善人ほど早死する
そうだっていうなら
おれは長生きなんて
したくないね
悲しいことだとは思うけど
泥にまみれたぬかるみの中
僕は新しい道を作る
灼熱の太陽が
意地悪くほくそ笑む
そんな炎天下の下
透き通った青い空が
悲しみにくれている
そんな土砂降りの下
暗い表情の雲が
....
きみは涙をなしながらつぶやく
『変よね。悲しいときに、目から液体が出るなんて』
ぼくは
そうだね、
といいながらきみのかみをすいた
きみは涙にぬれたま ....
この地は楽園とまでは言えずとも地獄ではなかった
僕には探しものがあるからだった
探しているものは見つかるものであって
見つかるものが僕をして探させているのだ
いるかいないかを見分け ....
ふと、おもいたって
じぶんの未来を予想して
図にしてみた
どこの大学にいって
どこに就職して
いくつでけっこんして
こどもはなんにん・・ ....
ひたむきな
春の陽射しが
まぶしくて
空に向かって
つばを吐く
誕生日おめでとう、
とつぶやく
そういえば昨日は君の誕生日だった、
大親友であった君の、
君の顔は思い出せる
声はいまいち
君とはいろんな話をしたね
将来のこと好きな人のこと
....
トビラは固く閉ざされた
私の手によって
決して開けられる事のないトビラ
開ける必要の無いトビラは南京錠で固く閉ざされ
私の手の中には鍵が無く
もう二度と開かなくなった
いや、開 ....
愛してると言われたけど試されちゃったり
拒否されちゃったり全部無かった事にされちゃったり
疑り深い奴になっちゃったのは
週刊誌の所為じゃなくて君の所為でしょ?
それともそんな君を好きに ....
毎日
日が沈む
し、
昇る
月も沈む
昇る
海を裂いて
龍を呼んで
地球を止めて
ねぇ、
ブナが枯れちゃった
僕は悲しい
そんな僕を見て
君は悲しい
でも、
僕は ....
人に好かれる
こんな気持ちの
良い事はない
楽しくなる。
しがみ付いて来ると
重荷になる。
苦しくなる。
頼ってくる。
でも嬉しい。
自分の存在を
肯定されている。
生き ....
積年の黒くかびた墓を
新しく建て直すために
取り出された骨壷
つるりとした陶磁の表面は
寒々しく
気を抜くと体温を吸い取られそうで
鳥肌が立つ
生きていた頃よりも
死後の青みが ....
わたしが終わらせたがるものを
あなたはいつも始めたがった
わたしが言葉に似せたものを
あなたは言葉に戻してしまう
同じ魔法をかけられたのに
あなたは青、わたしはくらやみ
全て
諦めるより
全て
やり直す勢いで
ふりだしに戻る
終わりじゃない
始まりだ
ニラ玉3口
サーモンハラス 大根おろし
ゴルゴンゾーラリゾットのコロッケとトマトソース
上海炒飯
ウニ スプーン一杯
エビチリ
マッコリ
而今
その他ことば ....
月が落ちてくる
ブレーカーを落として
すこし眠る
誰もいない教室で、空を見あげる夢だった
目が覚めると、世界に一人きりだった
静かに雪が
降り積もる夜には
深くソファーに横たわって
氷の国の子供らのことを夢想する
子供たちは
月灯りのプールサイドの意味が分からずに
石化したマンモスの国境に夜明けが近づくの ....
驟雨
壁の絵を外すと窓がある
まだ名前のない誰かの清潔な床に
点々と零れた眠りを辿る
廊下に並んだ額縁の端
署名が目に入る
布をかける
遡行する
中庭の石畳はまばらに濡れ
痩せた ....
好きよ
ねぇ もっと好きよ
いつか切れてしまうの?
知らないふりをして
くっきりと笑う裏では
欠片を必死に集めているのよ
それはまるでお天気雨に似て
光の中私 ....
あなたにとって幸せとは何ですか
仕事、家庭、もしかしたら生きている事
私にはわから無い
ただ
悲しくは無いのに泣いてしまう時や
意味も無く笑える時
もしかしたら幸せなのかも知れない。
1
足音が山道を滑り落ちていく、空と衝突するまでに必要な耳の数を質しながら。足元の岩から生え出ている昨日の私に、私と環境とを隔てる少年と筆談をさせる。それぞれの葉の色の量だけ枝の火力は増してゆく ....
懐かしい友人が会いにきた
数年間の経験と知識を持って
新しい海を渡ってきた
昔話も苦いことばかりなのに
どうしようもない俺に会いにきた
姿勢のいい奴はよくしゃべる気がする
知らない言葉 ....
わたしの身体のどこも嫌いだけれど、
たったひとつ、手首だけはすきであった。
骨の形の見える
親指と中指一周分の筒は、
まるで普通のおんなのひとのように
繊細に自立しているように見える ....
小豆を御空に投げて
はじけたら豆花火
私の体は黒い作務衣の洗濯をする
私の手は 開かなかった瓶を
無理に開けようとした力のせいで痛い
小豆を御空に投げて
はじけたら老婆 ....
いつか今を笑えますように
いつか光が射しますように
その光が本物でありますように
どこまでも誠実でありますように
なにも持たずに生まれました
未来さえ
約束されずに
ほしくてほしくて泣きました
与えられると信じて
母でしょうか
父でしょうか
私を創ったひとは
私を抱いたでしょうか
夢をみ ....
{引用=
どんな歓楽街よりも
ありふれた町の公園が
きみの四角い部屋が
どんな美食よりも
炊きたての白ごはんが
つめたい水が
どんな芸術よりも
赤子のようなキャンバスが
無言 ....
一人暮らしを始めてからまだ一年位なのに
だいぶ大きく逞しくなったと思う
濃くなった今時のメイクで貼付けた防波堤の中に
小麦色の残像が見えかくれするけれど
***
一人 ....
根菜を切る
すとん、と
やわらかく
響くまな板
根菜を切る
おおまかに
あたりをつけて
あとは
力を込めるだけ
そんなふうに
もう
あなたに告げるのだ
楽しかった
....
お鼻の高いおくさんが
キャリーを曳いて家を出る
きらわれ者のかあさんは
むすめの手引いて家を出る
きれいなあしたを夢に見て
あるべき門出をやり直す
首なし亭主の死体つめ
青いお墓に捨てに ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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