ニョロニョロなんかが一体、二体
時々ぽてりと落ちてきて
街中にこそ舞い降りませんが
ムーミン屋敷は空を飛ぶ
ムーミン谷があるのは実は
一箇所だけではないのです
誰かが築いたおさびし山の ....
君にとって光るものが僕には光らない
難解な言葉は冬の窓ガラスに消え
奥歯の奥に冷気が浸み渡っていく
アイ・ワズ・サッド
アイ・ワズ・サッド
形のない想いじゃ不安だから
あなたは言葉を持ったんだ
上辺だけの言葉じゃ嫌だから
あたしは想いを生んだんだ
それだけで
それだけで足りてるハズなのに
ないものね ....
すると老いた悔やみが内部に広げる鷲に監視さ
れた輪がもうそれを好む人の指は白い平行な炭
の点滅せぬ直線に犯されながら高級既製服は主
人を危険な追い風に歩かせるまるですべてに対
して正当な理由を ....
しわすになれば
吐く息白く
声もそぞろに
うつむき歩く
枯木の枝に
すずめ幾羽か
はらりと土へ
あてなくつつく
合図のように
からす一声
飛び立つすずめ
裸の枯木
やっと見上げ ....
あんたとあたいの50センチ
近いか、遠いか、
あたいしだい
山之口獏の詩集を買って
毎日お経のように読んで朗読がうまくなったらと
朝夕 勤めている
口がカメレオンのようになってきた
口だけではなく 舌も
もう口からは言葉はなく
ただ ぺろぺ ....
唇
くるしい
口づけ
悔い
苦しみ
食い合う唇
エッシャーのように
連続し接続し食い合う
食いちぎる
唇を吸う
吸い合う
吸い寄せあい
吸われ
ここに座れ
そして耳を
耳 ....
ひかりのバルーンに頬ずりされている
ヌードになった庭の柿とモクレンよ
さぞ指先はつめたかろうなぁ
おらの手足が血の意図に反しているように
でも
息を律する背伸びまでしなくていいんだよ
地竜 ....
泣いてハイおしまいって
それじゃあただの弱い人だから
泣き疲れたあとに笑えたら
そしたらあなたは強い人だから
私の前で笑ってみせて
きっとあなたは強い人だから
バケツに咲いた線香花火
ジュッと鳴って焦げた香り
あなたの隣にいたいだけ
私の好きな音
私の好きな匂い
私の好きな人
しまうまと空で遊びたい
ひげもじゃのイカおじさんと海で泳ぎたい
そう念じて
チューブに入ったわさびを握る
わさびはどどんとあふれ出し
手はねとねと ....
でっかい好意のかたまりが心の中にあります。
でもいつまであるのかわからない。
恋人の関係になってコンスタントに会いたいのかといえば、
そういうものではない気もする。
ただ、たまに会って話が ....
アンダーグラウンドで格付けされてちょっといい気分の俺は
阿呆の休日に溶けながら冷めたインスタントの珈琲を飲んでる
晴れのち雨の天気予報はいささか疑わしい感じだったが
カーテンの向 ....
スタイルを気にして愛がはじまる
臭い朝。
臭いのは口の方だが
素麺が背からにゅると伸びる
それを遠方から見ている俺
初夏のシーサイドでさみしいかなしい
「例えばきついGパン ....
ここに今
セミのヌケガラがあるからといって
私だと思わないでください
私はそれがないところにいます
陽ざしの中で
水の粉しぶきをあびた
綿毛の舞う先に
私はいます
私は
いま死ん ....
そこがまぶしい
交差点できみを待つ
灰色のところを見つめてみる
答えをさがすのやめようか
きょうの曇り空を見つめている
まぶしい
きみからの返事がない
灰色の ....
満員電車の中で
ちょっとした隙間を使ってポケットから携帯を取り出し
mixiを見た
密かに尊敬している人が日記を更新していた
その中の一言が 満員電車を変えた
「未来は今作るものだ」
電車 ....
君は死にかけていた
廃棄されていく 海かもしれない
迷い子の 憂鬱な
夢として
僕の
君の中の誰か
誰かについて
誰かしら
思い返している誰
誰
誰かしら
思い返しては
維持することの出来ない
記憶を記録して
記録を
記憶する
冷たい水銀灯の光
冷た ....
時間をかけて
バトンリレーのように
ぼくらは世界を開いていった
バトンふくらんでいった
ぼくらが開いた世界を
ふさいでしまうくらいに
ぼくらが開いた世界は
あれは、幻だったのか
....
静かに進む時間の中で
私たちは
想像もできないほどの驚きや喜び
突き落とされたような悲しみや
苦しみを味わう
正確に共感できない人の言葉に落ち込み
時に励まされる
私にできる ....
あなたがくれたミニブーケ
小さなグラスに差し替えた
短すぎた葉っぱを1枚
あなたが昔くれた本に挟んだ
12時34分を指す時計の針
何も鳴らない携帯電話
明日も早いしもう寝よう
そう思 ....
空から腐葉土の香りがした
僕らはなんて孤独なのだろう
空を見つめている
ひとのこころは遠すぎて
僕らはいつもとり残されている
同苦したくてありったけの
こころをかき ....
誰かが歌っていた
幸せの後ろを別れがいつもついてくると
好きな人と居る毎日は
別れる理由を探す毎日で
別れなくてもいい言い訳を探す毎日だった
家が建ち、間もなく名字が変わる
やっと見つ ....
{引用=
*ちりちりと揺れてる空の片隅へ 帰るきみは恋も知らない*
イヤフォンをして
黒板に鼓膜の言葉を連ねていた
うっすらと覆い被さる、夕焼けは恋人の色だった
....
首なし騎士が抱えているのは
本当に
彼の首か
いや違う
あれは彼の敵の首だ
彼自身の首がないのは
それは彼の
狡猾さだ
いやいや
あれはあくまで
彼の首で ....
両瞼はまだ重い
なのに
風
冷たくて
タバコに火をつける
問題が解決していくように見える
火が灯っている間は
煙は繋がっている
夜明けの蒼い薄雲と
そして
昨晩と
昨晩の ....
君の名残りを探す旅は未だ終わらず
少しだけでも近づきたいけど
逃げ水の様に遠くへ
風の便りで君が死んだことを知った
彼氏でもないけど涙が出た
決して弱いことじゃない
だけど、一言は欲し ....
ナマ物です
賞味期限を過ぎると
ただの知識になります
ので御注意ください
経験の知識は
開封後お早めに御賞味ください
経験の知識は
よく振ってからお飲みください
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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