熟年離婚が珍しいことでなくなっている昨今
時には美しき老夫婦愛を垣間見る一瞬がある
登山を終えていつもの温泉に寄った
5.6人の先客があった
熱い湯につかってのんびりしていると
一人のおじい ....
熟年離婚が珍しいことでなくなっている昨今
時には美しき老夫婦愛を垣間見る一瞬がある
98歳のおじいちゃんの奥さん93歳が
数日介護施設で過ごすこととなった
お泊まりを無事終えて帰宅すると
....
殺したい
殺したい
殺したいと右手が唸り
思い切り壁を殴りつける
ふりをして ほんのあと1センチで止める
この細胞の残酷さ
眼差しはボクサー
棒切れのような身体からあふれ出す狂気
頭の ....
時計の針が進みゆく沈黙の中
海岸に漂うレモンの香りに惹かれ
彼女は目を閉じて深呼吸をする
彼女の長い髪が風に舞い
海と一体化するような感覚にとらわれる
死の影から逃れられない運命を嫌がり ....
或日 遠い湖北の外れ町
心を病みどこへとも行くあての無い
たびの子が街からやって来た
幼すぎるその子に
ある禅寺のご住職が暫くの宿を
貸すことにした
親元を離れた日 ....
バーの中でウイスキーを一杯
ボクサーのような男が、血の滲む傷を舐める
ジャズの音色が深い哀愁を誘う
女がショートスカートで踊るが、彼の心は冷たい
絶望に打ちひしがれた男は、無力に生きる ....
太陽と月が天空を照らす
神々の力が海辺を包む
信仰は愛を育み、未来を照らす
しかし、残酷な争いにより、希望は消え失せる
夢を見る少女は、風に舞う傘を持って歩く
海辺で星空を見上げ、神 ....
前に進んでいれば
迷っているわけじゃないから
ちょっと覗いて見たくなる後ろ
迷いはどこからやってくる
今日 やり残したことからやってくるよ
明かりを消す前 ....
友達とファミレスに行くだけで涙が出てくる俺はやばい
親戚関係も家族関係もほぼ断絶しており家族的なものに異様に飢えているのだ
今日はロイホに誘ってくれた人がいてそれだけでワクワクした
....
タイムマシーンみたいな夜の覚醒
ふんわりした羽布団のその感触
また逢いたい人の柔らかな熱
利己主義の反対、利他主義
愛を注いでアイを注いで
資本主義、
何が飛び出すか分からないぞ
市 ....
二人 行きつけの飲み屋では
入口から一番奥まったカウンター席
三杯目のグラスを掴み取り
頬張った氷ひとつ
噛み砕く彼女
大腿骨を一度骨折してから足腰が弱り
本人は自覚を ....
もっさもっさ揺れ流れ動く
街道沿いの木々の緑たち、
美しく恐ろしく
色彩を唸らせ
深まる新緑の時、
告知する
時、流れ進み
エネルギー、一定に保ち
命、過剰に流出し
エネルギー保 ....
感覚を受け取りたい
自分ではない何処かの誰かの
詩から
歌から
お話から
自分の周波数のツマミ
いったりきたり変えながら
遠い誰かとつながってみる
昔の人ともつながってみる
....
冬が去り
いまから春だという朝は
空いちめんに
やさしいほほえみ
溶けだした
ソフトな氷の色に似て
ふふふとわらう
ななしょくのゆめ
恥じらいの
朱色の頬を想いだ ....
紅葉は散り尽し石段を埋める、丈の短い石の鳥居を潜る際に
山茶花の華を一瞬愛でる、その脇に小さきものを護る後光に眩んだ
幼き頃から見知った丘のような古山に祠が鎮座する
狐様が緩い小道を見守るよ ....
わかっている
つもりに
なっているコト
たくさん
あるはずだ
誤認識
わんさか
あるはずだ
それを
認めれば
開けるはずだ
思考の迷路から
抜け出せるはずだ
それ ....
嘆いて
待って
ちょっと待って
こんなはずじゃ、、
なかったのに
なるように
なればいいなんて
そんなふうな
言葉を
口にするのは
よして欲しいのよ
私は
精一杯
め ....
地図アプリでパノラマ検索
表通りを散歩する
検索エンジンでエゴ検索
裏通りを散歩する
モニター画面の頭巾を被り
足跡を残さず散歩して
スクリーンショットを撮り溜める
透明人間 ....
銀河の岸に
青い花
青い花摘む
小鬼がひとり
私に手をふる
小鬼が言ったありがとうに
私は縁どりをして
「ありがとう」と返したら
小鬼と私は消えて
「ありがとう」がのこった
....
まれな望みと書いて希望だった
知恵の実を食べたアダムとイブが最初にしたのは
葉っぱで股間を隠したことだった
下心を隠すことが知恵の始まりだった
そして、人間はいつ発情していても相手に近 ....
家に帰ると ネットフリックスが無くては 生きて行けません
嘘でもいいから 年金が無くては 死んでしまいます
こんな時代に SNSで呟くのが 怖くなりました
世界中に己れを 動画配信でさらけ出すの ....
夜が消えるとき
ひとつの死が終わり
そして新しい
ゆりかごの悲しみが
始まるだろう
時代はいつも
転がりつづけてゆくだろう
世界はいつも
なだらかな平 ....
○「独り言集」
*肺気腫になっても
ぷかぷか
煙草を吸っている友人あり
*買い物と病院通いが
年々大変になる
*ある宗教団体に入ると
老後でも結婚できると
同級生がいう
....
AIは文も書けるし絵も描けるしで
最近、覚醒した感があるな
隔世の感ですかな
いやまぁ、そうだけど
しかしまことしやかに
間違ったことも言うな
気にするな
知ったかの人間と思 ....
1
そのあざやかな緑色の布で装丁された書物はページがかなり茶ばんでいてとても古いもののようにみえた。もうすっかりと桃色のペンキの剝げてしまっている粗末なベンチにベージュの豪奢なドレスを着 ....
深夜 帰宅
車を降りたところで
空を見る
ゆるり
夜が暖かくなった
深く吸える
息
春だ
ゆるり ゆるりと
嬉しい気持ち
息と同じに
眠たい感じに
パイプ爆弾に
一杯の自称詩を
詰め込んで
あなたのところへ
届けます
爆発した瞬間
無数の自称詩が
飛び散りますが
安心してください
ちょっと気分が悪くなるだけです
だって殺生能力 ....
地球人ってよ
つまりグローバル人材ってことだろ
それって
英語話せるポリコレ人間を
作るってことなんだよ
下らねえったらありゃしない
地球人ってさ
自称詩人が好きそうだな
はっきり ....
揺らいで
虚ろに
核心、抉り
白い未知
私たちは生きる、
今日も 一つになれず
違いと争い 際立たせ
見せかけの平和を装着し、
街は洪水でいっぱいだ。
- impromptu
ひと月すぎてしまうけど
あたし冴えないなあ
先輩たちも課長もやさしい
硏修はねむい
社食のお昼は今日も美味 ....
330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.39sec.