積もった雪に小さな足跡

「犬かなぁ? 猫かなぁ?」

そんなものを見つけると
跡を辿ってみようというのが私の癖

靴に雪がまとわりついて
凍えそうな寒さだけど
とにかく歩いた
 ....
秋の暮れ

庭の林檎 あかあかと

はずかしそうに 色づいて

あなたへの 恋慕のきもち

みちみちて


美味しい美味しい秋の実ふたつ

どちらが先に落ちるでしょう
私が、外があんまりにも寒いので

手のひらにはぁと息をかけさすっていると

無言で私の手を取り自分のポケットへ入れてくれる


そんなあなたがなんだか切ない
     あなたのことを、『愛してる』だけじゃ 


     だめですか?
ナパ・キャットワンチャイじゃないし
シリモンコン・シンワンチャーも違うなあ
ガオグライ・ゲーンノラシンでも
ヨックタイ・シスオーでも
ムアンチャイ・キティカセムでもないなあ

ポンサク ....
僕には飛ぶことが必要だ
足枷を断ち切って
翼を大きく広げて

僕には飛ぶことが幸せだ
大地を蹴って
強く高くまっすぐに飛ぶ

僕には飛ぶことが
飛ぶことが
必要なんだ
僕には翼が ....
シスター、魔女たち

「黒い森を、見知らぬ男と女が逃げています。あれたちは、城下の者ではありません」

月光の影(シルエットだけ)


呪われし王の姿、針の雨嵐吹き荒れる棘丘に現す

 ....
ただいま おかえり
今日は給食おかわりしたよ
そう言いながらニコニコ笑う
愛しい笑顔を抱きしめた

ただいま おかえり
今日はクジラ山に登ったよ
そう言いながらニコニコ笑う
 ....
どうにも背中が重苦しくて

心霊学を生業にする友に

キルリアン写真を撮ってもらった

すると

遠い昔に白い羽だった

左右の肩甲骨の間に

まあるい暗闇が写っていた

 ....
ひとりの遊びが鏡へ沈み
逆さの冬と共に居る
指を離し
糸をからめる


雪はやみ 夜は狭まり
呼び声の奥
目をふせている
ひとつの顔


霧を曳く灯 ....
やっぱり殺して欲しくなるけど

君の唄は先に進んで

未来に足が動いてしまう

ストロボはアドレナリンを急かす






ハローハローハロー




全ての祈り、 ....
変化する雲の形状を

君は歪だと呟いた

絶えまない永遠の

一瞬しか見えていないのに
君がはらはらと はらはらと泣くから
僕はただ おろおろと おろおろとするしかない

君がほろほろと ほろほろとこぼす涙に
僕はただ ふわふわと ふわふわと夢ごこち

あやまったってゆるされ ....
サラリーマンだった父の背中は
遠くて近寄りがたかった

自営業を始めた父の背中は
なんだかわからないオジサンだった

年老いた父の背中は
丸く小さくなったが
ぐんと近づいて
いろんな ....
私にとって
世界は灰色に染まり
日常は音もなく過ぎてゆく

貴方の場所は
いつの間にか
他の人が座っていて
私はそれを
なんということもなく
見ている
まるでみんな貴方を忘れて ....
私ののどはちょっとおかしいのです
私の単純明快な言葉は
突然鈍行列車になってしまうのです
私は私を貫く影に
対抗する手段を持ちません
……ほんとうでしょうか
たぶん嘘ですね
私は、手段を ....
もう電柱の皮膚になった古いポスター
汚くて優しい町にみえる

かつて通学路だった道に ハートの落書
ブロック塀の透かしで途切れた 相合傘

あそこに住むおばさんが 恐いと駆けてく少年達
 ....
これだけなだらかな
流線型の谷を下るあいだに
私はすっかりと忘れてしまっていたのだ
これが谷であるということを
私は視覚的な美しさを楽しみ
そこにはすべてがこめられていると思い込んでいた
 ....
始まりも終わりも
どこかへ置いてきたような貴方は
歯を食いしばって生きる私を
遠くへ遠くへと
引きずり込もうとする

ああ また時間が去ってしまうよ!
いつも私の頬を引っかいて逃げるんだ ....
小さく芽吹いたポプラが
わたしの背を追い越して
空まで届かんと
生き急ぎます

ナナカマドをついばむカッコウが
雪に赤い跡を落とし
上昇気流にのって
翔けまわるのです

潰されたホ ....
これからいくつもの 時が流れるこの瞬間 何処まで君は 突き進む事が出来るか?? スタートラインに立って 心に決めた二文字 「挑戦」という言葉で一歩進んだ 世間は広い途方もなく これが俺 .... 俺の言葉の最後の
鏡と声に憂鬱をかみ砕いて
エズ村、声
潜めての夕焼け
その心の奪われた寂しさの
景色にぼんやりとブリキ立つ
煉瓦のお土産
屋人のいないパリのバス停停
留所の子供がスリ ....
俺は詩を捨てた
詩を捨てた者として生きていく
代わりに得るのは何だろう
誰かの喝采も
拍手もいらないよ 俺は
詩を捨てたのは 誰かの拍手や喝采のために
俺はそうして金を手に入れるだろう
 ....
 京浜東北線に乗ったら、隣に乗り合わせた男がガムテープを鞄から取り出した。黒い生地の埃っぽく薄白く汚れたビジネス鞄。黒い繊維で側面の汚れたガムテープ。

 ビリビリ、ビリビリ。

 引っぱがし ....
 
 
目を瞑ると落下してる
驚いて目を覚まし
また目を瞑る
ふたたび落下
それを何度か繰り返し
その恐怖に慣れた頃
私はやっと
眠りにつく

夢で見た
あの青い海も
本当は ....
ゴリラを棚の上に載せると
エビスビール500ミリリットル入りの缶を
二本も開けて仕舞った
あんなにビールを嫌って居たのに
棚の上に載せただけであんなに美味しそうに飲むなんて
私はびっくりして ....
はじける光を逃がしたくなくて
手のひらで両耳をきゅっとふさいだ


いくらあたたかな毛糸で肌を覆っても
手足は温度を忘れたかのように冷たい
冬は嫌いじゃないし寒さにも強いほうだけど
この ....
愛人の彼氏は中国人だ
愛人は韓国人で俺は日本人だった

三人をふくむ友人たちと
餃子パーティーをしたことがある
広島の別荘で真夏のことだった

中国人たちが餃子をつくっているあいだ
日 ....
おじいさんは杖をやっとの思いで丘を登った
家を出たときはまだ3時だったのに
今はもう夕日が丘の上からきれいに見える

おじいさんの妻であるおばあさんは
長い間病院で入院している
何かの ....
気絶しそうな海が春の鼻先で
壊れたり生まれたり寝返りを打ったりしていた
レイン・ツリーと何度も口にしながら
飛行機雲を保存する方法を考えた

音が消えると振動がなくなるので
悲しみは無意味 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
足跡ありす110/1/27 20:55
秋の果実くろきた510/1/27 20:40
ある冬の事210/1/27 20:35
一緒にいたい理由210/1/27 20:31
人の名前花形新次1*10/1/27 20:07
飛ぶ渡辺亘310/1/27 19:50
Moonlight Shadow楽恵6+*10/1/27 19:43
おかえり仁惰国堕絵師4*10/1/27 19:00
キルリアンハイドパーク4*10/1/27 18:15
冬と羽木立 悟310/1/27 17:04
後先なく、今蝶澤110/1/27 16:58
一瞬の永遠秋助2*10/1/27 15:24
僕の罪は僕の胸に朧月710/1/27 15:23
背中綾瀬のりこ810/1/27 13:16
色彩と音の感覚まさたか110/1/27 12:59
待ち時間まで真島正人3*10/1/27 4:14
郷愁風恋誦310/1/27 3:59
憧憬真島正人4*10/1/27 3:52
川とつりざおnick2*10/1/27 3:03
銀世界に紅相羽 柚希4*10/1/27 2:47
challenger逆鱗社長1*10/1/27 1:42
ユーミン番田 0*10/1/27 1:09
ポエニスト110/1/27 1:08
皮膚の境目なき1*10/1/27 0:31
落下小川 葉410/1/26 23:41
笑う時だろうか間村長210/1/26 23:38
真冬の灼熱あ。9*10/1/26 23:26
愛人の彼氏吉岡ペペロ210/1/26 22:34
愛の贈り物ありす210/1/26 22:28
飛行機雲を保存する方法瀬崎 虎彦510/1/26 22:18

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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