いい加減に
貼りつけられた
sun
もうずっと
霧がすごい
おじいさんが
たちどまって
咳きこんでいる
son
軍隊にとられた
女にとられた
腕と
脚と
ば ....
今の俺は俺ではない
この俺は仮の姿だ
そう言いながらもう何年も過ぎた
「そろそろ目を覚ましたらどうだ。」
視線を真直ぐ俺に向け
あなたは諭すように言う
あなたの言うことに
間違い ....
ことばで何ができるのか
ことばはどこまでもことばでしかなく
それぞれの胸を
トンネルになって突き抜けていく
わたしのことばが
誰かの支えになったことなど
あっただろうか
過ぎ ....
世界中で
りん君だけが、かわいい
りん君とは、息子です。
りん君だけが、かわいい
と思っていたのに
ようちゃんが、かわいい
ようちゃんは、娘です。
世界中で
ようちゃんだけが、 ....
朝早く目覚める
窓を開けると
太陽が焼けるほど近い
今日、世界をつかめる気がする
気持ちの奥で
眠り続けてたものが
手が届くほど近く
今日、世界をつかめる気がする
....
ちょっと勇気いるんだよね
あたりを見回してひと気ないの確かめたら
ちいさな箱のなかへ素早く潜りこむ
ペナペナなカーテンを閉ざせば
箱のなかにはなんとも顔色悪い薄倖そうな女がひとり
あ ....
あかさたなに変換しきれない
片言のブルースが張り付いた雨の日
サディスティック・ピンクのソーセージが
腹の中で居心地悪そうに座り直した午後
ここらあたりにゃ詩情ってもんがな ....
道端に転がる言葉だって
拾い集めれば
心響く魔法になる
ありふれた言葉だって
心がこもれば
心に残る力になる
頑張った時の失敗も
諦めていなければ
その ....
いったい何人のひとを
じぶんの最前線に巻きこんでは
かれらの精神を
やわらかな灰色にしてしまったのだろう
ぼくは強い
ぼくは運がいい
ぼくは優しい
ぼくは頭が ....
あるいていると
ふいに、なくしものがあるような気がして
ポケットに手をつっこみ
もぞもぞとやる。ほそいろじの電灯のもと
真夜中が
ひょっ、と背すじをなぜる
気配に目をみひらく
(ふり ....
はしるときにひかり
おこるときにひかり
眠っているときにひかり
冷蔵庫からっぽのときにひかる
まちがえたときにひかり
べんとう選んでいるときにひかり
写真をみつめているときにひかり
....
真っ白で
柔らかく
どこまでも踏み迷ってゆきそうな
あなたの魂
その少年は風船を手に降り立った
そして私にひとつの物語を説いて口に指をさした
それは私のようであり、また別の誰かの事のようだった
少年は無垢な笑顔とは裏腹に私と目を合わそうとしなかっ ....
夜の孤独は鳥を人へと戻す
しかし月の光糸は四肢を奪い
湖上の波紋で輪を描く
許されたのは踊ること
太陽の下では人であることをひた隠し
言葉も忘れ 悲鳴は呼吸よりもその姿を潜め
矢が貫こ ....
ジャジーでブルージーでポップで
アーバンな朝だ
僕はリズミカルに食パンを齧り
ナーヴァスな街の姿を夢想している
小学校の門のそばには
積み上げられた言葉の三メ ....
君知るや
曇天の向こう
青空広がり
日が輝くことを
堤防を歩いた
日差しを受けた
明るい水面が
僕にウインク
ここで新しく始めよう
堤防を歩いた
心地よい微風
足下を見ると
ひび割れたコンクリート
写真 ....
ブロンの空き瓶が
転がっている
日が傾きはじめている
サイレンが鳴っている
エフェドリン
西日の向こうの森が霞む
神 神 神
神はいると思う
自分をなくしかけたような記憶の中
渡しかけて返されてしまったラブレターに反芻している
夜のすさんだ雨を降りしきる苦悩に立たっていた
そんな世界の中に忘れた彩りのような
ぼんやりとしたスモッ ....
ねぇ、
あなたは
わたしを思い出すこと
あるのかしら
朝露に濡れる葉をみたとき
春の匂いがするお昼
真っ青な空に浮かぶひとつの小さな雲をみたとき
茜色のまぶしい夕日
....
七才のとき
斎藤内科の待合室で
はじめて死について考えた
三歳のとき
母の背中におぶられて
私はいま三歳で
母におぶられているのだと
考えていた
高校の入学式の帰り ....
白い顔して
囁くな
聞こえてるんだ
君が隠れて
嗚咽するのも
砂を食むのも
話してくれよ
全てはそこからだ
僕は君と話がしたいんだ
喉が焼ける
胸が痛い
囁くな
囁くな
金銭感覚がよくわからなくなると人は欝になるそうな。
Kさんはコガネムシばかりを見つけては食べるようになってしまった
Kさんはとても苦々しくコガネムシを噛み砕くけれど
もともと苦々しい顔の人 ....
喫茶店のいつもの席で読みかけの本を開いた
「お一人様ですか?」と店員に聞かれ言葉に詰まった
近くの席で若いカップルがコーラを注文した
飲み干した後の氷を噛む癖を彼女が注意していた
途切 ....
自爆的感覚を抱えたような内耳のノイズ
死角から襲いかかる獰猛な獣みたいに、小憎らしい感覚で脳髄の末端をつつく
俺の表情がちくちくとふるえるのが判るだろう
何 ....
僕は今、月のパルス・エピデミアルム、病の沼に来ている
病の沼なんて、とても不吉な感じの地名だけど。
ここは月ではずいぶん南の地方になる
僕の銀色の船はこの病の沼の北西部、
....
深海魚の朝
濃くなる陽射しが
少年とベッドとの境界線を
徐々に明確にしていく
窓を開けると
雨上がりの観覧車と
同じ匂いがする
生まれてくる場所を
間違えたわけではないと思 ....
行間に迷子になったままで
閉じてしまった本に
過去まで戻されました
あの日のあの廊下の隅で
自分を閉じ込めてる
自分を見つけて解放したくなった
その道を歩いて
今にいるのだけど
....
あれいま話してたのってバウムクーヘンの話だったっけ。そういえ
ばバウムクーヘンの食べ方でその人の性格なりなんなりが分かるら
しいんだけど最近わたしバウムクーヘンはまず半分に割って半分は
....
神の言葉を携えた君は
膝のうえで不意に
遠くを見ながら喃語で話し始めた
何かを祝ぐための言葉
私が話せなくなった言葉
未来の君は
私の命日を知っているはずだ
判るなら教えてほしい
....
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