夜の雨の手
蒼とおる蒼
迷霊の足跡
川へつづく
背から土へ
脈動は抜け
眠りはひとつ
ひとつだけ来る
避けた風に指を入れ
音の温さを乱して ....
目から水分が流れ出て
喉がやたら渇いている
夜だからか
夜の傾斜が この喉へ突き刺さるせいか
星も月もまばゆい
地面から真っ直ぐのぼってゆく生命たちよ
お前たちはなぜ迷いがない?
....
林檎の皮を剥く速さで
地球は回ってほしい
林檎の皮を剥くように
地球は裸になってほしい
きれいに剥いて
皮が一本につながるように
大事な人が入院したら
誰でも看病しに行 ....
100219
シーオーツーの企みに
誘い出されるキリンの群れに
なにげなく忍び寄るトラの背に
金色の鳳凰が目を覚まし
....
二月二日は猫の日でした
嘘です
ほんとは二月二十二日
にーにーにー、ほらね?
でもこれも、信じました?
今日は何の日
一年は
いつも誰かの命日ばかりで
今日は何の日
歴史 ....
光光光光光光光光光光光光光光光光光光光光光光
なあ、明るいだろう?
お前のために集めたんだ
一生懸命光らせて
今までやってきたんだ
光光光光光光光光光 ....
季節はずれのリンゴ売り
川面に映る枯れススキ
砂丘に夕日の色があり
辿り着けなかったパラレルとして
鐘が三度鳴らされて
おまえを愛していたという
あなたは器用に哀しめばいい
....
昨日ね
ゆめであなたと一緒に
歌ったゆめをみたの
すんごーく楽しかった
いっつもゆめっていうのは
いいところで終わってしまう
いっそのこと
あったかーい布団で
このまま眠り ....
恋したいなぁ。
現在
私の妄想に付き合ってくれる
相手がいない
だからいつも
顔だけ真っ白
あぁ、つなんないの
どっかにいい恋落ちてないかな
あなたを嫌いと
自分に思い聞かせようとすると
地に足が着いていないようで
毎日が不安になる
月は
か細い骨に結えられ
震えるように
汚泥を吐き出す
空が
骨で作られたドームを作り
隙間から漏れる光が
手のひらで溶けていく
剣を置いて話をしよう。
お前は私に敵意を剥き出し過ぎる。
今まで足蹴にしてきた奴等とは確かに違うが、
一つだけ共通点。素晴らしき「人間」であること。
赤い呑み物がお好みかMr.
幾 ....
世の中どこを見ても
ハートハートハートハートハートハート
初めてハートを描いたときの
あのときめきが薄れていく
もがけば
もがくほど
どつぼに
はまっていく
逃げられない
逃れられない
寂しい思い
虚しい思い
回る回る
時代は廻る
体が退化し
エントロピーは増大する。
夜空にはごく控えめに顔を覗かせる月が控えめに輝き
この橋の下ではいつものように川がせせらぎを纏い流れている
この橋の上を行き交う人々はみんな無言で(もちろん僕もその中に含まれる一人だ)
ただ時間 ....
鉛筆を削る
尖らすために
がりがりという音の中
画用紙をすべることの叶わなかった
黒鉛たちが
ゆらりゆらりと落ちてゆく
鉛筆を
尖らすために
犠 ....
寒いなか、校門の前で
あなたに会った
ううん、また会ってしまったの
もう会いたくないのに、ああ、どうしてかな
あなたをみると、どうしても心がはずむのよ
何度もあう ....
紙風船に ふうって
たましい吹き込んで
ぽんっ とあげる
あなたの心に届くころ
....
右手の人差し指がちくわの穴に刺さって
抜けなくなってしまった
ちくわはとても嫌いなので
食べるわけにもいかない
そのままデートに出かけたけれど
あいにく恋人もちくわが大嫌いなので ....
忘れっちまったな。
なんだか
すごく言いたい言葉を思いついたような気がしてたんだが
忘れっちまった。
酒飲んで
my way 聴いて
踊ってるうちに。
ビールが オレンジ ....
簡単に死ぬな!
簡単に殺すな!
未だ何も解っちゃいねェじゃねェか!
何一つ知っちゃいねェじゃねェか!
{引用=
「で、例のA印刷さんの件なのですが」
と、病人が自分から語りだしたので
僕は面食らってしまった
まだ日の高い午後のはじめの市立病院
5階の、清潔な部屋で
病人は自分から口を開いた ....
傾いた春の海、季節の春分点から誕生したばかりの
太陽を浴びる雨
真珠色に輝く鱗の人魚より、二足の人間に目覚めるための進化の探求
我が子の足跡を追いかけて
夢の境界から、氷の白地に這い出 ....
世界を広げるための、呪文を唱えられない
気づけばそこは真っ白な世界で
横たわる僕の耳は冷たかった
枯れた枝に粉吹かせて、風の舞う軌跡が見えた瞬間
大切な事を忘れている気が ....
最後に残ったもの
そこに希望があるとすればどうする
まるでパンドラじゃないか
破綻していく思考回路は正常か
否、正常とはなんだ
誰が定義している?
苦々しい分泌物に支配される記憶領 ....
私は夏祭りの輪投げ大会では何時も優勝して居た
それにはこんな訳があった
トロフィーに輪をすっぽり入れるとラジコンカーが貰えると言うので
大いに発奮した少年時代があった
初めのうちは入ったよ ....
利き手はいつも間違えない
から
なかったことにする癖はひりひりする
汗が一筋流れる間
自動ドアを抜けるまで
1分間が白く、 過ぎる
利き手はいつも
鼓動の先 ....
キューピッドが恋人たちのドアをノックする。
恋に落ちる瞬間は、はっきりと鮮明で、
何もかもシンプルだったはず。
気づくといつも
純愛なのか
不純なのか
よく分からない恋を ....
オレは夢を見ている
セピア色の景色
その中で
おまえの血だけが紅い
血まみれで
手にナイフを持ち
足元にはおまえが横たわる
既成の事実であるかのように
死んでし ....
彼女は意地が悪かった
金襴羽織りに唐笠さして
しだれ髪ゆらゆら猫の尾っぽ
だけど嘘はつかなかったよ
紅殻格子の道行に
大和屋さんで金米糖
桜桃の口に星ふくむ
風吹き上げる満月宵は
障子に隠れて指 ....
3512 3513 3514 3515 3516 3517 3518 3519 3520 3521 3522 3523 3524 3525 3526 3527 3528 3529 3530 3531 3532 3533 3534 3535 3536 3537 3538 3539 3540 3541 3542 3543 3544 3545 3546 3547 3548 3549 3550 3551 3552
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
5.81sec.