今日、私はとうとう
生まれてきてしまいました
体を守るための
覆面やボディスーツもなく
己の身一つで
生まれてきてしまいました
日一日過ぎるごとに
私の体に小さな傷が
....
沖ノ島二百海里沖での戦闘は熾烈を極めた
連合側が新たに派兵した三人のくじら星人は
わが軍の誇る無敵母船
第七日新丸の砲弾を受けてさえ
倒れることを知らず
さらにはわれらの冷凍工船五隻と
運 ....
どれくらい進めばいいの?
この暗いトンネルの中
何すればいいの?
懐かしい故郷を背に
無くし物捜してる間に
いたずらに時が流れる中で
言えない思い抱えて
癒え ....
君が…
明日にきらめく何かを
持っているとしたら…
一度きりの人生だから〜
それを輝かせることは…
君が選ぶべき大きな道
のひとつであることに
間違いはないだろう
....
{引用=
目をそらした
愛の数は数え切れない
唇はいつも
濡れてふるえていた
恐ろしいもの
巨大なもののざらつきを
指先は認識していた
冷たい水の中に
氷を入れて
....
緑色のハーブと
青いミントと
白いハッカ、
が
もしも喧嘩をしていたら、まとめて全部食べてしまえばいい
森林の葉のざわめき、
溶解する葉の表皮
舌の芯を刺す葉緑体の化学変化
海 ....
星屑に夢を抱いた
光り輝くその存在は
とても美しいものに
見えたから
雲に夢を抱いた
自由自在なその存在は
とても優雅なものに
見えたから
星屑と雲と夢
....
確かに腹減ったのでギターのチューニングそのままに掻き鳴らした
ネオン管と真空管のコラボレーション
それで粗探しは終わったと
きみは言いました
何にも聴こえない振りして
ODだった ....
自分の読んでるものが
自分の書いてるものが
たまらなく
たまらなく 卑小に見える
あたしって
なんて アタマ悪いんだろう
19から成長してないよ!
と思ったら
だれかが ....
何もない祭日に
父に寄り添い散歩へ出かけた
ベンチは暖かい風が腕へとぶつかる
公園の中には木の枝ばかりが散らばっている
アイスクリームを買ってもらうと
芝のへりに腰掛け
忘れていた人た ....
僕の知らない生活を
夜の窓辺でぼんやりと考える
親指を噛みしめた 飛行することが
叶えば 目的地なのだがと
老人が考えているような部屋で
世界に暮らす人々の心に 憂鬱としての
憂鬱を頭 ....
国道には干物屋のオレンジ色をした屋根がよく見え、切り立った崖に松たちが何個もへばりついていた
引き潮には何匹かのサバが飛び交っているのだろうか
ライズと呼んでいるのだよ、と父が語っているので、 ....
明け方
白い目で
青空の夢を見ている
夕日が沈む頃は
終わりの見えない草むらに
黄色いブロックを置いて
隙間なく並べていく
毎日ひとつずつ
繰り返しては
あっちの砂漠で焼かれない ....
見た目ほどに不安定ではありません
夜には隠れてしまいます
黒い髪が短くなります
切り紙をして遊びます、手紙、文面、浮かびません
外、ここ、心
人を遠くに感じます
....
正確な数値はわからないけれど
たぶん5%くらいになったあなたの体が
目の前に横たわっている
よほど熱かったのか
素手で触れることはできなくて
箸で摘まんでいる
かつてあ ....
ささやきが切符になる
私は列車に乗ることを許される
植物の蔓などでできた
自動の改札を抜ける
切符に自分が記録される
ホームへと続く階段を上る
一度も下ったことなどないのに
....
こんなに不安になるくらいなら、
いっそ手をはなしてしまいたいと、
何度思って朝が来ただろう。
だけど、
気づいたら、君のぬくもりが
はなしかけた手を引き戻してる。
そんな不安など、 ....
どこからはじめようか私の後悔を
生れ落ちたあのときから
ああ なんだ
この日のことを
見て知って それでもなお
ひゅるりと 生を握って
生まれてきたのだ
とめる声もふりき ....
所長最後の日、社長がカタヤマとともに営業所にやって来た
社長はユキオの髪型を見て
おっ、こころを入れ替えてがんばってるんだなあ、
と言って顔をほころばせた
社長と所長とユキオで主要なお客様を回 ....
退屈しのぎで、造った模型
土曜の朝はいつもそうだ
する事もしたい事も無く
ダラダラと時間だけが過ぎ
気付けば、お昼になる。
昼食時のめでたい番組
そいつは何故か僕を急かす
「出掛けな ....
人魚が落とした真珠のピアス
水の都の旅人を
沈む陽が遠く海を染めるまで
静かな寂しさに導いてくれる
遠い日の面影だけ映して
消えた貴女を追いかける
黒く塗られた渡し船は
揺れる水面の ....
この部屋は まるで 水槽
口をぱくぱくさせている 光のあわいに あわせて
線路から 水があふれでて ドアをたたく
6:10 6:20 6:30 6:40 6:50 7:00
電線を雲がは ....
朝。
起きる。
支度する。
出掛ける。
だらしのない電車に揺られる。
現場に着く。
働く、働く、働く。
帰る。
じめついた温もりある電車 ....
見慣れた風景が流れてく
電車の中で
「梅は咲いたか、桜はまだか」
そんな言葉を
思い浮かべては
あなたの事を
想うん ....
電車ではなく車で高松に向かった
ユキオは営業所の2階に暮らすことになり営業車を私用車として使うことが許可され実家に帰る際の高速代も会社が持ってくれるとのことだった
営業所の所長はカタヤマがはじ ....
少女の飴缶の中には
大小の安全ピンが無造作に入っている
色とりどりの錠剤に紛れ込み
それは笑っている
そして時々見え隠れして光る
虹を裂く蜻蛉のように
カラカラと音の鳴る鞄を引っ提 ....
最近
札幌一番味噌ラーメンの
有り難みが分かった
野菜が食べられる。
ミニセットは皆美味しい
やっと野菜が好きになった。
野菜の量が増えた。
と言うか、美味しくなった。
でも肉 ....
間もなく熱情は冬の下に眠る
鈍る空気の衣に袖を通し
理由のない予感に胸骨は青々と
眼の奥の恥ずかしがりやは瑪瑙、震える
背中の闇に呼ばれてる
(または夢、幾層もの熱が見る)
ひとつ節の ....
今再び悪魔が蘇る。
生きていたいか
今宵死ぬのだ
天国へ行きたいか
地獄へ落ちるのだ
食ったら寝るな
寝たら食うな
頼れるものは何もない
全てのものは崩壊する。
I will ....
靴を
鳴らして
栄螺を食べて
丸まって
流れの
力で
飲み込む
ブルーな
回想
危険な
静寂
電話の鳴る擬音
電話の鳴る擬音
電話の鳴る擬音
カッコウの歌
境目の恋
....
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