ホトトギス
片羽残した
肘から
落とした
それを
みていた
はじめ
うそのようにあかく
おわり
くろのようにあかく
ほうけて
ゆーひ
きゃらら
アミダクジ
選ばれちゃった貴方にね
地球バクハのスイッチを
無期限・無利息
見返りいらずで貸してあげよう
即座にスイッチ入れるも良
完全保存するのも良
売り払ってしまうも良
貴 ....
私は夢の中に居る
私は夢の中に居る
私は夢の中に居る
私は見知らぬ男に抱かれている
素晴らしい骨格と体格の男
妖艶な薬指を持つ美しい男
シーツの上で男を見上げ
私は名前を呼ぶ、叫ぶ
....
ちいさな雨が降るね
音のない模様を
フロントガラスが濡れている
それはなんの痕だろうね
形のない法則を
夕方の匂いがこぼれている
きみは夕餉に消えてゆく
....
列車らしきものが
ホームに入る
ドアらしきものが開き
人らしきものが
一人ずつ順番に乗る
定刻が訪れ
笛らしきものが鳴り響き
ゆっくり速度を上げながら
線路らしきものの上を ....
鏡に映る、私という人にはすでに
数十億年のいのちの記憶があり
数え切れない先祖達の声があり
鏡に映る、私という人にはすでに
宇宙の初めの爆発と
宇宙の終りの暗闇が
今も密か ....
アボット投手の放った一球が俺の意識を撹拌して
名古屋城や姫路城にした
俺は城持ちだけど貧乏で
今日も鉄屑を集めては
太平洋戦争に備えて居る
竹槍を持てばアメリカに勝てると教育されて来たので有 ....
夕陽の(目)が覗いている
冬の桜の樹の
曲がった枝の、隙間から。
張り巡らされた根の、喰い込んだ
芝生の周囲に
誰が蒔いていったのか
白い御飯粒を啄ばむ
雀等が、音符に ....
ぽたり、と落ちたものは
わたしが今まで見たこともない
綺麗な泪だった
あの人の
目から
目じり
そして頬を伝って
顎を滑るように流れて
わたしの掌に
ぽたり、と落ちた
まる ....
鼻の曲がった顔や
頭から花の咲いた顔や
横並びに展示された様々な顔達は
新時代のモヤイ像
小さいギャラリーにふらりと
立ち寄った僕を、和ませる
{ルビ硝子=ガラス}の石の ....
暗いことばっか言ってるから
お前は暗いんだって
あんたは言うけど
それならなんであんたは
さみしがってんの?
日の当たらない場所を陣取って
背中丸めてうじうじしてる
思うだけでう ....
あなたの筋肉の
そのひとつひとつと
それらの集合体としての成り立ちを
愛し
愛して
まったく貴女は
貴女というひとは
男の
夢の
何たるかを
わかっていないのだ
だからいつ ....
左肩を左壁に押しつけて
くたばってしまえ
打ち寄せて来いと
うたいつづけているのだ
左肩の血で壁に絵を
描いているのだ
猫のように餅のように
鳴いているのだ
....
誰も連れていってはくれない
共に歩いてもひとりになる
着く場所は
無いほどに遠い
てまりうた 狭窄
てまりうた 混濁
虹に刺され
四散する曇
花 ....
ぼくらはリレーする
きれいごと
というバトンを継いで
ゴールのないトラックを
ぼくらはリレーする
ぼくらは時間に負けてゆく
バトンには実体がなくなってゆく
....
暖かい国の女が
危ない刃物を研いでいる
背丈ほどの菱形を
地べたに置いた砥石に擦り付けている
磨き上げた刃物を
壁に立て掛けて
一メートル半離れて眺める
蛇のような模様
背中を照ら ....
疲れすぎると
悲観的になってしまう。
全てが良い方向へ向かっている
心配する事はない。
頑張れペポ!
とつぶやいてみる。
神様!助けてと言っても
助けてはくれない。
自らを助く ....
蒼々とした、その
果てしない眺めを
首を長くして
首を痛めても
濁りの混ざった瞳には
どれだけ経っても
待ち焦がれたものだろう
息詰まる部屋では
窓硝子は思ったより透明 ....
どろどろになったり
ぐしゃぐしゃになったりすれば
いいんじゃないかな
甘ったれたキモチにピリオドうちたい
それって 死ぬことじゃないよ
それって あきらめることじゃないよ
なにも言わな ....
砂時計の砂が落ちていく
のをあなたは見つめている
すべての砂が落ちてしまうと
黙って逆さまにする
一日がその果てしない繰り返し
あなたにとって時間の単位とは
どこまでも続く ....
ドは
「もうどうでもいいんだけどねえ、実際。」のド
レは
レンホウ昔オッパイに泡つけてたのレ
ミは
ミョウガのミョ
ファは
ファッキンプレジデント!のファ
そ〜こはダメ ....
辿り着かなければならないところがある
険しい道だけど
辿り着かなければならないところがある
人を待たせている
幾つもの岩山を登り
幾つもの深い谷を渡って
....
わたしは
水色のコートをまとう
これは あなた
ぼくは きみの毛布
....
手にしたその強大な力にも あなたは霞まなかった
宝石は輝きを失うことなく 銀河の中心の玉座であり続けた
あなたは折れない樹木 私たちの天幕
あなたの園で雌鹿は戯れ あなたの草を食むけれど
....
誰のために
揺れる夜に
囁く
呼応している
思いたいのは
夜があまりにも深く
草木にすら見届けられることのない
場所に
いる
....
ゆっくり ゆっくり
東の空から姿を現した太陽が
水平線を温めていく
海はやがて青さを取り戻し
乾ききらない朝露を風がさらっていった
---
海鳥が鳴いている
合図と呼び声の 両の ....
受精を告げる鳥が啼かなくなったとき、朝が訪れなくなった。近いうちに頭が痛くなるだろう。血管が拡がって炎症が起こり、締めつける。腸がび爛するほどに募る思いでも受け入れてもらえないものは受け入れてもらえな ....
からん、と通る 落ちる
瓶の口の正円 艶やかな曲線の裸体を抜けて
からん、と{ルビ生=な}る
手足の生えた魂のような両手をひろげて
隙間なく横たわる 底
から見える瓶の口の正円
の正体は ....
連続するシグナルが流れ込み
激しく流れ込み
とりとめのない水圧に
胸を押される
匂いのない夕暮れが満ち
眼球の裏側に満ち
屹立する剥製のように
赤光を反射させる
{引用=
僕 ....
茶をのみて
戸外に目をむけ
茶をのむ
ずーとそうしていた
何もせぬ老人
であった私
冬枯れの庭の
しおれた花を見て
豊かな色であった
このささやかな花園の ....
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