長い間一人で頭を抱え込み
開けなかった扉を
無心で抉じ開け
小さい一歩を、踏み出したら
日々一緒に働く仲間達や
苦手だった上司まで
不思議なほどに歓んで
幾人も僕に、声 ....
愛という名の幸せは
子供の頃の玩具みたいに
容易く手には、入らない。
枕辺を涙で濡らした、明け方に
開いた窓の隙間から
朝の風はすでに、カーテンをそよがせ
どしゃ降りの ....
試合前の練習中
選手たちにノックしようとしたら
突然彼は胸を抑え、
バットを握ったまま
グランドに倒れた
担架に寝かされ、救急車で運ばれた彼を
原監督が、チームメートが、ファ ....
上腕二等筋 上腕二等筋 腕枕
上腕二等筋 上腕二等筋 空いてます
弾力抜群 低反発で
寝心地は良いはずだけど
現実誰も寝ないので
今日も筋トレ サボります
春に体は押し返され
弾みで乾いた鱗が
ばさらばさらと足元を埋める
みだりがわしい温度に
誘われるまま
感知信号に止められて
まるで自分が分銅になった気がし
もう死んでしまったのかと思 ....
Om Nama Shivaya Om Nama Shivaya
歌を歌えなくなったカナリアは
一番早く息をひきとった
黒い蛹は蝶になり
青空へ羽ばたいた
太陽は風に語りかけ
風 ....
ゆらゆら
ハンモックに
ゆられて
小さな
子供が
ねむっている
すやすや
すやすや
寝息を
立てて
どんな
夢を見ているのかな
何の夢を
見ているのかな
誰も
....
ごみ捨て場に
部屋に飾れそうな
くまの
ぬいぐるみが
捨てられていた
誰が
捨てたんだろう
まだ
どこも
壊れていないのに
もったえないなぁ
悩むことも
苦しむことも
あるさ
だから
強くなれる
やさしくなれる
前向きに
生きよう
白いところを無くした爪は
何処か痛々しくて
彼女のそれに似ていた
こんな些細なことにすら
彼女の面影を探してしまう
深爪すぎるよって
今は誰に言われてるの?
付け ....
大きな大きな
それはそれは大きなフルタさん
おじいさんのフルタさん
100年いつも
磨きに磨きぬいてピッカピッカの
黒光りがご自慢のフルタさん
おじいさんが生まれたときに
既 ....
花びえ 底びえ・・・・・・
「気」のみちはとざされ
「血」のくだはしずみこみ
「水」のすじにはヘドロのシミ跡が
あゝ 熟成しかけのゴマ塩あたまよ
おまえはまさしくそっくりであ ....
空色が失われた夕暮れ
プラタナスの老樹は幾重もの
たわんだ ながい枝
微風が、
せわしなく滑り抜ける
教会につづく坂の並木は、
夕日に染められ
刈り込まれたばかりの
青い芝生の ....
すくいあげたら
手のすきまから
零れ落ちる水のような
瑞々しい時間
無駄にしている
仕事疲れの頭から
想像力が遠ざかる
文明に踊らされて
断ち切れない糸が
だらりだら ....
こんなに
わかりあってるのに
どうして
かたちが必要なの?
こんなに
わかりあってること
おたがい
わかってないのかな?
「しるしなら
きもちを銀でかためて
くりぬこう ....
逃げぬ僕の苦悩へと飛来し、
物体なのかを問う停留所へと、
紅鮭の缶詰の蓋を利用し微笑んで、
怒りだけ増幅する孤独を、
僕だけ砂漠の縁に立つことのない、
鋼鉄の鎧を身につけて、
手足に盛 ....
僕の立っていた
その深夜の中にひとつとしてすら見えない
世界を流れる 一人の夜のそのひとつとしてすら
そこに見えた路地裏へと立っていた
海の その遠浅の世界だ
君が立っていた深夜の
そこに ....
何度言葉を重ねても恥ずかしい
しにたい
しにたい
しにたい、の
そんなことばっかりゆってたら
友達の姉が死んだ
3月24日に事故、25日に通夜26日に○○にふしましたとメールで連絡があった ....
東京タワーの先から発射されます
私が僕になる瞬間。
東京タワーは上に幾度に細くなります
細くなって
明るく明るく僕を包み込む
場所がないからエスカレーターは細く乗 ....
専門を出てすぐ就職したさきは
なんとも不思議なお店で
美容師になるために入ったはずなのに
夜の11時をまわると
バイクや車いじりが始まりました。
私は薬剤の名前の前に
工具の名前を覚えまし ....
純粋な愛は歌のなかにしかない
ひとりきりでずっといる
名前が散乱していて
それがいままで出会った
だれでもないことに
泣いても
みな立ち上がって
拍手する
純粋な愛は歌のなかにしかない ....
チョコレイトはいくら食べてもたりないね
まよなかちょこれいと
いくら言ってもおさまらない
ぼくらのあまいあまいことばを
残さず食べちゃって
そうして肥えろ
ちきゅう ....
今朝よんだ本にかたいものがはさまっていて
誤ってのんだらしい
私のカラダの中を
ゆっくり ときどき急いで
まわるついでに 観察してるようだ
なんとかとりだそうと本を探してみる
巨大 ....
初めて君と会ったのは
空の碧い夏だった
君は微笑みながら
僕の元に駆けて来て
....
ぼくのせいで旦那さんが死んだことを
ぼくもそのとき死んだことを
奥さんが33ヶ月投獄されたことを
こどもの成長のためだけに奥さんが死ななかったことを
あなたたちのこころのひかりが
ほんとうに ....
眠い眠い眠い
遊びすぎて
寝不足です。
結局「赤い靴の女の子」は
見つからなかった。
赤レンガの倉庫は
行けなかった。
麻花は高かった。
肉まんは高かった。
外人と話をした。 ....
久しぶりに
君を思い出して
君と笑いあった日々や
抱きあって喜んだ日々を
ふとした瞬間に
ご飯食べながら
泣きそうになった
“ずっと”なんてない
“永遠”なんてない ....
きみと僕をつなぐ場所は
また今日も開かれる
きみと出会った
きみと過ごした時間を
連れて
きみと僕をつなぐものは
きみの笑顔と
手首のしるし
そして共に
上から降 ....
{引用=きみの なまえ なに?
なんの なまえ なの?
それは、
いい においが するの?
さわりごこち いいの?
どんな おとが するの?
おいしい ものなの?
あったかいの? ....
退屈な三つのピリオド
(現在、過去、未来)
空虚なモチーフ
脆弱な論理、
贅肉な表現
傲慢な符丁
無意味な玩具
高笑い
(ちょっと浮いている)
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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