女の肉が男に汚されていた
肉の汚れを女が悦ぶたび
女のたましいはより美しさを増した
肉が涙をながす
涙の尖りがひかる
男は女の苦悶を見つめた
このカラクリは迷宮だ
....
小学校の修学旅行で
男子は三つの班に分かれる
クラスのほとんどがいずれかに手を挙げたが
ぼくはどの班に入っていいかわからない
先生が人数を確認していく
「男子がひとり足りないわ」
それ ....
女は言った。「Hit!ランキングの命は短い」
女は言った。「衝動的洗脳だけども3年経ったら早くも懐メロ」
君は思わず砂時計を逆さにする。時間が滑り落ちていく。
カサカサの手のひらはもう言い ....
侍がグインチでオブラディが止まらない
カルキ臭いけど包括断罪魔よりはマシ
袈裟懸けに切られるも大丈夫プロテイン飲んでるから
不思議とにやける不思議な味覚、当然当局は規制
もう全部規制規制規 ....
時刻はAM02:00丁度
今日の証をなにか残せないかと
疲弊した言葉を拾い集める
瞬きの加速度を感じながら
死んだ後も生きようとしているみたいに
僕にはその眼前には
....
首のない人 息をする
笛のように音がして
涅槃の闇に見つかった
無個性な僕らは進化を続けて
個性を失った
人間の脳は溢れて飽和している
息を、している、
生きている、息て ....
母のチョコレートを
一口づつ食べて横たわり
ふとんに寝ころびタオルを引っ張る
心だけが少し温度を纏う
ふろしきに近い紫で
女の子が差し出す緑色をした
男の子が受け取る汗ばんだ手の
パ ....
手にビー玉が転がる
赤や黄色をした
玉たちが
爆発する世界に
ビー玉がひとつ転がっていく
赤や黄色をした玉たちと一緒になって
砂やガラスとなって散らばっていく床の上に
真っ黒な石が佇んで ....
片隅なんだけど中心
主役なんだけど脇役
アンバランスな舞台の
アンビバレントな立場
近いんだけど遠くて
つないでるけど切れてる
アンバランスな状態の
アンビバレントな電波
軽い ....
父は風呂に入りながら
トランジスタラジオを聞いていた
湯船に落としてしまっても
乾かせば直ると言っていた
実際お湯に沈んでも
ラジオの音は止まなかった
僕も父の真似をして
....
夜遅く喫茶店で
ジャズを聴く
また別の空間
くつろぎの時間
ボーカルと
ピアノと
ベースだけの
楽しい場所
目を見つめあい
ブルーベリーティーを
ゆっくりと飲む
明日は映 ....
二階の窓から曇る夜空を眺めている
降りだしそうな雨をむしろ望んでいる
雨に撃たれてしまいたい
世界に射抜かれる前に
この街を焼き払おうか
*** ** *
持ちきれないほ ....
使い切れないほどの金はどこへ消えたのか
使い切れないほどの人間はどこに消えたのか
抱えきれないほどの食べ物はどこに消えたのか
ウンザリするくらいの笑顔はどこに消えたのか
この国には ....
{引用=
午前の森の中に
七つの池を巡った
エメラルド色を湛えた 太古の静寂は
やさしい風をふくむたび
燦めく微笑みを見せた
僕たちの前の 永遠の現場
蒼空の中に ....
ステンレスはなんか寂しい
錆び難いし硬いけど
なんか寂しい
差し込まれた記憶と
三日月の笑み
滴る血と銀のグラス
....
ミスったっていいじゃん
アイラブマクドナルド
君のゆめには
カロリーが足りない
点滅信号のループ
タイトルの長い歌を
ひくい音量で流してた
どのガードレールに
ぶつかればよ ....
今日もはみだしている
淀みのようなところで
濾過された水が
次の流れへとはみだしていく
必要のないものが残っている
昔大切だったなものが
今は地名のように残っている
....
ある葬儀の前に、
友人と珈琲を飲みに行く。
こんな機会というのもなんだが、
久しぶりの再会で
互いの変わりようについて話をする。
あいつは煙草と一緒にサックスもやめたそうだ。
俺は ....
赤ちゃんはかわいい
赤ちゃんはきもちわるい
赤ちゃんはやわらかい
赤ちゃんはあぶない
夏が
台所に
腐って
うかんでいる
かわいかった
やわらかかった
壁に
首の断面を
押 ....
ああ、わたしほっとして、静かにしていた、一日中未来をながめていた、、
(そうして素敵なことを思い出したりしてユビサキが痛くなった)
(ゆきがふっていたのだっけ)わたしはきっと、 ....
茜色に包まれる公園
母親たちの呼ぶ声
「またね」と
口々に
みんなばらばらになる
ぼくだけが一人
とぼとぼと家路につく
夕暮れ時は逢魔が時
いつもより大きい夕陽が
....
まっさらな雪の上を歩くのはいい。
歩くということがわかるから。
踏み固められた道をゆくのもいい。
{ルビ他人=ひと}の重みがわかるから。
春は私に重いので
春にあわずにゆきたいの
柔らかい風をさけるよに
夜の無音の中をゆく
春は私に重いので
春の言葉をきかないの
すべてを包むあたたかさより
ときおりの冷気がちょうどいい ....
人工的な空間に
とりのこされるような
ある春のいちにち
人工的な、というのは
花曇りの空もようと
コンクリートの
水を含んだ香りのことなんだが
ある春のいちに ....
回ることをやめた
ライン
過程と工程の
限りない
狭間で
先端で
血小板の
ひとつひとつまでもが
記憶している
置き去りにされた
メモ書きの表面がたてる
微かな音を
....
あさのくうきが
ぱちぱち
して
うもれていた
気分の芽を
生やす
てぃりてぃりりり
しまっていました
ゆびとてを
まげて穴にかくれていました
くるぶしのさき
かー ....
数歩先で
立ち止まって
後ろを向く
顔が見えなくなる
何を思うのか
何を考えるのか
何を求めるのか
わからなくなる
だから
地面に写る影が
薄くなってきた時
初めて僕は気付くのだ ....
上の空で眺めれば
淀む気配の疎ましさ
三日月
むら雲漂ふ辺り
ビルの抜き差しならぬ浮世の乱れ
人と人とを結べるものは
物欲の名刺に紙の束
飛べよ ....
水にとけちゃう
なんとも
あっさりと
水を吸い込み
一瞬
存在感を厚くしてみるけど
ぐるりとひとまぜ
なかったことに
あぁ
そんな女にだけは
なりたくなかったの ....
無力感
それは安らかで 静かな時の流れ
どこへ向かうでもなく
心のわだかまり漂っている
とても静かな時の流れ
3502 3503 3504 3505 3506 3507 3508 3509 3510 3511 3512 3513 3514 3515 3516 3517 3518 3519 3520 3521 3522 3523 3524 3525 3526 3527 3528 3529 3530 3531 3532 3533 3534 3535 3536 3537 3538 3539 3540 3541 3542
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
5.85sec.