抉る子供
服は赤く
鼻を啜る
抉る子供
涎拭い
母親を
見つめている
赤い服で
森へ入る
口を開けて
空へ昇る
口を閉じて
消灯の無い世界に
漠然と不満があって
服 ....
風
血を含んだ風が
時折吹いて
塩
血を含んだ塩が
髪にこびり付き
夢
血を含んだ夢が
時折手折られて
花
血を含んだ花が
風に揺れている
空をあつめて
泣いてみたいとおもいます
たったひとりで
その
重みに
耐えかねて
幸と不幸の中間あたりを
泣いてみたいと
おもいます
海は
寡黙です
わた ....
胸に穴が開いて
赤い血液が夥しく
剥き出しの荒野に一人
青白い顔のおれ
こんな夜には
きみのぬくもりが欲しかった
代わりに
空から降る雪が
殺害された死体の怨念みた ....
夜型だとか夜行性とか
そんなんじゃなく
あかるさのなかでねむりたいだけなんです
まぶた越しにひかりがないとねむれなくて
そういいながら
さいたのはチーズでした
カスタードクリームな犬が ....
何を釣っているんですかって
そんなこと聞かれたって 困るんですよ
あたしゃ 何も釣ってはいないのだから
いや
釣れないからって
卑屈になっている訳じゃないんですよ
悪く想わんといてく ....
日が長くなってきた
暖かい日がちらほらと
そろそろ学生遍路が道に迷い
路傍で空を見上げる頃か
蝉の鳴き声が聞こえる
まだ冬の終わりだと言うのに
耳鳴りだろうか?
幻聴だろうか?
....
ただ無いのだ
既に
ソコには何も無いのだ
ただただ何も無いというそれだけが
広がっている
失われてしまった
どうすることもできず
何もかも
失われてしまった
失われてしまった
....
朝、目覚めると
四十歳になっていた
王選手が
七五六本目のホームランを打った
ポスターが貼られた
四畳半の部屋で眠っていたのに
昨日は小学校から帰って
庭でスキー遊び ....
海の匂いがする
そしてあなたの匂いがする
海はさざ波一つなく
空から降り注ぐ
まばゆい光を乱反射して
ところどころに見えない部分ができている
あなたは微笑む
僕は海に手を入れるけど
何 ....
{引用=
風の音が聞こえる
戸外は雨だ
脹らんだ大きな雫が
木の葉の表面を滑る
熟れすぎた文化のなれの果ての
決済の時間のように見える
カーテン越しの
切れ長の瞳は
....
貴女の華奢なその肩に
僕の全てを捧げられはしない
抱きしめるのも憚られるほど
気付けば僕達は触れ合わなくなった
毎朝絶望と共に目覚め
絶望と共に日々を過ごし
一日と共に息絶える
感じ ....
坂の途中で電車を眺めたあの頃の独り
緩やかなカーブで、芳ばしい匂いのするwindsを過ぎて
ブランコのあるLEMONが見えてくる
手前の鞄屋のおばさんに声の要らない挨拶をして
少し早い時期に紅 ....
水平さを眺めた森林は
上下をなすことで目眩がする目だ
緑色なのは 工業地域としての体裁か
空は灰色 器を吐き出すことで
悲しげな夕暮れを歩いていくみたい
何もかもを同情する神秘的な心持ち ....
母がやってきた風として
彼方を風が流れていた時だった
父が手を振っていたような気がする思いの
岸辺は砕けたようなボートが横付けされていた木だった
冬の日の河原に遠い日を描いた夕ぐれに
体 ....
玩具みたいに
哀しいことってあるもんだ
それの名前は運命
雁字搦めに
人をしてしまうものの名前
Aの名前は強制力で
Bの名前は自由
Bは、自由な自分には、どんな強制力も働かないと
....
あちらの通りにもこちらの通りにも
切り紙の蝶々が舞っていて
お母さんにとって、と言うと
あれは冬をつれてゆくのだと言う
ところで
だめになることを蟄居という
たまたま螺子の加減がね、ど ....
札幌の街に来ている
なーんか 違うんだよね、って
まだ何度も来ていないくせ
妙にここを気に入っている
コウちゃんが舗道のさら雪を踏む
そりゃ、さ
新しい街だしね
歴史が街を作るん ....
型にはまったクッキーは端っこが
少し
欠けました
欠けてしまったクッキーのカケラは
少し
苦くてそれはもうクッキーじゃないのです
苦くて切ない思い出の人は
少し
太ってしまったみた ....
窓に手の平押し付けて
冷たいですねと笑いました
うすい うすい 笑いでした
唇の色も失くすようでした
窓あけて 二度振り返る
あなたがいるように期待して
夜風は ふわりと舞っています
....
どんなに冷たい風が吹いても
君と居れば温かい
殺風景な空間も
安らかにしてくれる
こたつよ
足元から温もる
やわらかな
この居心地
こたつよ
ゆるりと過ぎゆく
至福 ....
もう疲れてるんだ
目をつぶれば寝てしまいそうなんだ
そんなときに限って いやだからこそ
さりげなくいうありがとう
もう泣きそうなんだ
空を見上げても止まってくれないん ....
対でひとつ
男と女
政治と金
想いと権力
意志と行動
子供と笑顔
命と心
対でひとつ
両方あって ∞(むげんだい)
Nobody
ねぇ?
叫んでも歌っても 自分が自分じゃないみたいに
時々何が何だか 分かんなくなったりするよね
ねぇ?
誰の心も 深い深い海のようなもので
自分でもまだ ....
観覧車の外側に
が置いてるだから
翼べしゃべしゃ
地蔵が生るすずきですが、
ようぐはていすで
ハム飛翔たき
少し天才なぼくたち
経理の熊澤さん ....
「ねぇ、悩みを聞いてくれない?」
始めはうんうんって聞いてた彼女も
もううんざりしたみたいで
あー うん へー そうなん
そんな返事しかしなくなった
だから切り出し方 ....
メールという
文字 記号 形
好き
メールが来るということは
わたしの楽しみが増えること
めったにメールなんて来ないから
メールが来た時は
思わずにやけてしまう
今度は ....
生まれたときから
屈託のある顔をした君は
赤ん坊のくせに徹底していて
怒り出すと
……いやっ
興奮し出すと
顔が赤黒くなるまで興奮して
泣いているのか怒っているのか
とんと僕には分から ....
桜の花をみて 情緒を感じるのは日本人だけなんですって
桜の花弁に 想いを馳せて
愛しいあの人を 瞼の裏に 浮かべつつ
新たな場所へ 希望を抱く
俳句って 日本にしかないん文 ....
あのころあたし失恋したら
生き方までかえなきゃ気がすまなかった
だから名古屋で派遣してやった
カレの親友が好きだった
カレも親友も研究なかまだった
カレに結婚してって ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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