てのひらに乗るくらい
小さな桃色の巻貝だけ
あなたに送ったのは
あなたがくれたお手紙が
あまりに優しすぎて
どうご返事してよいのか、思いつかなかったから


その貝は、私が小学生の ....
浴槽に声を浮かべて
その上澄みから
綺麗なものだけを選んで
束ねたあと

それを
誰かの届く距離より
少しだけ、遠いところに放る


そして、わたしは
誰かがそれを追 ....
みつけた。やっと。 し、あなたはいったいどんな顔をしているのだろう。
僕はあなたのことをこんなにも知りたがっているけれど、まだ会う勇気がないよ。

し、僕はいろんな人に聞いてみたけど、あなたに会ったことのある人はい ....
海水パンツの強靭さを確かめようと
長兄に声をかけた弟たち
海水パンツの一方の端を踏みつけて
反対の端を力任せに長兄は
ぐいと引っ張った
ハトがそれを見ていた
耳を傾けて

そっとあなたを転がすから

ゆっくりと熱を伝えて

あなたをいただきます

そっと首を撫で

あなたの首の凹凸を探す

私の唇はあなたを味わう為にあるのだろう
 ....
僕の後ろから明日が僕を追い抜いていく
僕は明日にしがみつこうと
なんとか捕えようとするけれど
ケタケタ明日は笑いながら
どんどん先へと進んでいく

僕は走るのが嫌いだから
と ....
 
 
ミュージシャンを夢見て
君はひとり
こんにゃくを背負って
旅立っていくのだった

あれからどれくらい経つだろう
生きていれば
誰もが思う
あの日
何かを間違えていたのかも ....
{引用=
紺碧の空が紅く燃えている
何かを予言するように

逆方向に流れていく 蜂蜜色の雲を眺めていた
握り締めている 何度も確認した時刻表は
文字が見えなくなるほどかすれて 消えて
蝶 ....
 
 
 
【メタモルフォーゼ】
 
 
 
 変わるのかい
 変わるのさ
 オマエに愛して欲しいから
 
 出来るだろう
 出来るはず
 オマエを ....
明け方だった
水色に流れていく川の 悪魔のような
ぼんやり流れていく様子に 眺めていた公園は
子供たちが遊んでいる 僕だったのかもしれない
滑り台が ぼんやりと立ちつくしている
少年にもいた ....
心配もない 
財布が没収される橋を越える
レアなコインには大麻だと思った警官にすし詰めになっているから
大震災のニューヨークからブルックリンへと
一台の車に乗って出て行く街を
夜光の界隈は大人の情事
そんな恥ずかしいこと
言えるはずもなく


わたしの
視力が役立つ範囲は狭い
それにしたって
腰をおっことしてまで
見る ものの価値ほど
十二分にも
役目 ....
{引用=


ねぇ、すぐに焼かれて死んでね

って
きみに言われたのに、生きてる
わたしは焼かれなきゃいけなかったのに生きてる

きみがいなくなってから
夜の深みはふくれあがって弾 ....
耳の隣の滝と蝶
どちらもそのまま話しかける
星にも羽にも分かれることなく
午後の十年 二十年に笑む


つながりつながり つながらず
響きつづける爆発と
どこに ....
血のしたたる偽神の首や
偽預言者どもの首を持ち歩いているのに
誰も何も話しかけてこないのは何故だろうか


肩も首も隠れるほど
紐でつないで担いでいるのに


 ....
運命を受け入れよう

自分の運命を受け入れよう



これが私に与えられた道

与えられた人生



運命で出会う人よ

私のこの直球の思いは

いつもまっすぐ突き進ん ....
胸に手をおいたのは
あなたがひとりぼっちだったからです

手首をしばったのは
あなたの声がせつなかったからです

歯をかんだのは
ほねを愛する練習です

あなたと石を飲んだのは
ど ....
二月のような寒空の下

一寸先の光を手に入れた

何も、何も映りはしないけど

君の喜ぶ顔を思い出す
この恋に終わりを告げて

君に始まりが来ますよう

嘘つきな僕だから

強がることしかできなかった

この恋に終わりを告げて

君に始まりが来ますよう
東京都足立区立千寿第二小学校
一年三組の教室に入る
すでに半分くらいの同級生たちが来ている
ぼくは黙って自分の席に向かう

座るとうつむいて
机の上の
ナイフでえぐられた傷跡や
木の節 ....
陥れようと
掘った穴に自分の足を喰われる

ゆかいな事件だが
後をたたない

のさばる犯人の名前は
憎しみ
醜い 顔をして
人を恨んでる

悪意は まるで麻薬
綺麗な心は なく ....
とうめいさを
いつまでも盾にしていられないので
やぶり取られることに怯えている

肉の壁をおしつぶして
いたみと寄り添い
静寂の根本までおちてゆけたらいい
くずれかけた砂の橋も
ほこり ....
歩みが止まる

記憶が止まる

時間が止まる

そして

欠片だけが残る

その欠片を集める
あなたは

何を思うの
悲しいの
寂しいの
辛いの
幸せだったの
感 ....
割れた指先に機械油が染みて痛いという
まるでヒトゴトにそれを聞く

吹き荒れる風は私の首筋を叩き
ごっとりと前のめりになる背中になる

ふと
目の前にあのひび割れた指先が現れた
びしゃ ....
水を聴く樹を聴いている
指の先の夜の先
遠く深く落ちる雨
響きつづけるひとつの音


景を映して冷ややかな
すべての震え すべての風
灰は銀に 銀は灰に
川を ....
明け方に、右の乳房に奥深く
喰いこみし百獣らのざわめき、
さわさわと
君が心、ここにあらず。



おごれる春はさみしく単騎、千里を走り
凍れる冬の黄河もろとも 旗ともに渡 ....
               奇数行:萌木 碧水
               偶数行:奥主 榮

  まくらな部屋にひきこもり
   ふらりと 舞い降りる
  窓辺でふうと頬杖ついて
  ....
初めて外に出た少女は

世界の広さを知らなかったから

庭を囲む高い塀など気にもならなかった

ねずみいろのたかあいかべさん


少し背が伸びた少女は、ある日ふと塀の向こうに気づいた ....
キッチンで君と二人
こんにゃくをちぎっていく
娘は一人、二階で
静かに宿題をしている
こうして手でちぎると味がよく染みこむのよ
君が母親から教えてもらったように
僕は君から教えてもらっ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
なぎさ便り楽恵8*10/2/1 7:11
上澄み山中 烏流3*10/2/1 6:27
十二支蝶110/2/1 4:39
uwyeda110/2/1 4:06
ハトの目サトタロ110/2/1 3:17
ベッド伽茶210/2/1 2:49
明日なかがわひろ...010/2/1 2:27
こんにゃく(に)小川 葉110/2/1 2:08
辿り着きたい高梁サトル4*10/2/1 0:50
メタモルフォーゼ綾瀬たかし110/1/31 23:51
ある日番田 210/1/31 23:46
検問110/1/31 23:45
まどわく窓枠3*10/1/31 23:29
Satiあぐり1*10/1/31 22:41
ノート(高柳昌行 集団投射 カダフィのテーマ)[group]木立 悟210/1/31 22:23
ノート(46Y.1・8)[group]110/1/31 22:21
硝子の心桜 歩美010/1/31 21:59
雪がぜんぶを吉岡ペペロ10+10/1/31 21:33
マッチ買いの少年秋助3*10/1/31 21:19
春告げ時2*10/1/31 21:15
木の葉のささやき殿岡秀秋210/1/31 21:10
落とし穴朧月410/1/31 21:06
花畑までの景色アオゾラ誤爆810/1/31 20:53
紙喰虫110/1/31 20:22
ひび割れ朧月710/1/31 20:12
冬と粒木立 悟210/1/31 20:08
鳥獣戯画楽恵7+*10/1/31 19:39
交錯詩「窓」奥主 榮  萌木 碧水[group]鵜飼千代子2*10/1/31 18:30
アカイミ靜ト110/1/31 18:13
こんにゃく(について)たもつ8+10/1/31 17:55

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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