奇数行 萌木 碧水
偶数行 奥主 榮
この先を曲がりいる
だらんとぶら下がった
はたとしずまり
くもの し ....
夢や希望も見失い
怒りと憎しみ傷付け合った
その拳には一体何を
握っているのだろう
共に始まり共に終わる
思い出して欲しいことがある
どんなに詰まらないことだって
それが暮ら ....
{引用=
君の指先が触れて、それだけで僕を揺らしてしまう。
君は知らないだろうけど、心の中ではずっと惑ってた。
世界にも君にも飲み込まれたくなくて、ずっともがいてた。
「ねえ、
もう ....
雪が枝からばさりと落ちる頃
山間部のお昼です
除雪車もとまって のどかな風景
年がら年中 年寄りばかりのこの村では
序列通りの決め事と
しわの多さで明日が決まる
子供たちは 真っ赤 ....
時間は繋がっている
ようでいても 実は
繋がってはいない。
ただ
連続して 重なってはいる。
繋がっているのならば
常に未来は予想できるはず。
川に浮かべた笹舟の様に。
でも実際は ....
柔肌の愛らしげな砂
たわむれるわたしは
幼い背中をあずけて
(カモメへの憧れ)
紅潮さは仄か
拙い恋文のようで
胸ポケットで温められている
潮騒が呼んでいます
....
もしもし
あけましておめでとう
お元気ですか
留守電を再生して
聴こえてきた声は懐かしかった
携帯電話越しに冬の吐息がただよう
新しい年のはじまりに
あなたの声はふさわしく、 ....
夕暮れの町を潜る
そこは、綺麗な町
雪を踏む音が響く
電柱の影、重なる少女
烏の親子
頭上から影を降らす
右に立つ案内板の文字
....
未来へつづく愛なんて
ぼくの旅路にはなかったんだ
人生や社会に
なんの影響も及ぼさないところで
ひとの心とあそんでいる
こどもって
どんな大人になりたいんだろう
....
ここは
誰もいない森
人間は
入れない森
人間に
荒らされたくない
静かな森なの
ここには
何年
生きても
大人に
ならない人がいる
そう
ここは
楽園なのだ
....
みのむしが
細い糸を
必死に
上っている
何度も
何度も
上っている
今日は
風が
強く吹いていた
北風が
みのむしに
向かって
吹き付けてくる
くるくる
....
きらきらと
お星様が
光っている
ねぇ
知ってる
流星に
お願いすると
必ず
願いが
かなうんだって
きょうは
何を
お願いしようか
流星に
私は
お願いをし ....
用水路 流れる笹舟を
追い掛けて子ども達が走り出す
大きなランドセル背負って
溢れる程の夢を詰め込んで
♪♪♪〜♪♪〜
横断歩道 青に変わり
ふと浮かんだ小さなメロディ
....
その神様は
ちっとも偉大じゃなく
小柄で、痩せた手足をしていて
けれども表情は生き生きとして
老人の顔をした少年のよう
優しく、時々いたずらっぽく微笑み
白い雲と暖かい日差しとそよ風とチョ ....
今再び王子は蘇る
地獄の釜から這い出てきた
君は空を飛べるんだ
地獄界から人間界に
飛んで戻ってきた
向う所敵なし
理論で全て説明して
神に祈る
改心せよと
ゴミ箱から膿を吐き出 ....
飛んでいきたくなるのは
背中に羽根が生えているから
というわけではないのだけども
無性に遠くへ
誰も知らない土地へ
行ってしまいたくなる気持ちは
目には見えない羽根の存在を
....
Helpという記号
Usという記号
私たちは言葉をまとい
言葉の中で
死ぬ
Stayという記号
Hereという記号
想いは
言葉に置換され
不正確なまま
空へと
放 ....
煙
ため息
待ちのこる
ひとつき
揺らんでゆらりゆらり
二酸化炭素を煙と呼ばない
風に舞う嘘を見ている
風に舞うのは雪だから
僕は嘘をついている
嘘をついているのは僕だから
僕は風に舞っている
風に舞うのは雪だから
僕はもうそこにはいない
肩に白く積も ....
何の為に、僕は在るの?
びびってるよ。恐いの。
今、出来る事なんて
とりあえず「在る」事くらい
必要を求めて
理由を作ろう
名前をつけて
意味をつけて
価値をつけよう
....
先週の土曜日。酔っ払ったTが言った。
「この前俺、女と寝ている時、高校の頃に皆と
錦鯉を盗みに行った事とか思い出したら泣けたわ。」
どちらの方が幸せかはまだ分からない。でも、
今日みた ....
注いだコーラに局所的な星空を見る
それはあてもなく繰り返すミュージックにも似て
永遠であり、一瞬だ
スケールの小さな地球儀に寄り添って
君とぼくで
指切りをして魔法をふりまこう
明日の ....
僕らを白く包んでしまうなら
いっそそのまま
すべてを連れ去っていってください
髪といわず
肌といわず
唇といわず
肉といわず骨といわず
こころも、愛も
届かない ....
優美で気高い花を見つけた
手は届かないけど毎日眺めていたくて
ぼくは足繁く通い観察し続けた
言葉通り変な虫がつかないよう見張っていた
ある日花が東からの風には弱いことを知った
真っすぐな茎が ....
雪雲の上の砂かけ婆ぁ
妖怪だからといって寒かろうに
詩々累々と雪が降ります
日々降り積もる詩の数々は
先々どんな化石になるのでしょう
ラーゲルシュテッテン・インターネット
シエラザ ....
何かであるかもわからなくなってしまった
合図を送る 揺れ動くギターが そこからまた僕の体へと
泥の中だろうと歩いていく
道は思っている この時代の閉塞されゆく思いがあった
閉塞される体のままで ....
冷凍食品としては絶品の麻薬をやろう
警官たちから何本もの腕に食べながら
街へと眺めるこの体 350円とは
消化器官など魚民のビールなんて人間であることを無視している
破格だけれど消化器官も疲れ ....
何からも自由だ
何の束縛もない
こころがかるい
いやしのじかん
正直になれる時
純粋な気持ちで
全てを忘れ去る
心を砕き
魂を砕き
怒りを抑えて
説明をすると
君は答えて言っ ....
いろいろなことを忘れて時間が過ぎる
そうだ、あの時、あの時側にいたのは
ひそかに恋焦がれていたあの人だっただろうか
綿菓子の機械に見惚れていた縁日ではぐれて
それきり会えなくなったあの ....
月光輪は白く
外灯は虹をかがやく
世界は青く
白い道をしめす
道端に手向けられた花は
誰をしめすでもなく語りかけ
僅かな戦慄と蜘蛛の糸のような
儚い残存を与える
あぁ、夜だ
....
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