誰もいない
夜にライターで 流れる
立ち止まる木に 波が立って
流れる
僕は体だけの存在だろうかと
川を見ていた 僕として
描きたいと 水彩の絵の具を買った
僕は画家だろうと そのと ....
ある日僕は夢の中で
人間のように踊る僕を見た
なんだか悲しくなるな
僕じゃない僕を見るのは
と考える僕じゃない僕を
僕は見ていた
けど僕は僕を見ることはできない
よって僕は僕 ....
100222
余剰金はぞろ目銀行にお預けを
暗唱番号の数字は1から9までお好きなものを
早い者勝ちです
誕生日の祈念に如何ですか
....
おやすみ
ゆっくり休んでね
そういってもらえたらなぜ安心するの
おやすみ
いい夢みてね
そういってもらえたらなぜ見れそうな気がするの
たとえひとりの部屋でも
おやすみ ってつぶや ....
昨夜の雨を吸った落ち葉はぶよぶよと柔らかくなり
いくら踏みしめても何の音も鳴らさなかった
足跡さえも吸収してしまいそうな弾力は
寒さを忘れそうなほどの優しさで失望を覚える
冬はいつだっ ....
身体を綺麗に取り繕うのは、骨が折れる。
昔より太ったのは、コンビニで働いていたからだと思う。並んでいる不健康で高カロリーの食品が目に入ると、
おじいちゃんが、死んだ
おばあちゃんが、死んだ
嫁だったママは、
やっと自由になったわ、と
うれしそうに
おばあちゃんが使っていた、趣味の悪い食器を
ぱりん、ぱ ....
私のふたつの乳房は
アムリタの豊饒に満たされている
明けたばかりのこの夜
現世が終焉するその前に
私のアムリタをあなたに飲ませたい
真っ赤な舌をチロチロと動かす毒蛇のように
長い
この腕 ....
「ねぇ、永田君って、美穂のコト好きなんでしょう?」
こんなことをあなたに言って、
本当にいいの?
私は、
わたしは、
「ねぇ、永田くんて、美穂のコト好きなんでしょう?」
ある日の掃除時間、突然君がそういった。
そんなわけ、ないだろう
俺は、
おれは、
毎日が変わらない
いつもいつも
同じ行動ばっか繰り返して
一歩も進んだ気がしない
授業で勉強すれば
前に進んでるかも知れないけれど
黒板なんか写してると
全く頭に入ってこない
....
ずっと前を歩いていて
追いつこうとすると 遠くなってる
掴んだと思った服のすそは
いつもなくなっていた
諦めて下を向いていても ふと顔をあげると貴方が 『早く』と言って待っ ....
雨が魚の中に入る
滑らかな質感でバスが流れていく
タクシープールの人たちが性器まで濡らして
蝶番のついたドアの開閉に忙しい
窓に沿って座り
ベッドがあれば眠ってしまう
私はぴ ....
赤だか青だか解らんが
目の下にできたマルはとても
鮮やかで痛々しかった
毎日鏡を見るたび
赤と青は混じり合っていく
出来た紫紺を指にとって
空中に願いを描いた
いつか ....
引いては寄せる
波のよう
良い時と悪い時
よせる唇
やわらかな肌
そっと抱きしめる。
髪を掻き分け
タマゴご飯を食べる。
ごめんねって謝る君
優しい君だから
くだらない冗談 ....
今夜は約束があるからと家をでて
春の夕闇の風をきる
自転車をたいせつに停め
茶のジャンパーのポッケに両手を入れ
小料理屋にはいらんとする六十がらみの男
そんな男においらは ....
じゃあさ、とりあえずこの山を登ってから死のう
それで頂上に着いたら生きてよかったって一度だけ死のう
蔑んだり後悔したなら、それらのピリオドとなって死のう
じゃあさ、朝日が映っちまった瞳の中で死の ....
この道の果てに 気づいてしまったのはいつだっただろう
笑顔で交わした 約束を誓った入り口は
もう遠い もう見えない
握った手のひらが貴方は固く 広くなって
見下ろしていたその黒髪も
....
入賞で喜んだり
銅で喜んだり
勝負も結果も
一位いがい意味はないというのに
服装がどうだとか
品行がどうだとか
じぶんで選んだ政党を
すぐに応援しなくなったり ....
ストレートなんか
この世にあるんかな
比較的、
ストレートなだけとちがうんかな
比較的ストレートに
いかんことのほうが増えてきたわ
感情をコントロールせな
....
平和を平和にすごせない
安心は不安を生む
不安は不安を生む
いつからか正のフィードバックへ変わり
リセットできない
時間と空間を超えられる
存在しないものにさわることができる
だ ....
じゃあさ、とりあえず岩を割ってここから生まれよう
それで丘を目指して、そこで何度も何度も生まれよう
泣いたり笑ったりしてその言葉の隙間から生まれよう
じゃあさ、夜を喰っちまってお腹の中から生まれ ....
怒りの果て
逃げ出したくなり
惨めだと感じ
泣けるものなら泣いてしまいたく思い
それでも鼻糞ほどの責任にがんじがらめ
思いは遠くの空に馳せてみれども
視 ....
おはよう
僕がわかるかい?
今日はいい天気だ
気分がよければ
一緒に散歩しよう
流れゆく季節を
肌で感じる
見上げると
久しぶりに雲一つない
澄み切った青空
....
好きな音楽を耳にあてがう
ピアノロック
オーケストラロック
メロディアスロック
からだを
揺れるドアにあてがう
レールを走るリズム
骨まで
届けて
感情よ
出ておいで
ミステリー ....
くちにだせない
気持ちは
胸に抱いたまま
Moonlight Express
埋めてしまおう、
柔らかな後悔の穴へ
人が静寂の月に行きたがるのは、そのため
そこまでいけば、小さな ....
{引用=
時間は不可逆なのに
舞い戻ってくる
生物の
柔らかさをまとって
僕は
悲しい
寂しい
どうしたらいい?
すべての過ちが
生えそろう
青々と葉を茂らせて
背の短い野 ....
彼女がいろんな物事についてあれこれと意見を述べている間
僕は視界の隅にある一輪の花について考えていた
もちろん話が聞こえる程度に
ごく控えめに
君がもう話すのは7回目の長編 ....
春の便りは未だ届かないのでしょう
もう通わない通学路
バスからの景色は結露に滲んで消えそうで
改札は湿り気の強い泥だらけですもの
誰も居ないキャンパス
いつもより広く見えた
喫煙禁止エ ....
楽園の果て
かろうじて
軽んじて
隙間風
憂き目
払拭
止めていた煙草を吸えるようになった。
磨り硝子の窓から景色は見えない。
ゆっくりと、歩くひとが大勢ゆっくりと歩いてい ....
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