下腹部から
そうっと
体の稜線
指でなぞりながら
あなたのことを考える
そうすると
体の中に
水分が増えて
重くなる
あなたのこと
知らないでいたほうが
良かったみたい
胸に水 ....
拡散していくその意思という名の、それがそれがそれがそれがそれが拡散、
肥大していくその意思という名の、それがそれがそれがそれがそれがそれがそれが!
おかしい。
どうも ....
枯れるほど、流した涙。
そのはずなのに、何でまた流れるの。
なみだ。
僕の血や、体液や、その他液体が、
まだまだ、枯らさないって。
文句云ってるのかな。
忘れたと思 ....
家にこもっていることが多くなり
気分転換に飛行場まで車を走らせた
ちょっと離れた駐車場に車を停めた
飛行場へ続く道を歩くと
木の枝にからの鳥の巣を見つけた
広場に着くと
ちょう ....
思考の中の四次元空間
風と雨の中に
滲んだ映像の竜が
思考の中心から紡ぎ出される。
雲間に光る胴体は
蛇のようにくねり青色で
雨に塗れた鱗は
鈍い光を一枚一枚が放ち
珠玉を掴む前足 ....
「花火」
行列を作って
並んだあの時
僕と君は
話をしながら
とろとろと進む列の
後をついていった。
僕は君に相槌を打ちながら
とろとろと進む速度に
正直イライラしていて
....
夫が言った。
「今年のバレンタインは、なしでよろしく。
おかえしが面倒だから」
とてもとても、落ち込んだ。
色恋とは無縁に生きてきた。
友チョコが流 ....
みずすましが
水を滑る
虫の比重は
水より軽い
あなたの舌が
私を滑る
あなたの声は
水より軽い
あなたの中に
潜ろうとする
私の比重は
水より どちら
あなたの浅 ....
失敗したことのひとつひとつに
ラップをかけて冷蔵庫にいれる
だって 乾いてしまうから
何度言わせればわかるのって言われるから
言われるたびに筆箱にいれる
だって忘れっぽいから
怒ら ....
人はだれも
こだわりを
持っている
ただ表現するか
どうかである。
自分の存在意義を
見つけ出そうとすると
個人の自由が
公共の福祉に
反しない限りであるか問われる
Pro ....
目には
まぶたがあって閉じることもできるのに
耳にはないね
目はよほど
脳にとっては過負荷で高価なセンサーなのだろうけど
耳だってとじられればいいのにね
ケータイや
ウェブの海で ....
ちいさな孤独に
ぼくのこえ、届いていますか
木琴ほどのため息に
ぼくのおおげさ、届いていますか
喜怒哀楽のない宇宙に
きみが見えなくなる魔法、ありますか
ふゆの ....
雪の中を
雪ウサギは
穴から
飛び出し
走り回っている
鼻を
ぴくぴくさせながら
立ち止まっている
季節のにおいを
感じ取っているのかな
夜は
穴の中で
寄り添うように ....
目を
閉じて
少女は
オカリナを鳴らす
誰かを
思い出してる
ひとつ
ひとつ
オカリナに
指を置く
何かを
思い出している
少女は
オカリナを
いつまでも
....
水は雨になって大地を潤し
渓流は楽器になって
疲れたこころを癒します
渇いたら喉を潤しましょう
水は命の火を絶やしません
水を大切にしましょう
隙間があ ....
畑の道を
夏の
暑い日に
懐中電灯を
照らしながら
歩きました
蛍が
あちら
こちらから
灯りを照らし
周りに
いくつもの
光が見えました
妹と二人で
昔は
....
書き加えられつづける一枚の絵
壁の裏側 震える黄金
穂を渡る火
羽の業を見すえる目
銀の石が燃えている
街のひとりを呼んでいる
影との指きり
かなえられなさを生き ....
パピヨン。
華の世界を。求めて。飛び回る。
紅い。蜘蛛の糸。に囲まれた。夜の華。
満月から。垂らした涎。が呻く。
パピヨン。
黒い管。が伸長する。甘い蜜。
興奮と。恍惚が。摩天楼の ....
*
それなりの道具を使い
ぐっすりと眠るだけの
疲れがあった
遠き日の村境
名もないわたしたちの
リアカー
人と生業があり
忍び泣く声も聞こえず
野辺や軒先は
ゆっくり ....
{引用=
海をぬけると…
ここは、違う国
この世界に一つだけ、二人だけの
バレンタイン・デー
今年はどうしますか、
きみの気持ちは かわっていませんか、
それならば、飛び切りの
....
ああ、何と美しい光景でしょう。野の獣道を突っ切っていった先、その川べりには、
誰も踏み込むことのない煌く水面が滔々と浮かんでいるのでした。
夕陽と水面が鏡面のような対称の形を作り、溶け合う様、そし ....
こなさめ
ゆきさめ
こなゆき
ささめ
めざめてみればそとはゆき
こなさめ
ゆきさめ
こなゆき
ささめ
ねむってみればゆめでまで
赤信号を前に、どうして僕は渡らなかったのだろう
考動と行動が、一致しなかった僕がいる
−世の中に『正しいこと』などない。
車さえ来なければ『赤』でも渡っていいはずで
『 ....
孤独という
張り詰めながら、それでもたゆたうこのことばは
いったいどこからお出ましになって
ここに鎮座ましましているのだろうか
けして拒絶しないやわらかなグレイ
みたこともな ....
銀のトレイン
夜を切り開いてゆく
その中で
静かな
穏やかな
フィルムをめくると
繊細な彫刻が並ぶ草の原
その中に
招き入れられる
きみは愛されている
きみは感じるままに
い ....
もうすぐ
何も書けなくなるかもしれない
春の暁を迎えることもなく
散っていく
桜の木の下で眠る
モンシロチョウの卵のように
冬に埋もれて
全てを白灰に戻し
あなたのことを忘れ
{ルビ ....
空洞に
愛嬌の虹をかけて
熱い思いの真摯を流し込む
火傷しながら 冷え冷えと凍りつく場所に
幼い目のポーは 白い息吐き
男の顔して
見られてる
うわきしました浮気しました
だからなんどもわかれましただから何度も別れました
なんども何度も
うわきしました浮気しました
げいのうじんでもあるまいし芸能人でもあるまいし
こいなどしなくても恋 ....
あの日の雨が
まだ降りつづけている
ぼくはきみの
短い小指を思い出し
きみは普段走り慣れた道を
はじめて走る道のように
車を飛ばしてぼくを思い出している
出口をさがし ....
{引用=
ごらんよ、僕たちの家が燃えている
帰る場所を失くした孤児は、何処へ向かうのだろうね
・
顔をあげて 僕の最後の一滴まで飲み干して
ゆるやかに 死に絶えてゆく世界で
胎児の ....
3450 3451 3452 3453 3454 3455 3456 3457 3458 3459 3460 3461 3462 3463 3464 3465 3466 3467 3468 3469 3470 3471 3472 3473 3474 3475 3476 3477 3478 3479 3480 3481 3482 3483 3484 3485 3486 3487 3488 3489 3490
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.62sec.