僕は僕を見ている
正気ではいられない
本当に宇宙は振動する紐か?
僕は目の前にある神秘に問う
狂気に触れたくない
触れたくないのに
それはやってくる 近付いてくる
じぃっとこちらを見てい ....
友人との待ち合わせは、いつもの喫茶店だった。
呼び出されたのは久しぶり。
この1年、電話やメールばかりで、顔を合わせることはなかった。
先に着いたので、入り口の見える位置に座って ....
青空求めるドラキュラ
暗闇さまよう泣き叫ぶ魂
いつか通ってきたはずの
絶望へつながる道を今日も歩いてる
手はつながず
目を開かず
耳も閉じられて
足は地に着かない
そのねがいか ....
‐
きみがぼくを
やみにおとした。
きみがぼくに
ひかりをおしえてくれた。
きみがぼくを
つよくした。
きみがぼくに
よわさをおしえてくれた。
....
過去いっぱいの浴室を開いて
君は音を立てて息をした
世界はもう少し理想に近づくべきと
誰かの書いた理論で夜が更ける
「最果てなんて所詮嘘だろう?」
強気な赤目が声震わす
然して君は ....
無数の声が、言葉が
手のひらが、指先が
情報のかたまりになって
突き抜ける風のように押し寄せる。
いつも。
その中で、握りたいもの
握ることが許されるもの
もっとも、線の細い私は
一人 ....
春に 嫉妬しているようだねと
あなたの言葉が美しかったから
少し、お借りすることにしました
紳士淑女が
自分の仕事について誇らしげに語らう日曜日の朝
少し距離を取って見た窓の外は白く
非 現実 ....
警察官の彼女になりたい
日本代表の嫁になりたい
代表取締役と不倫してみたい
ピザ屋の彼女になってみたいってそれはいつか聴いていたあの歌で
本当に欲しいものは売ってないってよく言うけれど ....
深く潜った
掴めそうに思った
ジブンノテで ジブンノテで
正か正でないか
赤か黒か白であっても
わかると思った
気付けるはずと思った
冬から春へと移り変わる
空のカーテンを見上 ....
夕暮れの空に
時折姿をあらわす
薄っすらと光を帯びた手
夕凪の風の吹くまま
まっしろな明日の頁に
一つの物語は綴られるだろう
私は、一本の鉛筆の姿で
夕空を見上げ、 ....
晴れた春の日に
幼いぼくは
緩やかな坂をのぼる
菜の花がまばらに咲いている空き地に
白く小さなものたちが
浮いたり沈んだりしている
菜の花に止まっている
蝶の羽に手をのばす
指 ....
四方を壁に塞がれた夜
蹲ったまま顔を上げれば
億光年に瞬く星が、ひとつ
何かを僕に、囁いた。
こうして休日のベランダに佇み
干された布団と並びながら
{ルビ麗=うら}らかな春の日射しを浴びていると
日頃、誰かを憎みそうな闇の心を
布団と一緒に、殺菌してほしいと思う。
このクロワッサンおいしい
出来立てのお家の匂いだね
口に入れるとシャリシャリ
前歯でもちもち言ってる
ぼく喋ってる
紅茶も砂糖とか いらんよ
触るとお茶と同じ色で
焚き火のよ ....
甘い香り なめらかな肩の 赤く熟れたキスマーク 白いマネキンの金色の髪の毛が 蜂蜜のようにとろとろ 光に触れたり 離れたりしている / 指先であそぶ 涙は真珠のようにうつくしい あなたは傷ついても悲し ....
熱の照度ばかりが
思い出せる夢のような
ひとかけらの流れ
僕は芋虫を
君は蝶々を
思い思いに
這わしたり跳ばしたり
白い砂浜に
もっと白い飛 ....
誰にも聞こえない小さな声がする
誰にも見えない僕の隣にいるはずの声
どんなに騒がしい場所でも僕にだけ聞こえる声
どんなに静かな場所でも僕にだけ見える声
声は僕の中の小さな不安に話し掛ける
....
平明な
言葉で
書くことに
勤めてみよう
※
さらさらと
あほらしいことを
書いてみよう
※
見る人が見れば
笑うようなものを
書いてみよう
※
コー ....
{引用=
声高に
きみに言おうか
あいしてるって
それからすごく、痛いんだって
夢の底ではいつも誰かがわらっていた
ふつり、と水泡がわたしの口から漏れていくのだけれども
ここから ....
61
窓口で明日のことを聞く
明後日のことはわからないと言う
犬の尻尾を握ったまま
数日が過ぎた
公印の刷り込まれた
きれいな色の証明書が届く
....
書く
泳ぐ
消す
打つ
飛ぶ
読む
走る
思う
有る
死ぬ
蹴る
射る
居る
着る
似る
干る
見る
強いる
悔いる
起きる
過ぎる
恥じる
落ちる
帯び ....
かぶとむし
という言葉が、「こんにちは」の意味で使われるようになる世界は、
おそらく地球最後の日まで到来しないが、
宇宙が何度も生成と消滅を繰り返してきたとして、
その中のどれかひとつ ....
小川の流れと
雑木林の枝にとまって
口を開けている
唖の小鳥たち
黒雲から発し
丘をひっぱたいて消える
無音の稲妻
晩年のルートヴィヒの無音の凄みか
音の階段の中に
....
すべての扉が閉まった
それは逃げる、逃げる
それはすすむ、すすむ
連れて行かれる場所は底なし沼
うまく、うまくもがきます
すべての扉が開いた
ずいぶんと
人生を過ごしてきたぼく
花吹雪が舞う
本通りを歩いていると
ぼくは
いきなり
わかってしまった
ぼくは
自分が
わからない
長い間
生かされてきたぼく
....
ひとつひとつの瞬間が僕をつくる
ひとつひとつの出来事が僕を変える
僕は僕じゃない。
僕は、死に続けている
死んでいった僕が僕になる
生きている僕が、僕を変える
何にでもなれる
僕は、何に ....
冷たい朝でありました
早くに出かけるあなたのために
朝 一番のお水をくんで
綺麗なガラスのコップにくんで
綺麗な心で差し出した
はずなのに
早朝のカタイ空気に阻まれて
カタイまま ....
君がどこかへ行ってしまったから
僕の気持ちはフワフワだ
君がどこかへ行ってしまうから
僕の言葉はガクガクだ
愛していると
言いたいのに
君がいないから
何時まで経っても
言 ....
何にもなかった
声が聞こえた気がした
最寄り駅で
携帯プレーヤーを 指先で
鳴らしながら サウンドで
家に帰る あいまに
母の夢を見ていた 水に
そういうこともできるんだと
女子高生が ....
この街には
将来を肯定する夕暮れと
手をつないでいくみたいに
思いながら
もう春なのかも知れないと
常磐線の思い出と言えるものはないけれど
色彩が見えなくなるくらいに、
涙に
そこには ....
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