君の景色を埋めていく
未来に出会う経験を
嫉妬交じりに僕は眺めてる
息苦しさ夕暮れに似た息苦しさ
振り返らずに人は進めない
そのことだけを今は知っている
壊れていくより早く今なお
失 ....
はれた眼がEの羅列
十字軍漏れた申請者
砂は巡礼たちを泳ぐ
とりついた蝉の脱殻
かわ、が
あるのです
喉を鳴らした
生が
りゅうせいのごとくことばたちがせめてくるよえくすき ....
あの夏の日の熟女よ
ママの友達よ
透けたブラジャーの色はパープル
狂おしいまでの鮮烈さを残して
どこか遠くへ行ってしまった
さよならも告げずに
あの夏の日の熟女 ....
擦りガラスの窓の外で雨が降っていて
数種類の酒が胃のなかで渦巻いていて
さっきまで着ていた服は
手の届かないところに落ちている
不貞腐れた文句に耳も貸さず
吸いつづけた煙草の灰が散らばっ ....
淀み
淀んだ
空の上
雨が降って
地は固まらなくて
足元を掬われた
確かにあっちがああだとしても
でもこっちはこうだし
仮にあれがそうだとしても
これがどうなるのだろう
交差するのは人差し指
虚言はいかにも真実を含んでいそうだった
....
クロマニヨン人は別人だった
ネアンデルタール人も別人だった
別人というよりは別人類だった
つまり彼らは私たちではないのです
クロマニヨン人のクロちゃんが
まぁ直近ではありますが
ネアン ....
雨
曇らして
嫌になり
水面に映る
無愛想な心と顔の持ち主は?
しとしと、
ちゃぷちゃぷ、
ずぶずぶと、
沈んでいった
裸の王様は
今日も見えない服を着て
得意げな顔して歩いてる
こんな小さな国なんか
片手で潰せる程度なのに
何を従え満足してるのか
両隣りのマネキンは
見せかけの服従が得意
したたか ....
ねんねんころりよ ねんねこよ
ぼうやよいこだ ねんねしな
おちおち山のやや猫は
何が悲しゅうて鳴いてやる
腹を空かせてひもじいと
おととが欲しくて鳴いてやる
腹は水ではふくれぬと
お ....
やっている事が正しい事か
不安になる時がある。
誰もが助けてくれる。
イジワルされる。
心臓が痛い
辛い
誰か助けて欲しい
精一杯努力している。
でも幸せ
健康だもん!
人 ....
皮膚から剥がれ落ちた
憎悪は
砂塵となって
棘に積もる
誰かが誘う
その胸にこの身体を
いだきたいと
造作の整った
左右対称の顔も
抱え込んだ臓物が
はみだして
引き摺ら ....
いい詩をお書きになる あのひと
言葉はなんでもなくて、抽象性が無担保でまかり通る
それなのにそのひとの選ぶことばのならびをみて
とってもうれしいきもちになってしまう
このひとは本当はすごく ....
からっぽなんかじゃなく
ただ、シンプルに
日々を、過ごす
またねの約束と
変わらない面影が
今、宝物になるのだ
歩いていこう
道の続く限りは
....
夏のあの日に舞い戻り
やり直そうと
君に言った
君の手が白くなるまえに
繋いだ手が雪にふれて
離れてしまう前に
君をぎゅっと
掴んでいたかった
なぜ 笑ってるの
無言の君の写 ....
生まれた季節は冬の冬
年の最後のどん詰まり
暮れ行く年の落し胤
雪もはらはら降るような
生まれた街は底の街
上の街のとなり街
違っているのは人の色
違っているのは家の ....
朝日に曝される夕べの残滓
そんな粗雑もたまにはいいか
長い目で見るって
時間レベル?
たましいレベル?
生きているうちに結実するものなんて
成功か失敗しかないと思う ....
各村の長が
たいまつを掲げ
占い婆の元に
かけつけた
ときがきたのだが
口を開いたのは
一刻たってからだった
これから起こることを
聞いてくれるね
みんなも
....
風が
静かになりました
背骨が曲がったまま
切り取られそうな
刃物を持った風が
止みました
世界では
他愛ないことですが
いまのうちに
背筋を伸ばして、
伸ばして
僕のこ ....
腹いせ紛れに
近所の女に
愛を語った夜
夢の中で
大きな力が
渡ってはならない川を進行した
大群で
歌を歌いながら
さながら王朝末期の
十字軍だった
愛の名のもとに
人が人を ....
年末のおだやかな影が
笛を吹く六人の蛇つかいのようだった
蛇つかいたちが笛を吹くと
蛇たちはつぼから頭をあらわし
舌をちょろちょろさせていた
笛の音がなかったら
蛇 ....
あと1時間で
仕事に行きます
感性に酔いつぶれた
千鳥足の心は
とりあえず脱いで
おきます
なんでもありと
そうでない世界の
僕だけの鳥居を
....
目覚まし時計のコチコチ音が急に大きくなったような気がして、そうじゃない、周りが静かになったんだと何秒後かに気付く。真夜中。時計には重要な役目が二つある。一つは時を告げること。もう一つは、時を刻むこと。 ....
枯れ木の山は
ところどころが日なただった
そこだけ獣の香りがしてそうだった
粗雑だなと思う
そこ以外は青灰色の山肌だった
ぼくは風邪ではないのに
声が日に日に出なく ....
夢だった
ロマンスぶりの抒情詩人が
砂漠を渡り
海を越え
港々で娼婦を堕とし
都会のサロンに死を持ち込んで
その芳香でマダムたちも
この青年は悩みもせずに
即 ....
スッピン知ってる俺の時より
帰省の化粧は気合いが入るとか
親戚のおじちゃん、おばちゃんに
「いやぁ〜、アカ抜けたねぇ」と
言われたいためだけに
いつもの百倍厚く塗る
気張って作る西洋料 ....
背中さすっているうちに
うとうとするような
物語の子供にあこがれて
クリスマスにはシャンパンを
抜く音にこわがってみたかった
あの日落としたすいかは
私の腕に重くて まっぷたつに割 ....
ねこが外から帰って来た時
抱き上げて
頬を近付けると
優しい鼻息が頬に掛って
香りを嗅ぐと
枯れた木と
灰の香りが心地よくて
たまに
イ ....
変
hen
koke kotuko
朝を
告げよ
梅枝で
そら
もうすぐ
朝だぞと
トサカが
素敵だぜ
きょんくりん へん
夏の思い出
台風の帰り道
みんみんを拾いました
踏まれるよりは
木にでも置いてやろうと拾い上げると
意外にもみんみんは力強く暴れて
暴れて飛びついた先が私だったので
服にくっつけたま ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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