雨がガラスに寄り添って
打ち明け話しているような

ひとりの私は指先で
つっとなぞってゆきました

地面をおおう水溜まりが
あまりに暗くみえたので
身をひるがえして逃げました
溺れぬ ....
しりしりと頬に 君からはぐれた氷の埃
ざわめいていたフレーデルが口を噤む
その間を抜け 濃紺の蜜に深く溺れる

針葉樹が冷淡に 自らを槍と仕立てる
芳醇にもたげようとする果実が 授業が始まる ....
こうやって真っ白な入道雲を見つめながら無人駅のホームで涼風にあたっていると
私は永久にこの季節の住人で
それ以外は旅しているだけなんではないかと思う、昼下がり


何もかも果てなく親 ....
 ある先生がある人に言ってた
 誰も言わんこったろうが
 それじゃあんたの
 ためんなんねえからと

 あんたは障害者を生きちゃってる
 それじゃ本当に
 生きてることにならない

 ....
車輪を空転させ
巻き上がった金色の砂埃の中で彼は踊るが
石に躓き足首を捻挫する

家でじっとする
永遠に陽のあたる家
しかし彼は照らされたくはないので
びっこをひきながら外へ出る
彼は ....
人がいる
そこにいる
しみじみ
しっとり
生きている

人がいる
今をいる
柔らかな光が
あまたを
包む





初出 FPOEM 2000.01.26
改訂
 ....
時計の円周を2秒で6度分進むかのような時間の流れの中で
水平線が白輝しているね
だとか
 
海水は同じように岸へと波を打っているのではなくて
 ....
あたらしい
灰色海の貝をさがしてたら
天使をみたよ 濡れた砂の手で
子どもの頃にだって、
こんなことはあったのかもしれない
忘れてしまっても
白い貝殻だけが残されたり

アザラシの ....
そうだね私はちょっとなんでも受け入れすぎるのかもしれないね。良いことでも悪いことでも私はなんでも拒絶することなく受け入れてきて、それがよいことなんだと思っていたよ。でももしかしてそうじゃないのかな。私 ....  砂の楼閣。白昼夢の続き。暗黒巫女の暗黒舞踊、白い窓、白い景色、白い歌。

 遠くの水溜り、赤い空、滲む夕焼、曇った片目と光。海。空。掲げた腕と祈。

 近く、歌う鳥。消えた。光った、あの星の ....
ありふれた夏の光がさえぎられて漂ってこない室内では、鼻をいくら大きく開いても何の匂いもかぎとれはしない。粉のような匂い。二種類の暗示。

一つ目の鍵を右手で持ったまま帰ってこなかった人がいたが僕は ....
あしたの気まぐれ雪人形
雪がふっても
雪がとけても
あしたの気まぐれ雪人形

いっしゅんだけの男と女
無償の愛には
心中の制裁を
いっしゅんだけの男と女

命のリミッター外します
 ....
散乱した部屋の中で
テーブルは孤島と化す。
一体どうしたものか?
無傷のまま空き瓶に貯めこまれていた
コインを眺めながら男は考える。
数年後、交通事故に巻き込まれ
ストレッチャーで運ばれて ....
この空の思いは
戻らされていくような この思いの抱かされた
思いに
ああでも旅の続く道に ああ思いは そして 空虚として
それをただ考えさせられて 僕の旅の中では
大きくなった夢だろう
わたしのあなたは

あなたではないかもしれないけれど、

けれど、いい
1.
泣かない 泣かない NaNaちゃん
泣かない 泣かない NaNaちゃん
NaNaちゃん NaNaちゃん
泣かない 泣かない NaNaちゃん

悲しいときには いつも
空を見上げて  ....
石を並べていく
川を越え
空を越え
虹の橋を渡る
あなたがいた場所まで
石は並んでいく
あなたがいない場所で
今日もまた
体を成し遂げている
明日もまた
同じ数の
石 ....
こぼれたミルクは飾りボタンの溝を泳いで
くるくると光を跳ね返していた
いつまでたっても混ざり合うことはなく
胸を埋めるような匂いが辺りに漂い
大気ばかりが乳白色に濁っていた


窓の向こ ....
哀しい知らせを聞くたびに 
世を去る友は、また一つ 
残された地上から僕の見上げた 
夜空に灯る
大事な、大事な、星になる 

そうして僕は 
風の姿で吹き渡る  
彼等のうたと重なっ ....
指のさき
雪がひとひら、消えました

わたしの熱を、あら熱を
かくまうように
消えました

うなずくべきことなど
何もないけれど、
わたしは確かに
うなずきました

す ....
一匹狼
という言葉があるくらいだから
本来、狼は
社会性の高い動物だったのだろう

絶滅しちゃったけどね

詩人はどうだろう
一匹詩人という言葉はないね

自分はひとりの詩人である ....
駅のホームは

どうしてこうも美しい


パレットのように

混沌とした感情を

無機質な鉄の塊が連れ去っていく


流れる景色に思い出を溶かしながら

新たな始まりに胸が ....
アヒル顔の男が道端で鳩を貪り食っている
雨が少し降ってバスが男を消した
蓮根を持ったおばさんが「アバンギャルド」と呟いて横断歩道を歩いていく
空はもう黒
海のように黒
日光浴をしていた男の腹 ....
{引用=

切り込みに・


わたしは用意ができてない
思いつきで・さあ、切り込みに


わたしはいつも舌がたりないので、あなたの嘘をまるのみできずにいるのです。
コーヒーが乾 ....
今日も…
朝が来て目覚め、
昨日と同じ時が刻まれていくと〜
信じている自分がいる。

そんな自分がいることさえわからない〜

普段の日常の中の、
普段の自分がいる。

普段 ....
神様 あんた いたんだね
てっきりいないと思ってた
苦しいことばっかりだから
てっきりあたしは神様に
愛されてないって恨んでた

神様 あんた いたんだね
こんな最後の最後に ....
淀んだ生地を鋏で裁てば その隙間からあの夏が洩れてくる
翡翠色のトンボが 嫋やかに低空飛行したら
日焼けした手で 無邪気な表情でつかまえる

でも 冷たい水の辺でしか 生きられない
人もまた ....
新しい駅ができたり
引越ししたりして通らなくなった道
そんな道の道端に咲いていた花々を
覚えている

ひとんちの玄関先のプランターのシラン
マリゴールド、勿忘草
線路わき法面斜面のカリン ....
雨の日のアメリア
ザラメ細工の薔薇は
きれいに溶けてなくなりました

Euglena、みどり、夕暮れ
アボガドもアボカドもワニナシも
わさび醤油でいただきます

スルーするルールなんて ....
なにかを恐れ
なにかを待っている私の
目の前になにかが
やってきたとするなら
静かに受け入れることが
できると思えない 今は

まわりくどく
考える私には
寄り添ってくれる
言葉が ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
雨の虜朧月410/1/7 21:25
モランヤ杠いうれ110/1/7 17:21
あかいつき靜ト7*10/1/7 16:32
先生藪木二郎110/1/7 16:11
AB6*10/1/7 15:34
てのひら鵜飼千代子8*10/1/7 15:12
白輝4*10/1/7 15:06
「天使の島」月乃助10*10/1/7 8:11
なまけものめuwyeda110/1/7 2:51
#白昼[group]岡崎師210/1/7 2:39
ずいぶんと忘れてしまっていた室内真島正人010/1/7 2:09
雪人形吉岡ペペロ410/1/7 1:39
夜逃げプテラノドン310/1/7 1:33
砂漠番田 010/1/7 1:22
わたしのあなた殿上 童5*10/1/7 0:26
【歌詞】NaNaちゃんの子守り歌大村 浩一5*10/1/7 0:00
こいあお小川 葉310/1/6 23:24
白く濁った世界あ。16*10/1/6 23:23
星々ノ声 服部 剛310/1/6 23:15
ロスト千波 一也21*10/1/6 22:43
一匹詩人小池房枝310/1/6 22:22
HOME海 猫410/1/6 22:16
冬篭りアキヨシ310/1/6 22:01
逃走劇ogawa ...110/1/6 21:55
日常への感謝籠球太郎110/1/6 21:21
狂喜乱舞朧月310/1/6 21:10
ムカシトンボ風恋誦110/1/6 20:54
躑躅之辻海里2*10/1/6 20:24
詩チャンネル2*10/1/6 20:23
つらら朧月210/1/6 19:54

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