幼い日の
みんなの
ひとり
ひとりの
それぞれの
顔が写っている
あどけない
いろんな
表情だ
夏の
日差しにも
寒い風の中でも
みんな
まぶしく
輝いてた
....
エシャレットを植えたのだが
ワケギと見分けがつかなくなった
どうでも
日本の食卓にあがるエシャレットは
ラッキョウに土寄せをして
軟白栽培し若採りしたものらしい
タマネギもペコロス ....
あなたのなかに見たのは
愛しい共通点なんかじゃなく
自分への甘えだった
このまま前進できないでもいいんだと思いたいだけだった
成長することから逃げたいだけだった
二人が一緒になっ ....
交通事故で皮膚をなくし
隠れていたヘドロが
全身にあらわれた患者が
急いで運ばれてきた
口の中にも及んでいて
のどまで通った管で
かろうじて息をしていた
時間は一刻も無駄にできず
....
夜はもう星を睨まない
素晴らしい調和が
海のようにやってきて
空と地上とが
反転する
ここで重力が
反対になり
私たちは
みんな振り落とされるだろう
黒い宇宙が
波打つ ....
スタート。
ゴール。
合理性。一つのしぐさで結ばれる、線。
計算式。
3分の1。
3cmと1cm
1cmと0.33333333・・・・・・・cm。
点は何もあらわさない。 ....
お前もういいよ
。
面倒くさい
。
くたたびれれるふつつかよい
ぜんぶ演技だとよく言えますね
僕はお茶が好きさ
WHILE nowlow < うんざりするまで ....
壁の土がぼろぼろとくずれてきた
かつて誰かもこの壁をにらみ
抜け出そうと足掻いていたはずだ
僕は透明なチューブの中に住んでいる新種だ
外の世界は吹雪 街路には名前の失われた
作家の墓碑銘 ....
冬の風ふく日だまりは
とおい微熱の少年時代
汚れの意を知りもせず
光は淋しい洞窟だった
ああ、12年年3万人の自殺者が
記憶のように消えていったのです
それを恥じずにいられましょうか
....
なめらかで でこぼこした白いチョコレート
クリスマスの朝に
君のために歌おう
何千キロ先のどんな場所
数百のことばがある国よりも
君と過ごした空間の方がインスピレーションに良いねと
分かっ ....
世間の人達が羽を伸ばす年の瀬も
僕の業界にとっては一番の書入れ時
子どもの頃憧れていたサンタクロースの
格好になって今夜も仕事は終わらない
一緒にいられない君は理解しているって言ってたけど ....
顔が浮かんで
さして消える
声がひびいて
なでられ眠る
夜はくる
陽がさして
吸われて
涙は枯れる
なめて、育つ樹
夜は湿らせて
しめて
息をつまらせる
もとめ ....
どっかの世界の廃校に
1人のカラスと1人の死体と1人の人間
ほこりと湿気とパステルカラーな思い出がまじって
視界をぼかす。
誰のせいだ?
いつの間にか水の中でえら呼吸
真っ白い雪は夏に ....
蠢くものでありたい
食い尽くすものでありたい
這うものでありたい
啄ばまれるものでありたい
花から花へと飛び交うものでありたい
土や水や植物やコンクリのあらゆる表面を
逆さまにも垂直にも歩 ....
父と母が男と女だった頃の年齢になった私は
父とは他人になり
母とは どんな関係になったのかな
私の中の父を見て
私に挑んでいた母だけど
天使のような姉のことを
障害者の姉の方って呼んで ....
やわらかく続くハーモニー
少年たちの限りなく澄む世界
ヒトになる前の天使たち
存在は歌でしかなく
知る人だけが届けようと
果てない暗闇のむこう
無名の星たちの
....
聖なる夜の歌が聴こえる。
星々が「おかえり」と囁いている。
舞い降りた彼の元へ清廉なる粉雪が降りそそぎ、
母なる大地の息吹きが彼の頬を撫でる。
此の日の ....
私の内側には、聞いて貰いたいことばかりある
私の頭には、聞いて貰いたいことしかない
僕はクリスチャンでも
ブッディスタでもないけれど
聖なる夜が一年に一回や二回位
あったって気にしないさ
だからクリスマスは嫌いじゃないよ
むしろ感謝してるよ
君と何 ....
やっと年に一回の
大江戸花火大会が
はじまった
花が咲き乱れきった後
最後の一発があがった
花火職人の与作は
世間から
つまはじきにされていた
よく肩をふるわせながら
顔を洗って ....
音のしなくなった駅
外灯だけの商店街
遠くてまばらな明かり
心たちだけが他人事している
俺はいくつかの影をまとわされて
町にレントゲン写真を撮られている
彷徨のカルテ
車のなかにでも ....
終わりに
最終章に書いてある言葉は重い
わりと真実であったり
虚をつかれたりする
終わりに
人の終わりには本音が語られる
終わりに
この際といっては
言いたい事 ....
私の握りしめたそれは
どうやら
すべてではなかった
強く握りしめた
それはかけらだった
削られてもおらず
本当は
核でもなく
握りしめたそれは
どうやら
ただのかけらだった
....
始めは静々と歩み始めた恥掻きっ子は、
獣道を中腰で歩き続けて、
水のある川岸まで
キョロキョロしながらたどり着いた。
川岸の潅木は少し腐りかけていたが、
得意の木登りで川岸に張り ....
怠った、怠った、怠った。
花粉対策を怠った。
餌をやるのを怠った。
水をやるのを怠った。
換気するのを怠った。
警戒するのを怠った。
吟味するのを怠った。
推し量るのを怠った。
宿 ....
あなたの横顔を見つめ
あなたの寝息を感じる
指先で鼻先をなぞり
頬に唇をあてる
ただそこに あなたが眠っている
それだけで こんなに涙が溢れる
瞬きもせずに じっと見つめてい ....
やっと、落ち着いてきた
胸のざわめきも
暗い夜風も
今はちゃんと受け止められる
思い出すのは
高校の学園祭だよ
あの場所ではきれいな風がふいていた
僕は
....
なんか
本当に
どうでもいい
先が真っ暗
足元しか見ない
繕ってくだけ
それすらどうでもいい
あと何年生きれば良い?
早く会いだけなんだよ
....
画面の奥には配線があり
そこに人はいない
温もりは血ではなく電気で
おうとつのない平面は
何も言わない
いらいらすることもなく
にらみつけもしない
でもそこには真心がない
無数の言葉と ....
僕の頭は
君にデータを組み込んだ
すべてをデータのまま盗みとられていく 他人ならひとり
僕は 手渡さなかったのに
3511 3512 3513 3514 3515 3516 3517 3518 3519 3520 3521 3522 3523 3524 3525 3526 3527 3528 3529 3530 3531 3532 3533 3534 3535 3536 3537 3538 3539 3540 3541 3542 3543 3544 3545 3546 3547 3548 3549 3550 3551
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