一人がすきなのかってあなたが笑うから
一人なんかは大嫌い
そんな風に言うのでした
窓をあけて冷たい夜風をあびながら
とうとう一冬中そのままの風鈴が
かきり と音をさせる風だけの夜
嘘を ....
ねえ
もっと
私を駄目にしてと
強請ったのは
かつて
と
木製の時計が
カツカツと
足音を立てる
カツカツと
あの人のようだ
去っていく
涙の味を
暫し忘れました
....
雨上がりの軒下で
兄はひとり
シュレッダーになった
わたしは窓を開けて
要らなくなったものを渡す
最新式なのだろう
やわらかな音と振動で
兄は細断していく
ダイレクトメ ....
どんな歎きでも持っておいで
どんな挫折でも持っておいで
私は今、魔法の杖を手にしたの
私は今、魔性の悪癖を備えたの
どんな悲劇でも構わないから
どんな叫びでも構わない ....
{引用=
さようならを二回いった
一度目はさよならっていった
くちびるの端で酸素よりかるく、さよなら、って
昨日の二度目のさようならは
きみの眼に沈むぐらい深く、さようなら、っていった
....
息を吸って吐く、ということが
ぼくにできる最大限の生き方だと思っていた
*
雨だれを視線がおっかけている
その、
背中には哀愁の目が向けられてるから
不自由を強いられる体をごま ....
花屋の店先に並んだ
色んな花を見ていた
人それぞれ好みはあるけど
どれもみんな燃やし尽くす
「その男は狂っていたのだろうか
花を街を 人をも
オイルをかけて火をつけて
燃やしていった ....
耳の奥で変わらずに響く、あの頃の歌。
身の丈に合わないローンを組んで買ったギター
必死にバイトして、自慢の相棒を抱えては
毎晩のように街に出て歌ってた
耳の奥で変わらずに響く、あの頃の歌。
....
あー、また左腕が・・・。
あー、神様、なんらかの罰でしょうか?
それとも
単に僕がおかしいだけでしょうか?
わかりませんが
なんかごめん
....
トント※1の笑い
遠くの空に一握の希望
RJのブルースに語る話はない。
近くの海に一片の愛情
SHのブルースに唸るフレーズはない。
ワクワクした空間に
言葉を埋めることが
唯一の ....
ギターをジャカジャカ
かき鳴らし
ドラムをスットンタットン
ぶっ叩き
甘い声を発する
癒しのとき
純粋に伝えたいこの想い
本気で生きる。
冷めた態度じゃ
楽しくないさ
虚を ....
白い壁を見よ
神秘のベールを纏う白い肌の君よ
徐々にはだけてゆく官能を追う
我らすべて君の虜、白い肌を這う尺取虫
全貌を望み君の乳房で眠る、あるいは
君に裏切られたものは落下して大地に横 ....
鳴らないアラームはいらない。
俺こそがアラームそのもの。
死者の死体を掘り起こせ。
通らねばならぬ道がある。
工場の煙が真実を知っている。
尋問の時間がやってくる。
椅子には座 ....
前職を辞めた理由はって面接で問われてもねえ
誰もが正直に答えられるのだろうか
いやらしい上司にセクハラされたからとか
お局様に村八分されましたとか
かくかくしかじかで辞めましたなんて言える ....
僕は君が裸になるのを待っている
君の背中にあるチャックを下ろすのを待っている
僕は君が笑うのを待っている
君が愛想笑いではなく心の底から笑うのを待っている
僕は君が僕を好きになるの ....
ワイパーを動かすとフロントガラスに
茶色い泥まじりの水滴
風が吹きつづけた後の生あたたかい雨粒
ちょっともの憂くも
塵を洗い流してくれるだろう思いながら
12月の雨のこと ....
くさぐさの名は
ただお前の口元へ
収斂するしもべ
――極彩色の踏み場から
人はなんと多くの夢を見る
椅子の上に瞳は
氷の壁のように
置かれていた
向かいの椅子に座っていた烏のような女が
少女に声をかけると
置かれていた氷は溶けた
まるで氷ではなかったかのように
烏の烏らしい声は ....
「でもこのままじゃ老人の情緒は破壊され……」
シュルレアリストは衒学じみた微笑の編み目に沿って
互いに赤い精子を投げつけあうのだ
僕は今でも、優しすぎるくらい柔らかい体液を信じて
陶器でで ....
雨はもうやんでいるのだろうか
プリントアウトしたA4の資料をユキオは読みはじめていた
青灰いろの夕方はユキオが窓に目をやるたびに黒く染まっていった
自分の思考以外なにも聴こえなくなっていた
....
寒の戻りの晩春の
西高東低の風は
足元に散るクワの枯れ葉を
へその高さに舞い上げて
ローン・ウルフを気取るぼくの
たるんだ下腹さえも
その隔てのない包容力で
寒気のまにまに漂わせた
....
川の底
真鍮の石
浮き立つ
絵空事
ガラクタ
淡い眼
鯰の溜め息
心の愛撫
力無き感触が
手の内にある
ギュッと握りしめて
今日も歩く
心がいっぱいいっぱいな時に…
心に隙間を見つけるには〜
自分が…
心の中に居ては…
その隙間を見つけることはできないでしょう。
心の隙間とは〜
自分が逃げ込むところではな ....
横断歩道で飛び跳ねていたら
ユーウツに
アタマシバカレタ
歩道橋の上から
唾を垂らせば
いかめしい車達の頭に
反旗の鉄槌が下る
もうそろそろ青虫がサナギに成る時間だ
春のワ ....
寂しき頂に独り立ち
声を張り上げて叫んでみる
遠くの峰々にこだまし
幾重にも重なり広がり消え入る
我の腹にも同じ広がりを
深き所まで続け消え入る
汚れた ....
裸眼視力 0.1なし
コンタクトをやめてから
度の厚いメガネは
常に手放せずにいた
けど
この頃
ぼーっとした裸眼が気持ちいい
慣れた自分の家
裸眼でもつまずくくらいだ ....
何気なく続けてた趣味の一つは
晴れ間から降り出す恵みの雨に変わって
おざなりな仕草も気付いた時には才能へと姿を変えていて
また知らない人の心にオアシス与える
空色に染まる澄んだ ....
{引用=
眠っているあなたに ささやきかける
海峡の海鳴りがきっと
霧のような不確かな、消え入りそうな言葉を運んでくる
小さな螺旋の都に吸い込まれるように
淵をなくした深淵へと
言葉な ....
叫びだろう
耳を塞ぎたくなるほどの
{ルビ詩=うた}だろう
目を背けたくなるほどの
曇天にわかに掻き乱れ崩れ落ちる様まるであざなえる縄のごとし
一度濁ればさりとてそれはまた再び来る世の乱れ
踏絵差し出すその腕切り落とす我が刃、微塵に散り果て
来たれども来たれどもこの道指し示す針 ....
3450 3451 3452 3453 3454 3455 3456 3457 3458 3459 3460 3461 3462 3463 3464 3465 3466 3467 3468 3469 3470 3471 3472 3473 3474 3475 3476 3477 3478 3479 3480 3481 3482 3483 3484 3485 3486 3487 3488 3489 3490
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