汚いワンルームのアパートに逼塞する
筋金入りのジャンキーで
しかもアル中
詩を書く痙攣性のケルアック
自己嫌悪を嫌悪する C31
シャワールームのパイプは錆びていて
壁はそこ、ここ ....
正確に流れる音楽がたまらない不快感を残すので
折った鉛筆の先で中指を突いた
瞬間に骨に達するもの
瞬間に骨に達するもの
馬鹿馬鹿しいことだけれど一番重要なもの
....
朝自分で焼いたパンに
いっぱいの具をはさんで
大ぐちを開けて頬張るとき
君は一番輝いている
ボーナスが入って
我慢していた
お気に入りの化粧品を
次から次に買い込むとき
君は一番輝 ....
青空に向かってたくさん生え
風に合わせてなびく手と手と手と
見知らぬ獣が指をついばみ
その指を減らす手と手と
草原に
太陽が一つ増え二つ増え
枯れる手と手と、また武器を持たぬ手と手と手 ....
私は泣いてはいけない
もうすぐにこの押し込められた手首は星になるのだから
言葉にならずとも指先に溢れたその
きれいなものを並べたというならば
この奥底に沈んだ藍色の呼吸は何に例えればいいの ....
つんざくような光と
足元で跳ねた、空き缶
そして
それを蹴飛ばす右足に
どこまでも閉鎖された、素肌の話
黒板の隅の方
珍しい雲の落書き
カーテンのたな ....
こんなに寒い日は君との距離を痛感する
ほんの数センチの立ち位置から生ずる隙間が遠すぎて
言葉を失う前に何かできる事はないかと
必死に君の目をみてそっと近づいたら
君の体温はむしろ少し痛くて ....
奇数行:奥主 榮
偶数行:萌木 碧水
ふたを おいては
くつくつくつ くつくつくつ
ぐつぐつとした空気を
くつくつくつ ....
今日から生まれ変わった と。
これで心機一転 と。
誰にも見られないで済む と。
なんでも書きたい放題さ なんて。
い ....
羊が頭の中で時計のねじを巻いている
ドアをノックすると
卵の殻製だったので
割れて白身が溢れた
空気を舐めると舌にからみついてくる
空気の輪郭 ....
{引用=
人間には
なあ〜んにも
わかっていない
赤が赤であることも
赤とは何であるかも
自分が何もわかっていないことも
何がわかっているのかも
....
まぼろしのような毎日が辛い
家族ごっこ、友達ごっこ、恋人ごっこ
楽になりたい、
思う度に絶望する
私は一生、変われない
うつむいて歩く
笑顔の奥は、無表情
私はずっとこのままだ
....
ぼくの部屋が
放課後の基地でした。
屋根裏部屋みたいになっていて
そこで
よく自分の声を録って
友達に聞かせていました。
毎日布団をベランダで
干していました。
ぼくはいつも
おねし ....
夕日はぼくの月だから
きのう月がうつくしくて
夕日のこと考えてしまってた
月がさんさんと照っていて
それは夕日みたいで
きのう夜はとても満月だった
夕日のこと想って ....
夢を見ている
あたしは綺麗で
まるで勇者みたいなお姫様
幻想的な世界に立ち尽くす
一人ぼっちで
傍らには 手懐けた獣達
愛らしさなんて欠片もない
獰猛な爪牙をちらつかせ
....
音が無いのならば創ればよかろうと
できた文字を束ねて音を組み立てた
私は音に勝つのだ
熱さえも生まれるほどの熱意をもって
ひびけ ひびけ 私の文字よ
りんと 鳴った ぐわわわわわ ....
知っているか?
君たちは死ぬために
生まれてきたんだ
だからね
死ぬ
その時までは
休み時間なんだ
だからね
仕事が始まるまで
....
「時」へ刻まれている
自虐的によごした
regretの
シルエットが
「空」は汚されている
トルソの肌にしみこんだ
にびいろの
イマージュで
「死」の呪 ....
月が大きく自己主張した夜
私の家出はまた延期される
わかっているのだもの
どこへもゆきたくはないと
見知らぬ男の両の足の間に置かれ
身動きとれない それが
子守だと知ったのは母の笑い話 ....
踏みしめる音が心地よいから
麦を踏んでいるわけではない
やがて来る冬を越して春を迎えるために
僕らは強くならなければと
強がっている
強がることでしかゆるされないと思い込んで
差し ....
その人は穏やかに時間を過す。
あたしの持つそれとは全く違う過し方をする。
今日が何日で、何曜日かも関係ない生き方をしてる。
今日が何日で、何日が勝負日で、とか
何時に会 ....
プレチピテヴォリッシメヴォルメンテ?
いいや、急ぎはしない
ただ
歩き続けるだけ
だが峠の茶屋の親父は
ウラル・アルタイ語賊の密偵だった
本性をあらわして
文末の妙技は鋭い鈍器のよう ....
海面にゆれる
ずっと上空
どんな世界なのか
知らないけど
太陽とやらが眩しくて
ぶくぶくぶくぶく
信号を送り続けた
返事はまだこない
産卵を終え
返事はきてないけど
い ....
白壁の結露が乾く前に
一足先に階段を駆け降りて
鏡の曇りが晴れるよりも早く
下駄箱から逃げ出した
必要なものが少なくなってしまい
机に描かれた落書きもどことなく素っ気ない
悴んでばかり ....
話を聞かずに、
女は紙飛行機を折っている。
無垢な翼だと今は思う
針路はどこへ向かっているのか知らない。
風はその都度
手のひらをかえすもの
冬の空は形容詞を求めない。なのに、
....
ぎゅうぎゅうに凝り固まった脳みそのなかに
気泡が浮かんでくる
ぷかり、ずきん
ぷかり、ずきん
ため息
左の耳が聞こえない
中耳炎の海なかに
気泡が浮かんでくる
ごぽり、 ....
産んでくれて ありがとう
絶望と悲しみの淵で
私もろとも沈まないでくれて
ありがとう
あなたのお陰で
今 私は生きています
生きていると
哀しいこと辛いことが多々あるけれど
生 ....
あなたの首をしめたこの手で、
わたしは風をさわり、水をぬらし、宇宙をのぞむ
コンピューターウイルスに毒されたプログラムのように
なにもかんがえないで、ただ、ぼうっとする日々が
つづく、えいえん ....
お母さんと僕との間で
両手を広げて
アッキーは歩いている
飛び出してしまいそうな
力を漲らせたまま
手を振りきって
走り出したアッキーが
砂利に足を取られて転んだとき
僕は「だいじょう ....
静かに息を整え
肩の力を抜いて
見るヒマも無かった景色に瞳(メ)を留め
足を止めていれば
もう思い出の中の一コマにすぎないと思っていた
そんな季節のように
手す ....
3498 3499 3500 3501 3502 3503 3504 3505 3506 3507 3508 3509 3510 3511 3512 3513 3514 3515 3516 3517 3518 3519 3520 3521 3522 3523 3524 3525 3526 3527 3528 3529 3530 3531 3532 3533 3534 3535 3536 3537 3538
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
7.3sec.