白い光がふちどる窓辺で
二人はふるえる菫の口づけを交わす
二つの華奢な心臓が
透きとおってしまいそうだ
『 おさないかけないしゃべらない 』
いちにち5分の雑談を
できれば重要でない類の
たわいもないおしゃべり
5分くらい血を拭いて
5分くらい涙を乾かせ
幸福なPessi ....
恋という字と
悲という字は
少し似ている
恋しいこころは
悲しいこころ
こころの水溜まりには
散った桜の
花びらが浮かぶ
つぶやく、と、言葉が
僕をポケットにする
だから何でも入るし
ピアノだって上手に弾ける
ピアノを弾くと父はだんだん丸くなり
丸くなった背中を母が高く馬跳びする
着地したところはす ....
きょうのわたしは
どのくらい根を増やしただろう
(これまでの、)
いわば口や鼻が
手足があるだけで
少しのお金を持って
這っている
マジックテープのように
くっつけあい 剥 ....
友からの嬉しいはずの電話で
性懲りもなく皮肉を口走りそうになって
心にもない綺麗事を並べ
いたしかたなく流行りの冗句で取り繕う
苛立ちを持て余していたのは
何も自分ばかりじゃない
本当 ....
コオロギの 濁点のような生涯
悲しい肉色の
西洋ツツジを切らさずに
昏々昏々 赤子と眠る
歌う
芝生
ルーフ
遠く
小石の通せんぼ
双葉
強く
ただ強く
消える
時を閉ざして
穴を刺して
消えてしまう、
その前に
蒼さが
透き通る
君が歌う
得るために失い
失うために得る
もうずいぶんと
たくさん失ってきたんだろう
踏みしめた足跡の数
抱えきれない犯した罪
何を手にするのが
一番よいのか
考える間もなく ....
今日、僕は初めて詩を書く
初めての僕には、詩の書き方がわからない
何を書けばいいだろうか?
そもそも、詩に書き方などあるのか?
それすらもわからない
教科書もない
ルールもわからない
ま ....
お日様が
頬を撫でる
午後一時
隣の庭先に咲く
梅の花がほころび
花の裡に蜂がとまる
虫たちのざわめきが
夏に実を結ぶ
黙々と続けられてきた営みに
僕は言葉を失い
ただ注視すること ....
手をのばせばつかめそうで
指のあいだからこぼれ落ちてゆくもの
きらきらと きらきらと
それは光っている 踊っている
*
春の訪れ、光まぶしいこの水辺
まだ若い水草がさ ....
うつぶせになって大きく息を吐くと
風船から空気が抜けるようだった
私の身体には栓が必要
ふしゅしゅー(空気の(抜ける)音)
(3秒の空白)
(3秒の空白)
(6秒分)呼吸を ....
穏やかな
3月の晴れた日
心はなぜ、ざわつくの
携帯メールから来た友人の
ふとした言い回し
この、ざらりとした感触を
何と呼んだらいいの
ふいに連絡が途絶えてしまった
あの人た ....
どうだ
この青い空は
雲はうすく横に流れる
梅雨入り前の夏だ
私の背を押す日の力
気持ちいい
楽しい
今、大地が裂け
一瞬にして世界が失 ....
どっかのボウズが親のスネかじりながら
どっかのボウズが捕鯨反対運動なんか糞喰らえってよ
どっかのボウズが親のスネかじりならが
どっかのボウズがアカデミー賞はもう地に落ちたってよ
どっかのボウズ ....
私は誰かになりたくて
なりたくてなりたくてたまらない
のに だれにもなれない
私は 同じ私でいることさえできない
この瞬間にも別の私になっている
記憶の
なんと曖昧なことか
心の ....
たとえば暗い場所から明るいところへ出たときに
必ずくしゃみが出てしまうように
薄着をした他のおんなのこに眼がいくのは
生理現象の一種にすぎないんだ
雄性ホルモンというのはさ
家賃滞納の貧 ....
渦巻いて 夢為して 人知れず
ひとり 聳え 神の間に
むせかえり たなびいた 狂おしい歌
焦がれ 乱れ 荒魂の言葉ひとつ
照りつける日差し、青天の陰り
俺の汚れた背中
崩れかけのブーツ
タバコの臭いのジャケット
くすんだ髪
涙はまだ流せるる
闇雲な声
尖がった喉
しわがれた足首
蚤の付く脛
涙流せるる
べらんめぇ
....
ひっきりなしのメールの山
気の向く相手に返事する
待ち合わせの場所と時間
もいちど確かめ、送信する
『ケータイが止まっちゃうの、今月ピンチなの』
『バイトの給料日は、まだまだ先だ ....
(私は生きていた、と)
吐き出され流れ流れ
私はあなたの血の中で凝固する
単純な複雑さが私の頬を捉え輪郭を描く
だから私の線は、紅い
瞳は染まる前に沈ませた
今の無機質 ....
お前の足は何のためにあるのだ
不死身の肉体と共にあるその両足は
行く先に詐欺師が待つ呪いの道を進むためか
山のような死体の上をおどおどよじ登るためか
その消すことの許されない足跡は
....
オレンジいろの豆電球
消さない理由は怖いから。
真っ暗にした途端
たくさんの目が
四方八方近づいて
わたしの醜いこころを
ギロギロ
睨み付ける。
家族と一緒に寝ていても
いくつに ....
炎
闇
炎
闇
炎
闇
炎
闇
・・・・・・
境界には Blue
やわらかに 滲む 蒼
You can touch ・・・
....
クラスメイトは好きだったけれど
ずる休みした日の午後は テレビゲームすらやり飽きていた
ぼんやりとアスファルトの上に見つめていた やがて
曇り空が流れる床で 過ぎた日の
神社の光を思い浮かべて ....
夜になる
部屋の中にカラスがやってきて、出口を求めて飛び回る
壁紙はズタズタに破れ、床には一面黒い羽根が散乱し、白壁には至る所に血痕が見え隠れしている。
壁面の古傷はとうに変色してドス黒 ....
迷いすぎてどろどろに
溶けた気持ちをもてあそびながら
今夜もうたをうたいます
外の雪がちょうどよく
心を冷やしてゆきました
今日と明日のつなぎめは
とんがり角でできている
月も星 ....
間違えないで、空
ざくざくと刻んで煮込む白菜も
頬を薄く赤く染める風の痛みも
機械みたいにぎこちないゆびさきも
そろそろ片付けようと思っていたのに
ちらほらと芽吹いている梅の ....
昨日の話しは夢であり、
現実には起こらなかった。
一夜の夢物語
また夢を見る。
酒を飲み
煙草を吸い
缶コーヒーを飲む
くだらない話をする。
パチンコ、競馬、競艇
皆負けた。 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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