ぼくが遺書を書く
きみがそれを紙飛行機にして飛ばす
そこかしこに光は降り注ぎ
そこかしこに影をつくっている
紙飛行機が草原に不時着する
文字の無い白い翼のところを
蟻が ....
忘れてた 今日も何も出来ないって考えていて
いつもひとりだと思っていて
たぶん誰かのためにいきたいと考えていて
ひっしでうたうあんたをみて
ひっしではなすあんたを聞いて
今日はな ....
目覚めて闇 朝
まだ夜の明けてない六畳の部屋で
叫びたくなる
何かをしらせたいのではなく
ただ叫びたくなる
背中をつき破って羽化したいんだ
人がひとでなしになるのは
あまりにも世 ....
{引用=
目にするものは、すべて
縮小された世界 ほそい指先に
絡まる色糸の道と煩雑なブロック
意識ばかりが拡散して、
すぐに ほんとうの姿が分からなくなってしまう
この街をあんなにも ....
行き会へる不幸を悼むものあれど
生まれの幸を思うものなし
*
嗚呼
漸く伸ばしたって泥濘みの底の
銀色が三日月の切先なら
それで何に成るわけでもなし
虚の中は暖 ....
それにセピア色を真似た懐かしさが付きまとうのは
彼らの体内をひたすらに過去ばかりが巡っているからだ
未来など入り込む隙もない
彼らは、悲しいことを共有出来ない
悲しみの痛くない場所を知らな ....
お誕生日ですわね
アナタ検索でヒットした
ブログの情報達を手がかりに
あなたがアップしていたお部屋に
今からお伺いしたくなりました
心配はしないでくださいませ
住所を知る必 ....
君と僕はずっと
一緒に育ってきたから
君はいまだ僕のことを
幼い頃の
あの何も知らないバカだと思い込んでいる
10年前は僕もバカだった、君もバカだった
同じぐらいかないいや
君のほうが少 ....
ポプラ並木があった
ポプラ並木は
ポプラ並木でしかない
そのことを
証明しているかのようだった
ポプラ並木があった
根っこのあたりを
無数の蟻が歩いていた
ポプラ並 ....
さびしさは針金のように折れ曲がり息を低くひそめていた、キーボードを叩いてもaやoの母音は狂っているから、わたしたちは正しく夜を装飾できない、室内灯ひとつで照らしだせる安心の内側でねむってい ....
モグラがぼんやりと地中深くをさまよっている。でこぼこになりながらまっすぐに伸びていた。緑色なのはプラスチックなのかもしれない。中には、赤い魚だけが泳いでいた。子供がまた一人、その前へと通り過ぎた。
....
ほんとうはみんなと一緒に遊びたかった、カメラのフィルムをあげるからこっちにおいでよ、何て言っても伝わらないよ、これはえいえんの法則、です、ほんとう、ねえしんじて、くれ、ってあたし何言ってんの泣きそう、 ....
声を拾い集めてみます
盲目の私には広々としすぎる
歩くことさえ困難なこの街で
途方もない結果を残したい
私の耳がぎゅうぎゅう詰めになるほど
たくさんの声を繋いでみたのなら
....
言えないことがある
幸福だと 断言できるわけではないの
話したいことは たくさんあるの
あなたに伝えたい言葉
探して 探して
見つからないまま 最寄り駅で電車を降りる
....
あしたからさくら咲くころまで
毎週ゴルフ場にゆくことになってる
ぜんぶ山んなかのコースだから
毎週自然に会いにゆくようなものだ
これから二ヶ月の山の自然の移ろい
季節とは ....
風邪をひくと
風邪の気持ちがわかる
希望がないのだ
夢を見ることはできても
悪夢ばかり
風邪は子供
もう会えない人が
夢の中にいる
もう会えないとわかってるのに
また ....
つやつやに濡れた黒目にくっきりとわたしの顔が映っていて、わたしは映っているわたしをじっと見る。黒目が黒目だということを忘れて、視線は感じなかった、お前の視線と私の視線が一本の筋のように交差していて金色 ....
暗い暗い帰り道
一人で歩くのは、恐いからあなたの手を握ってもいいですか?
絶望の手
孤独の手
さあ、一緒に帰りましょう
寒い寒い帰り道
一人で歩くのは、寂しいから
あなたと一緒に歩い ....
モザイク
ボクと君のたった一つの出逢い
甘いものが好きなボクと苦いものが好きな君の
小さな大喧嘩
都会の真ん中の小さな看板の喫茶店の店主は
甘苦いマンゴージュースを僕らの間に差し ....
いつからがいつまででいつもなの
普通に生き物が生きている時間
隣人はそろりとひそみ
悲しくなどないないと
はじけてしまう
つるりと 空が転んだ
雪と雪と雪 こんにちは
君の心の中の桜咲け
その心いっぱいにあるつぼみよ開け
寒い冬がもうすぐ終わる
春は来る
君の心の桜咲くとき
その希望と夢はもうすでにつかんだ
君はいっぱいの ....
あの坂を登ったら すぐそこ
鈍色の 動物園
誰もいない動物園
ライオンの檻の上
カラスが鳴く
もう冬がくる
風が吹く
アシカが鼻先をあげた
ああ 鐘が鳴る
誰もい ....
今日と明日を隔てる
月明かりの海峡
私は明日と言う名の向こう岸へ
小さな渡し舟に乗って
たどり着こうとしている
波任せの幸せな舟の旅
舟べりを叩く波の音が
たっぷんタップンと
耳も ....
{引用=
重いドアをから入ってきた日差しが、また去ってゆく
追い掛けてもだめ
太陽はおまえのものだけではないから
悲しげね
寂しげね
だから言ったでしょう
おまえは野の兎を捕まえるように ....
人は二酸化炭素の食べ方を知らない
円卓に白い皿をならべ
手に銀のフォークとナイフをもち
皿のうえの二酸化炭素をまえに人々はとまどう
いたずらに皿のうえでナイフがおどり
むなしくフォークが ....
いやになっちゃうわ
恋人と別れた後の帰宅途中
立ち寄ったブックストアで買い漁る
ファッション雑誌と少女漫画
恋占いの本だけ
あいだで隠すようにして
花が咲き散らばる
そんな一面な ....
子犬が母犬にじゃれる様子が
かわいいというあなたをみる私
あなたという母親を見る娘の目で
あなたが私を生んだことは確かですが
私は私の意志で生まれたんですと
いう機会はない
あなた ....
まぶたを閉じると異世界でしたので、
わたしはかんがえました
まっくらな空気のなかに
小さな街灯がひとつ、ありました
遠くにみえる微かなひかりは
観覧車でした
むこうに人影があり ....
繰り返してるのは
変える勇気が無いから
毎日繰り返しては
愚痴を吐く
繰り返してるのは
変わる自信が無いから
毎日考えては
涙が落ちる
流されて
転がって、転がって
大海 ....
例えば つゆと消えゆくものならば
呪いの一つも残しましょうか
いつかは消える 痣のよう
二度とは消えぬ 傷のよう
貴方に刻んで差し上げましょう
遠慮なんぞはいりません
....
3490 3491 3492 3493 3494 3495 3496 3497 3498 3499 3500 3501 3502 3503 3504 3505 3506 3507 3508 3509 3510 3511 3512 3513 3514 3515 3516 3517 3518 3519 3520 3521 3522 3523 3524 3525 3526 3527 3528 3529 3530
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
7.02sec.