あさがきても
似合わない季節を着て
わらっているのはもうたくさん
かえりみちでは
泣いてもいいし
泣かなくてもいい
唄ってもいいし
唄わなくてもいい
ただもうわらわなくてもいい ....
僕は出て行く
住み慣れた街から
ボロい列車に飛び乗って
流れる窓を見ながら
僕は
みんなの顔を
思い起こしていた
励ましの言葉と
見せかけの笑顔
僕は気付 ....
強風をなくした愛情なのだ
震えの棒を振るい指揮する人
言葉を持つ僕の、と考える
口で憎しみの指を拭く
憤怒し海辺を手にする黒の
夕暮れに寂しい橋を走ろう、
宇宙だ、空を帰り
青い寄り ....
海は何としてでもあろうと
会社の中に吹かれて僕ではなくなった
僕ではないのだと知る 詩は
言葉ではない 僕で心を消して
青に しかし ただ走った
日曜日の茂みは 君が消えていく波のない
詩 ....
通りのつむじ風
吹き抜けて
枯葉が舞う
昨日見た猫は妊娠していた
警戒を強め
その目には生きる意思と
か細さがあった
春がやって来る
暖かくなる
桜が咲く
居場所の再確認
....
目を伏せたりしないで
じっと見つめて
声をかけたりしないで
ただ耳を済ませて
水底にきっとそれは
クレオソートのように孤独に
濁ったり輝いたり結晶して
誰の目にも触れることがない
....
だからできひんねん
叩き割った あなたがコップを
砕けて飛んだ
コップは粉々になり
私の目から ほとばしるそれも液体
血なんかみたくない
のに どうして
わかっていながら ....
春を待つ誰もの浮かれた気温の中
鉛のような重さを持って鎮座していた
深い霧の奥から一点だけを見詰める眼差し
臆病な羊たちのそれとは違う
狼の口元に漂う吐息を纏った鋭利な眼光
まるでそこだ ....
私 あなたに好かれたくて
あなたに好かれたくて
でも
私は私の疑問符を
飲み込めなかったの
どんな風に
みっともなくうつっても
私 私でしかいられなくて
あなたを求める手を
....
軟らかな自転車に乗って階段を下りる
ハンドルが人の手みたいに生温かく汗ばんでいる
階段の下には民家と民家に挟まるような形で
小さくて細い劇場がある
切符売場で数枚の硬貨を出すと係の ....
23時。
さてと、と男は義手を宇宙に伸ばす
するすると、それは暗黒へと伸びて行く無限梯子
スコッチのグラスを置いて、バケツをかぶると
穴だらけのおんぼろアポロで出発だ
ずっと宇宙とコンタクト ....
言い出しかけてる僕らはずっと光のような錠剤
たたずんで立ち止まってただ休んで
向こう岸駆けてるちいさな曇りのような困惑
あくびして背伸びして放りだして
すぐにそうやって今日もなんだかあ ....
あれは昨夜
金色(こんじき)の鷹が
喰い散らした羊の群れだ
俺は見ていた
奴がゆっくりと西へ渡ってゆくのを
樹頂でトラフズクが野ネズミをほふりつ、はやし立てる ....
後からわかる優しさって、すこし心がいたくなる
卒業式の日 先生は言った。
『何から卒業するのか、よく考えろ』
卒業?
何かに依存している状態から脱け出すこと?
私は何に依存していたかしら。
思い出の中をさがし ....
さあ でかけようぜ 狩りに
黒鉛のナイフを左手に
舌先の罠を仕掛けに
いつもの通い路は未だ暗いが
彼方で獲物の
かなしい誘惑の声が響く
さあ でかけようぜ 狩りに
えさは厳冬の風に晒 ....
聞いたところによると僕が目指しているものは
あっちのほうで
こっちのほうには用がなかったみたいです。
でも寄り道してみるのは
なぜかなと。
決してわからないところが魅力。
理解でき ....
僕は逃げてしまったので
あわせる顔がないと
いいながらも
腹を切らないのは、
物理的に無理だから
方程式がどうこういうりゆうで
Fが云々と
Fが力だと習った物理で
いつも寝てたけど ....
「フッ…悔しいが、どうやら勝負あったようだな…」
「貴様はよく戦った。手向けだ、言い残す事あらば聞いてやろう」
「ならば…………永遠にキミを愛してるんだぞっ☆」
「なにっ?」
....
ちゃぷ ちゃぷ ちゃっぷん
水まくら
昭和ロマンの{ルビ色形=いろかたち}
今に伝える
水まくら
ベンガラ色の胴体に
銀色ネクタイ首に締め
お腹の水を堰き止めて
口をへの ....
燃え尽きる?
この私が?
まさか
旅人達は 言うだろう
疲れた と
父親達は 言うだろう
困った と
学生達は 言うだろう
面倒くさい と
私は言わな ....
トイレの中を
赤い鳥が
泳いでいる
すっかり
無駄になったものは
なんて
きれい
捨て去ってしまう
ぜんぶ
胸ぐらを
つかんだ
手の硬さ
殴ろうと
思って
会った相手を
....
君を
拒むことも
許し切ることも
ない
狭いような広いような
こんな
足の間に
託された私たちの
みらい
密やかに
繰り返される
わずかな
暴力で
からだより
こころが ....
僕の大切なアダルトビデオコレクション 大船駅前ビルの地下で買った秘密のコレクション とっても大事にしてたのに ある日嫁さんに見つかった どうしよう どうしよう 押し入れの奥深く温めておい ....
もぐっていたのに起こされて
携帯電話の音でした
向こう側からきこえてる
終わりの知らせの音でした
冬きたりなば
春です 春 が来ました
花です 花 が咲きました
夢の中で溺れてい ....
綿密に設定、計算されています
発する言葉すべて感情などこもっていません
ですが、
涙だって流します
笑顔だってつくります
ただひとつ、
孤独によわいんです
孤独によわ ....
芽吹いた草がやんわりと
新生をみせるように
わたしもまたやんわりと
あたらしい時を見出そう
わたしがわたしに微笑むことを
忘れることなく歩くとき
祝福はいつも共にある
樹々のさざめき
....
足下に広がる銀河を越えて星屑の彼方へ一直線の稲光
みたいになってしまいたいって思いながら
色んな人達が都庁やエンパイヤステートビルにのぼる
そして分厚いガラスの向うに目を向ける
イマジナリ ....
我が球体は天に擦れ
地延の終わりで灼熱の炎を上げる
地空数メートルをゆく雲は
今見過ごした賞花を手を握る
星の数は海の眩み
白い首はなだらかに老いた
今ここ草原に眠るは
柔 ....
歩く
沈黙したまま
砂に足を取られて
懸命に歩く
背後に人影
振り向くと
たぶん
僕の好きな人が
背を向けて
立ち去ろうとしている
行かないでくれ
でも、
僕はあの人と ....
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