学校帰りに友達と
近くのスーパーでケーキを買った
「たおれないように持ってかえんなきゃね」
そういいながら、ケーキを袋に詰めていると
後ろから君の声がした
急いで振り返っ ....
あるとき、家のあるじがかわった
新しいあるじが快適な生活をたのしんでいるとき
古いあるじの亡霊が
新参者をおいだそうと、いたずらをはじめた
南天の枝で窓ガラスをたたく
天井裏でねずみをけしか ....
今日は日が悪い
人は赤口と言う
地獄の釜が開くそうな
皆凶とでる!
腰を痛め
心を痛め
上司に怒鳴られる。
神様は全て知っている。
苦しい時は
成長している時
でも忘れ去り ....
人がいなくなって初めてその人の価値を知ります
人がいなくなって初めてその人の優しさを知ります
そう思えば
今何気なく過ごしているこの時間も
かけがえのないものとなってゆくのです
ピンクと灰色とブルーが混じり合って
あたりがもうすみれ色になっていた
春にちかい風が吹いた
LEDほどのつめたさが鼻を撫でた
きょうの天気がなんであったのか
わからなくな ....
ダンダンダンダン
ダンダンダンダン
かっちょいー
外国の曲を聴くとよく思う
私はよくそう思う
何言ってるか分かんない
単語のひとつも聞き取れない
だけどなんだかかっこ ....
白磁の球体のただひとつの穴に
青磁の円錐の先端を突っ込んで
女性に見立てた
右手の親指と小指で円錐をはさみ
残りの指の腹で球体を愛撫した
触れるか触れないかの所で
....
朝一番に窓を開けると真っ白に吹雪いていた
時が流れるにつれて徐々に雨へと変化して
暮れる頃にはそれさえもあがっていた
駅の改札を抜けて家路につく
空には呑気に星がちらついていて
コー ....
ため息 タメ息
溜め息 tameiki
=
安心できるもの
いろんなためいきがあるけれど
溜め息をつくと安心する
なぜか知らないけどホッとする
「どうしたの ....
私のおなかの上で赤鬼みたいな怖い顔をして
額の汗を拭おうともせず
力強さこそが総てと容赦ない恥骨の痛みに涙を流す
*
さきほどまでの赤鬼が嘘のような寝顔
横になって見つめれば不思 ....
風の行方を見にいこうよ
名前も告げずに電話口
あいつの気まぐれ 僕の楽しみ
気乗りしないふりをする
あいつからチョコレートをせしめるために
風に飛ばすものを鞄につめたら 丘のうえ
風の ....
ここはどこなのか
じめじめとした空気が
身体にまとわりつき
呼吸さえも自由にできない
暗く
深く
冷たい場所
動かずうずくまってしまうと
この暗く深く冷たい場所に同化し ....
雪国の町は空気も凍る
重い空の下
ねぇ
あなたは凍えていませんか?
秋の日の柔らかな日だまりの中で
産まれたばかりの私を
あなた
そっと抱きしめてくれた
それが暖かで
それが安ら ....
永遠に独白しつづける少年少女の夢
ナイーブであることが夏休みを凍えさせたけれど
薄い氷にとびこんだときに
からだがコバルトいろになったよ
と言った
ぼくのほんとうの髪は
茶色くて
....
キミのココロの旋律が 時を超え 空間を超え
ワタシの胸を響かせる
時に激しく狂おしく ワタシの胸をとどろかす
時に切なくやるせなく ワタシの胸にこだまする
キミの ....
ごめんなさい とあなたが言うから
ぎゅっと抱きました
生きていたくない とあなたが言うから
なにも言えなかった
息をしてるだけで ごめんなさいと
あなたが手紙に書くから
息をしていてく ....
しがみつけ
すがりつけ
しがみつけ
おれに傷痕を見せてくれ
おれに傷痕をつけてくれ
おれの傷痕を覚えてくれ
おれの傷痕をなめてくれ
東か ....
がらがらの電車の緑のシートに座った途端
私だと思っていた私が
すとん、
と奥に潜ってしまった
私は一体誰だっけ
私は一体何だっけ
体の奥の、ずっと奥
はどこかに繋がるドア ....
今日もまた音楽を聴きながら朝の身支度をする 九十年代末に流行ったUnderWorldというテクノバンドのBorn Slippy(NUxx)という曲が流れている 「Second Toughest In ....
こんにちは!ひらがなのくにから、きたよ!
(…えっ?)
ん?なあに?
( ひ ら が な の く に … ? )
そうだよ!あたし、ひらがなのくにのひと、だよ!
(ニホン ....
ひとりでもつづけよう
体温になついている匂い
いま/きみ/とりどりのきみどりのなか
閉じているきみの内側が
きみだけのものにならないでほしい
黙っ/たままのミルク ....
今年もまた、この街にやってきた。
一年ぶりに見るこの街は、昨年と何も変わっていなかった。
人々は、冬に向けての支度を始め、ショウウインドウには冬物の服が飾られている。
またこの季 ....
{引用=
幼い頃から爬虫類や両生類や昆虫が大好きで
森の中でそんなものたちと出会ったら
木苺にでもなって食べられたいと思ってた
青々と茂った中にちらほらと咲く白い花
水底の砂利まで見える ....
ギトギトの君を、
ギトギトでヌメヌメの君と、
ギトギトでヌメヌメでベトベトの君が、
好きすぎて近寄りたくない気持ちを
恋と呼んでいいものか悩むから
もう夏だ
私は赤いニットのカットソーを握 ....
恥ずかしい生命
僕はこれから全ての季節を殺しに行く
ようやく開いた花弁を
飛び交う鳥の嘴や羽根を
丁寧に剥ぎ時には乱暴に毟り取る
地面を這う影を燃やし
壁に貼られたポスターを破り
....
1 ピアノ
誰もいない地平で
黒いこども達が踊っている
輪になって
誰もいない地平で
黒いこども達が歌っている
よその国の歌を
どこに置き忘れたのか ....
大人になる
見えなかったものが
見えてくる
大人になる
見たくないものも
見えてくる
時の流れには逆らえず
嫌でも何でも
大人になる
空想を語りつぎ
今はただ虚無でしかない
物語りはかなりの頻度で
涙をながした
ありとあらゆるもの全てに
意味があるけれど
時代がすすみにつれて
その意味がうす ....
金よりも大切な物とはなんだろうと、いつもおもうわけです。だから何かを食べたいなどと、店主のいる場所に叫んだ。あるものが、そこに消えていくみたいに。一羽の鳥だけが飛んでいく港。カアカアという声だけが響き ....
僕はあきらめかけていた
僕の未来への切符を手にしたい 子供の肩をかすめて
濃い群青色のシートに座る 駅張り広告から放たれているにぎやかな光
新しくできた小島の中にあるという 僕はお台場へ
....
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