土塊(つちくれ)から縄文人は捻り(ひねり)出す
土器という名の地球の欠片(かけら)
それを手に取る我々には
単なる食器か容れ物か
想像できるは手の感触
己れが理解の範疇で勘違い
無 ....
ひとつ花のアンビバレンス
嫉妬を誘うアマリリス
物憂気なアピアランス
砂漠のようなアンビエンス
夜に潜むアンタレス
群れる羊はアクイエス
耳打ちしたのはアスタロス
....
手繰り寄せたいのは 愛の日々
さかさまに見ていた世界社会
大切にしたいものを守り通せた時に湧き出した自信がさらに君を大事にする力になり
その笑みに出会ってまた 大切にしたいと思い ....
温もりの距離ってどのくらいですか
離れていると今にも凍えそうに寒い
いたたまれずに寄り添う程に近づくと、あなたはふわふわして、何処からともなく飛んできた綿毛が鼻先をくすぐったりして、
よ ....
イデオロギーが
目的ではなく
手段なのだとしたら
人として
あるべき姿が
目的ではなく
手段なのだとしたら
二十一世紀
初頭を生きている
僕らが信じていた
二十 ....
自分のことを説明しようとして
どんどん自分から遠ざかってゆくのに気づく
ごめんなさい
なぜかあやまって着地する
それがあっているのかどうかさえ
わからないほど遠くなった自 ....
エラそうにする人は嫌われる
嫌われるほどではないにしても疎んじられる
疎んじられるほどではないにしても避けられるのが常だ
だけどそう見えてしまうかもしれない状況を
演じなけ ....
一番乗りではなかった
ロッカールームで 常連の中年女性が
油もたんぱく質も無い体を あらわにしている
錆び付いた金属のような 褐色の人
臆病者のこんにちは、は 届くことなく
乾いた音を響かせ ....
わたしたち
言葉を確かなものとして笑う
あなたは泣く
わたしの唇を滑り落ち
プリントアウトしたような顔で
あなたとわたし
美しいドット柄になって
声をぼかす
張り付いた色彩と沈 ....
三角柱の一面は
相変わらずでしゃばっている
白も
相変わらず踊っている
思いきり
死んでしまうほど長く見あげているうちに
目覚ましは鳴りやんだ
かつて
足りないと思っていた美し ....
便所の壁に
かすれて読めない
言葉がいっぱい
ポケットさぐれば
ペンが一本
僕も仲間入り
意味もないこと
書きつけて
垣間見た空(カラ)に
気高き胡蝶
失えど 失えど
寄月にて彷徨う
宵に馳せた想い
凪にて消え失せ
見上げた拠所の下
椎柴色は 美しき
掬うは涙
朽ちたモノには咲かぬ
....
夜にしかない可能性の息
あなたの首に下がっているのは地球
眠り、寝息で会話
ひとり起きて台所の水を飲む
この水は深海からすっくって運ばれてきた
フランス語のテ ....
迷い込んだ
恋の魔宮殿
入り口はあっても
出口がわからない
毎夜
キミのことを思い
魔宮殿をさまよう
痛い 痛い・・・
あたしの心臓
あたまはキミでいっぱい
でも ....
ごらん、夜が更けていくだろう。
星が散らばり輝くだろう。
あそこにはもう誰もいないんだ。
歩いたそばから道が消えていくのさ。
きみの小さな手のひらがその光を捕まえたときには、
するすると細い指の間をす ....
(シェフ:こちらの席へどうぞ)
1春と叙情物語の香草添え
男は、立ち尽くしているのでした。
私は、釣り人の肩を、自分の席としております。
今年も春がやってきましたね、おとうさん。
この花びらの ....
どうなっていくのか この人生!!
僕の 自分だけの 世界よ!!
ああ人生なのか!! 生きる
それなんてものは 消えうせた!!
両の手に一セントすら残っていないーー
そんなふうにぼんやりと ....
もうスターバックスに行けない
愛しのカフェモカ
とっておきのキャラメルマキアート
「疲れたなぁ」と思う時は
追加ホイップになぐさめられ、チョコチップに元気をもらう
で ....
星の光に追いつけない
私たちは
月末からとても寒い日が続いたから、隣の留学生のマナが
buy&sellで古い電気ストーブを買ってきたよ、と嬉しそうにみせてくれた
「タイはこんな寒い日ないよ」
「ちゃんと隠して使うんだよ?」 ....
セットの中の港は、別の映画の城塞都市が映り込まないように
南の湾頭に作られていた。
粗末な麻の半袖を着た少年が靴磨きの練習をしている横で
ドレスを着た女の子が心配そうに台本を眺めている。
....
それは誰かにとどけ忘れた
たとえるなら即効性の
殺意みたいなものによく似て
河原で骨になった
後ろ足が一本欠けた猫の
雨に洗われた眼窩の悲しさによく似て
真夜中にだけ客を探す
....
ふまなかったためにふんだ罪はないが
ふまなくても罪はたくさんあるので
罰はあたる
たとえばふまなかった罪とか
それによって
一日5回、苦役の罰と将来にわたる不成功の約束
他人の成功を横 ....
片足けがしてひきずったら
地球はなんて歩きにくいと思った
階段は多すぎるし人も多すぎる
田舎という言葉が頭の前のほうで絵になった
隅っこにいるのはあいつじゃないか
おおい おおい
ち ....
体の芯へ 遠退いてゆく 温かさ
残るうちに 白い皺の波 平泳ぎで 進んで
時間から 離れた 遠くから
半目で 音の出ない ブラウン管
回して 見て 目 回して
白い皺の渦から 2回 ....
湯上りの
弛緩したからだを
鏡で見て
ふと気づく
以前より
陰嚢の位置が低い
このぶんだと
アメリカンクラッカーが
できる日も近い
痛いだろうけれど
猫が鳴いた朝。
灰色に塗られた空からは、飴が降ってきた。
ぽつぽつ降る飴は、空よりも暗い色をしたコンクリートに落ちて、からから音を立てる。
飴に塗れたコンクリートは色付き、甘い香りを風が ....
時速160キロの剛速球を投げる
ザンビア生まれの大横綱が
2月3日の節分に呼ばれて
ジュンク堂でサイン会を催したら
腱鞘炎を患って引退を余儀なくされた
桃源郷に誘われて行ったら
そこには何もなくて困った
二人で顔を見合わせて困った
帰りの車内が気まずかった
雨がしとしと降っている
俺はダンサー雇っている
二つのこころが一つになって
空が明るく晴れ渡ると思うな
心的現象は心的現象であって
気象とはあくまでも無関係
これはテストにも出ますよ
確 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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