がっては
すぐに降り止む四角い雪に包まれ
夢のヤマネ
春までを君のポケットで過ごそう

小屋の中では
幾つもの赤い糸で
あやとり
ハンモック編んで眠る

松葉の夢
 ....
川は、流れるか?

風は、流れるか?

わたしは、流れるか?
永遠なんて存在しない
全てはいつか消えて無くなる。
変わるのが時間
時間は戻らない。

慰めなんていらない。
信じるものを離さずに
負けない。諦めない。
流されない。

人間である ....
ささった棘が痛いから
もう歩かないよ
だれもかれも追い越してけばいい

くじいた足が痛いから
もう動かないよ
だれもかれも見下ろしてけばいい

人に価値があって
人にえらいとか 強い ....
新月の深い闇夜はいつも
晩夏の有明海を思い出す


まだ19歳のひとり旅だった

熊本長洲港から最終間際の有明フェリーに乗船し
対岸の長崎国見の多比良港に渡った

フェリーに親しげに ....
シャボンが ぷ・か・り

ぷ・か・り

洗濯物きれいに

乾いて、乾いて


昼まのお月さん


こんにちは


お嬢さまハンカチの落し物

蜂の大群の大移動

 ....
星が瞬く理由は、

オーロラの正体は、

生きてる意味は、

花火の後の残骸は、

僕らは醜さの上に成り立って

また明日も笑えるような気がした
{引用=
おんなのこってなんでできてる?
おんなのこってなんでできてる?
おさとうとスパイスと
すてきななにもかも
そんなものでできてるよ


『マザー・グース』より「おとこのこってな ....
あなたはしっかりしているはずで
私は頼りないはずで
そんな二人ならうまくいくはずなんです
なのにあなたは なぜかタバコをやめられないのを
私のせいにするんです
そんなあなたの後姿になにか投げ ....
さぁその角で天を突け。
空を破れ。
湾曲した、その角は雨を降らす為にある。

大移動は、あまりしたくないだろ。
アメリカバイソンは人に狩られ絶滅危機さ。
お前等が一番かっこいいのにな。 ....
降りしきる雪に
運命を委ね
去って行くのですね
白い肌は
景色に吸い込まれ
後ろ姿が美しいから
何時までも見ていた

触れあった
指先の温もり
覚えてますか
手渡しで与えあった
 ....
けっこうウザく
思われるかもしれませんが

構内全面禁煙と
太いゴシック体の赤字でプリントされた
間抜けなチラシが等間隔に張られた

ヒトまばらな
長い駅の端っこで

帰り道

 ....
踏台昇降の結果がやたら
長距離走を進めてくるので
試しにやってみたら

ずっと痛くて
静寂を破る号令を待っても
美味しいおやつの夢で誘惑してても
青空を吸い尽くさんと砂の上に転がってると ....
私が築き上げた世界なんて
積み木のようなものでしかなくて

それでも高く高く重ねては
バランスなんて気にしなかった

子供みたいに無邪気になれるから

崩れた責任を問わずにい ....
振り返ったっていい

逃げ出したっていい

チョロQだって

パチンコ玉だって

引いてから前に進むのだ
もしも、あなたが
ダメな人間なのだとしたら
どこがどうダメなのか
問題はそこにあるのではなく
あなたという人間の総体がダメなのであって
また、そんなあなたを含んだこの人類すべてが
ダメなの ....
実家から送られた
みかん箱
食べきれないので
ざくざく捨てた

ああ
言葉だってそうなのだ
あなたの声が
古びていく

やさしさも
心配も
やがて
甘やぐ果汁になって

 ....
ここだけの話
寂しそうな家の前を通ると
文字のない手紙をポストに入れる
いつも笑顔の少年が
この町にいるという

行く先々で配る手紙で
肩からかけている袋は
いつも重い

どれくら ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
わざと引きずる脚がもうない因子309/12/22 15:41
丸椅子ゆるこ109/12/22 14:58
6面のサイコロじゃあ歯が立たないない訳でこめ909/12/22 14:40
あくび(歌詞)A-292*09/12/22 14:12
事件(歌詞)009/12/22 14:11
わたし 大丈夫です瀬崎 虎彦4*09/12/22 13:46
あるカウンセリングの一場面りょう309/12/22 11:37
ばらばらのsk109/12/22 11:14
疑わせないでYuLia3*09/12/22 6:58
しべ309/12/22 4:12
かげがとても美しいので相良ゆう409/12/22 2:43
泣かさないでよ賛歌真島正人3*09/12/22 1:05
スノードームの嵐海里109/12/21 23:46
流れるか?殿上 童1*09/12/21 23:36
おらーいくぞー!ペポパンプ4*09/12/21 23:02
いくじなしだけど朧月209/12/21 22:47
不知火の海楽恵13*09/12/21 22:46
人生楽楽ソンソンペポパンプ5*09/12/21 22:38
綺麗の背景秋助1*09/12/21 22:17
おんなのこってなんでできてる?亜樹109/12/21 22:14
別れ雪朧月109/12/21 22:08
ウシカモシカ。菊池ナントカ3*09/12/21 21:11
ミツバチ17*09/12/21 19:45
おじさんなりのやさしさってのはよーかん209/12/21 18:46
振動風恋誦109/12/21 17:29
世界と終わりの予兆秋助1*09/12/21 16:20
後退前進2*09/12/21 16:16
ダメな人間の条件ふくだわらま...009/12/21 11:23
甘やぐ果汁uminek...2*09/12/21 8:26
知っていてほしいことりょう8*09/12/21 7:46

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