今まで歩いて来た道の途中に
弱くなってきた自分がいる
山を越えてしまえば忘れてしまうはずなのに
心の中に悔いが積もり積もってしまい
泣けてくるのはなぜだろう。



音はしないが空気の ....
 
 
 
 
 
  空に浮かぶ
 
  白い雲たちは
 
 
 
  地上の山に
 
  ぶつかる
 
  風の抜け殻
 
 
 
 
 
 
  雲は ....
肉に噛みつく
糸になり分裂する筋肉
絡め取る舌が捲るあからさまの白い現
尚も残る塩味の皮脂が依存症を掻き立てる

進め、進め、白い刃
開く、開く、咽喉のブラックホール

カチンと何かに ....
あんたの指だったらいつでもオッケーなの、とねえちゃんは言う
だってアタシは処女なんだから、あんたの事しか考えてないよ
他の男なんか全然良くないんだけど、借金は返さないとね
だからアタシを慰めて、 ....
またひとつ
誰かがクシャミをする

ハナからハナへ
クラクラするよな黄色い粒子
シカイもシコウもむず痒く霞んで
オン着せがましいIgE抗体

もうひとつ
誰かがクシャミをする
 ....
{引用=




深まる夕闇の中で
水底まで透きとおった
滑らかな黒の湖水に
斜めにさし通した櫂から
膨らむ波紋 滴る雫が
清澄の音階に流れつづけ・・

静かに進む二人きりの小 ....
地下鉄
議題
青椒肉絲
山羊


便宜
陳謝
吊れ
無音

z
その一瞬,細胞は淡くぽたぽたとした音をたてる
途端,宇宙は消滅する
そうして,

いつも通り
なんのまえぶれもなく,わたしはぬるくなったお風呂に入る
誰かの唾液みたいにべたべたしてて,
 ....
心はいつも溢れる洪水の岸にあるけれど
この身は独りモロッコの砂丘にある。

鳥が落とした棒切れを拾い上げ
星形の砂漠に
蜘蛛と猿の地上絵を描く。

砂紋を横切るように
てんてんと残 ....
冬の欠片を舐めながら
消え去ってゆく一羽の鴉
数秒前までやつの止まり木だった
徹底的に錆びついた三輪車は
生まれる場所を間違えた珊瑚のように見えた
いびつに変化 ....
布越しに
同じように薄い板を鳴らす音がする

けして相容れぬ同じ背徳の音

そう、眠れないね

私は声無く言う
しかしながら
答えは、無い

もしかすれば
あれは小さなボタンで ....
光のカーテン開いて きらめく闇を後ろに受け

不動の窓は開かれるおぼろげな昨日に日差し注いで

昨日までの自分に笑顔で出逢う

朝凪に魅せられる広がる海 見つめていたら

自分の小 ....
流し台の蛇口をひねると
背後で洗面所の蛇口が きぃん、と鳴る
どこかの管がおかしい


検診の結果を貰いたくないまま一ヶ月経ち咳は出なくなったが、
肋骨の内側で時々
何かがはさまった ....
待ち人来ぬ。

いや
待ち人は私か。



外で叫んでる

“皆、嘘つきなんだよ”って



知るか阿呆。


嘘つきかどうかは
自分で決める。



 ....
きみと浮気したいとか
もいちどキスしたいとか
そんなんじゃない

そんなんじゃない

ねぇ

ただ
忘れてほしくない
ただただ
おもいだしてほしいんです
朝みた空が
あまりにも白かったから
空を突き抜けて太陽を殴りにゆきたかった
気持ちよく生きてこうって決めた朝なのに
なんでこんな灰色の空なのか腹がたったから

ぱらついてきた雨に どうにで ....
漆黒の闇を
手探りで進むように
もがき苦しむきみを見ることさえ
もう
今のぼくには堪えがたい苦痛なのだ


きみは
ぼくの気持ちなんてお構いなしに
ぼくのまわりに現れては
その ....
柔らかな日射しに包まれて
梅のほんのりと香る今日の良き日に
鳥となる準備は整った
目まぐるしい日常の中に
留まることを許してもらえない代わりに
整理整頓を行うための箱を貰ってきた
捨てるべ ....
朽ち果てた誰も訪れる者もいない廃園
寂れた石畳の道をひとり歩く
色褪せた花壇には花一輪すら咲いてはおらず
春を謳歌していた面影はどこにもなかった

かつてこの花園で一輪の花を摘んだことがあっ ....
{ルビ辛夷=コブシ}の白い花が
ほころんでいました
図書館の前の小さな広場に
冬の終わりを 告げるように

けしてそれは、桜のように
春の訪れのあでやかさなどでなく、
可憐な細い花弁 ....
長いエスカレーターのようにため息は
いつか僕の心をデッドエンドに運ぶ
ためらいはいくつもの線を残して
流れを断ち切ろうとしては断念する

かなしみとすれ違う朝
クリーム色の靄のなかでバスを ....
擬音ばかりの君の言葉は

私には理解不能だ

曖昧に認めて

適当に仄めかして

私は水の中

ねぇ ダーリン

ハッキリして欲しいのよ

海と空の境目のように

似て ....
 
 
はじめて
海水浴に行った

遠浅の海を
沖に向かって泳いだ

ふりかえると
父と母と妹が
あんなにも遠い

あわてて岸にもどった
かき氷をを食べて
みんな
家に帰 ....
{引用=
冷たいコールタールに沈んで
薄い唇を堅く閉ざせば
沈黙が真実さえも無に返して
上辺を撫でる風には奪うことができない
追憶の時間を抱き締めている

強張らせた体が化石になって
 ....
1

彼は血の繋がりもなく
知った人間もいない街で
自由のため自分の目を潰した

彼は爆弾を解体しようとした
周りには誰もいない場所で

彼女は着たくない服を着て
満たされるため骨 ....
母の手帳をめくっては
白いページに引かれた座標を見つめる
そこにある数字を
眺めている日曜日に

染み付いた家族を
過去として忘れ
移ろいゆく春に
薔薇のわきたつ香りをかいでいる

 ....
目黒駅から押し出されると
長い坂道を下り 目黒川を渡った
チケットの半券を握りしめた 僕は
汗まみれで 一言も口にしない花粉症だった

桜が咲くにはまだ 冷たすぎる
緑色の水面に チケット ....
春の水っぽい匂いがユキオにはなんだか他人事のようだった
グシャグシャにつぶされた空き缶が朝の風に音を立てた
ユキオはそれを視界に入れないようにして会社へと急いだ

いつもより会社の朝はそわそわ ....
きのうの満月を空に探すのを忘れていた

期末が三月なので売上のサキヨミとその検証、P/Lのシミュレーションなどでこんな時間になっていた
クルマから出ると春の夜の匂いがした
涼やかな水っぽい匂い ....
ちゅんちゅんと
すずめたち
軽やかになったすずめたち
さえずっている
ちーちーぱっぱのちーぱーちーへようこそ

花びらと花びらの
ソル イ ソンブラ
プル アール パタ は
花と葉っ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
しんどう……とある蛙5*10/3/3 21:54
【 雲の傘 】豊嶋祐匠9*10/3/3 21:43
『骨を喰らう』あおい満月2*10/3/3 21:40
箏曲:ダニの半透明のボディーを通して見た家賃7万2千円 西日 ...salco110/3/3 21:37
花粉症nonya6*10/3/3 21:14
君のいる風景(4)まどろむ海月6*10/3/3 20:25
貘、または techreOz110/3/3 19:43
唾液[Lie]嘘而110/3/3 19:34
チェビ砂丘楽恵1010/3/3 19:12
錆びた三輪車は深いよどみの中へ走るホロウ・シカ...1*10/3/3 18:31
白の部屋神門みふい310/3/3 18:23
光のカーテン☆くるみ☆110/3/3 17:18
ダルマ探査スリーピィ・...110/3/3 16:02
仮名さんユダ010/3/3 15:55
片想いこころゆくま...3*10/3/3 14:21
大きな虹朧月510/3/3 13:41
復活祭寒雪110/3/3 11:16
卒業讃歌中原 那由多9*10/3/3 9:32
廃園未有花11*10/3/3 9:06
辛夷月乃助13*10/3/3 7:38
かなしみとすれ違う朝瀬崎 虎彦010/3/3 7:28
夜風伽茶010/3/3 1:38
海水浴小川 葉110/3/3 1:35
Babylon高梁サトル9*10/3/3 1:34
生活コウ アキラ0+10/3/3 1:23
予備校生活番田 010/3/3 1:12
いつかの路地010/3/3 1:12
蛇つかいたちの行進吉岡ペペロ410/3/3 0:52
三月の夜510/3/3 0:28
ぽっぷあっぷポピー海里1*10/3/3 0:12

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